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こんちゅう と ふいご
魂柱と鞴 / 新倉 瞳 佐藤 芳明


●アントニオ・ヴィヴァルディ●
1-4.《チェロソナタ第5番 ホ短調》

近年、バロック音楽も学び研究する新倉が、互いの良さを引き出す古典曲として選曲。
チェンバロと通奏低音のパートをアコーディオンが請け負うことで、古典ながら新しい響きと雰囲気を醸し出す。
元来のバロックの様式に則って即興的な装飾音も流麗に盛り込んだ、美しいアンサンブル。

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●ヨハン・セバスチャン・バッハ●
5.《わが魂は主をあがめ》(シュープラー・コラール集より)
6.《主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる》(オルガン小曲コラール・プレリュードより)

バロックからモダンまで幅広く演奏し作曲家でもあるトーマス・デメンガ(新倉のスイスの師匠)が、アコーディオニスト テオドロ・アンゼロッティとのDuo用にアレンジしたものを、新倉&佐藤の持ち味が活化されるよう、さらにオリジナルアレンジ。
バッハのハーモニーの透明感から遊び心まで豊かに表現されている。

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●アストル・ピアソラ●
7.《タンティ・アンニ・プリマ》

もともとは歌曲アヴェ・マリアとして作曲され、映画エンリコ4世のためにオーボエ曲として編曲されてから世の中に広く親しまれるようになったピアソラの名曲。
タンティ・アンニ・プリマが持つ意味「遠い昔」が、チェロとアコーディオンで演奏することでより深く響いている。

8.《リベルタンゴ》(編曲:佐藤芳明)

ヨー・ヨー・マが演奏して以降、余りにも有名になってしまったピアソラの代表作を、佐藤ならではの大胆なアレンジで収録。

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●リシャール・ガリアーノ●
9.《マルゴーのワルツ》

ピアソラとも親交深く、ジャズアコーディオンの世界を開拓してきたパイオニアであり、佐藤の師匠ダニエル・ミルの師でもある、ガリアーノ。次世代のアコーディオン奏者にとっては避けては通れない彼の代表曲を、敢えてチェロとの共演で挑戦した意欲作。

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●クレズマー●
10.《コロメイカ》
11.《スコチネ〜コイレン》

東欧のジプシー音楽、クレズマー。人から人へと伝わる伝承音楽であるがゆえ楽譜はあって無いに等しく、即興や柔軟性が求められる。今回は中でもトラディショナル色が濃い3曲を選曲。

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●久石 譲●
12.《人生のメリーゴーランド》『ハウルの動く城』メインテーマ

佐藤が映画本編で演奏・収録している作品を新倉の強い希望により佐藤がチェロとアコーディオンのために編曲。 原曲の雰囲気を壊すことなく、さらにチェロとアコーディオンならではの哀愁が加わったアレンジが実現した。
ちなみにこの曲のみ佐藤の使用楽器は、映画本編で演奏されているミュゼットの名器Cavagnolo(キャバニョロ)。



Recording:
 2018年12月〜2019年3月 @Studio Dede,@TUPPENCE HOUSE I's STUDIO
 Engineer:種村 尚人

Mixing:
 2019年4月 @TEMAS
 Engineer:種村 尚人

Mastering:
 2019年4月 @TEMAS
 Engineer:吉良 武男



【新倉 瞳 プロフィール】
1985年東京生まれ。幼少期をアメリカとドイツで過ごす。
桐朋学園大学音楽部を首席で卒業、皇居桃華楽堂新人演奏会に出席し御前演奏を行う。
その後スイスへ渡りバーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士課程を最高点で修了。 これまでに毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller(バロックチェロ)の各氏に師事。
2014年よりCamerata Zurichのソロ首席チェリストに就任。
国内外での受賞歴も多数、近年では第18回ホテルオークラ音楽賞を受賞。
桐朋学園大学在学中にEMI Music JapanよりCDデビュー後CDを多数リリース、国内外でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、TV、ラジオにも多数出演。
現在はスイスを拠点にソリストとして国内外で活躍する中、司会、番組ナレーション、ドレスのプロデュース等活動の幅を広げ、近年ではサントリーホールで行われた歌舞伎俳優の尾上松也氏とのコラボレーション「セロ弾きのゴーシュより〜某(それがし)はセロである」にて音楽劇に挑戦、好評を博し、同年、Bunkamura主催・三浦春馬氏主演の「罪と罰」への出演を果たした。使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancinp(1694年製)。

公式サイト https://www.hitominiikura.com/

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【佐藤 芳明 プロフィール】
1972年東京都町田市生まれ。
国立音楽大学在学中に独学でアコーディオンを始め、卒業後渡仏、C.I.M.Ecole de JazzでアコーディオニストDaniel Milleに師事。
既存のアコーディオンのイメージにとらわれない独自のサウンドで、ライブ、レコーディング、アーティストサポート、舞台音楽など、様々な現場で数多くの仕事をこなし、国内外を問わずジャンルを超えて幅広く活動。 『ガレージシャンソンショー』『森山威男グループ』など個性的なユニットに在籍する一方、スタジオミュージシャンとしては椎名林檎、三宅純、梶浦由記、大友良英、水樹奈々、桑田佳祐など数多のアーティストのレコーディングに参加、CMや劇伴でもファーストコールのアコーディオン奏者としてあらゆるオーダーに応え続けている。

公式サイト https://accsssaaatttooo.wixsite.com/yyysssaaatttooo/



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