OTOGAWA Eiji



Note


オリジナリティ

素晴らしいこと

僕の考えている音楽へのアプローチ その1

僕の考えている音楽へのアプローチ その2

僕の考えている音楽へのアプローチ その3

音楽的感覚の拡大と成長







オリジナリティってなんだろう?

このことについて若いころからずっと考えてきた。

僕は紛れもない僕だから、自分自身に戻ればオリジナルなはずだと思う。

こんなシンプルなことなのに、何故か非常に難しい。


本当に自然なら、自分が自分であること程簡単なことはないはずなのに、

複雑になりすぎてるために、外側に身につけてしまった概念、思考パターン、

信念、善悪、優劣、不安、恐れ、自己顕示欲などなどを捨てることが難しくなってしまった。

これらを、あっさりと捨て去ることが出来れば、残るのは自分自身そのものしかないはずです。


でも、立派な人が言った立派な言葉に従わなければ心配だったり、間違ってたら叱られる、

白い目で見られる、ひそかに馬鹿にされる、とか様々な恐れに取り付かれてしまいます。

あるいは、自信過剰になり(これも不自然)俺様の考えが一番正しいのだ!と言って、

自分で生み出した信念の奴隷に気づかないままなってしまったり。

恐れるのも、威張るのも、どちらも不自然な思考パターンの形態の一つに過ぎないと思う。

そもそも思考や論理が無ければ僕は存在していないのだろうか?


僕は若い頃から、自己流だけど瞑想のようなことをしています。

(どんな団体、教義、流派などには属していませんが)

ある日、ほとんど思考が無くなった時、言葉では絶対に表現できない、思考、論理を超えた、まっさらな自分

(というか自分という概念もない)を何度か経験しました。


おかしなことに聞こえるかもしれませんが、クスリをやったとか、頭がおかしなヤツだとか思うかもしれませんが、

僕の中では本当なので仕方がないですが、それでも信じられないかもしれませんが(^O^)

思考を超えた平和、幸福、安心(言葉にすると自分で違和感を感じますが)のようなものを感じました。

どうしてだろう?と考えてみました。


すると、あ!!不安、恐れ、心配、優劣、善悪、信念、疑い、などのものは、全て思考に過ぎなく、

どこにも実在していない!!


ということが分かったんです(((o(*゚▽゚*)o)))

だから思考が止まった時にはそういうものが現れるはずがなかったんです!

ネガティブなものの100%は思考の産物に過ぎなかった。

思考が起きてない時には最初からそんなものは存在してないんだ!

起きてきたとしても、やはり自分の思考にすぎないんだ、ということが認識できるようになりました。


だから本当の自分とは思考ではなく、思考を生み出す母体のような純粋な存在のことだと思います。

名前、定義もありません。説明を超越していますから。

でも説明できなくても自分がいることだけは間違いないから、在るんです。


じゃあ、何もしなくていいのか?というと、、、




何もしなくて(も)いいと思います。




でも、したかったらするんです(*゚▽゚*)

義務や信条や強迫観念ではなく、自然発生的にやりたくなったらやります。

僕の場合は、自然にやらされていて、それが楽しいといった感じです。


自然や宇宙というのは無限に創造的だと思いませんか?

海、山、草花、星、太陽、地球、動物、人間、そして僕達。

そうなんです!僕達は創造性そのものではないんでしょうか!!

もし、それに自発的に(ポジティブに)委ねられたなら、きっとオリジナルになると思います(((o(*゚▽゚*)o)))


2013/10/10





なかなかできないけど、素晴らしいこと。

こういうの沢山あるけど、簡単に出来て、素晴らしいこと。

こっちの方が良く考えると少ない。


今の世界を率直に観察してみると、人類の基本姿勢は生存競争で成り立っていると思う。

みんなでどれだけ自分達が獲得するか、利潤追求、利益至上主義、私利私欲、数字を出してなんぼ。

何も企業や会社に限らず、フリーターだって額は少ないものの、

基本姿勢は自分がどれだけお金を貰えるか(獲得できるか)ということに違いはない。

昔はどれだけ食べ物を獲得するか、土地を奪えるか、手下を増やせるか!

ってことだから、何も変わってないんだね。。。


でも、これが常識で、事実で、こうするより他に生き残ることができないという強固な信念が

当然のようにあるけど、この信念は本当なんだろうか?

何か他のやり方はないんだろうか?


「取る」の反対は「与える」。

取る代わりに与えたらどうなるんだろう?

ある本に、その考えが真実かどうかを知るための簡単な方法がある、

それは、その考えを全員が適用したら上手くいくかどうか?

という質問だ、と書いてあった。


全員が取ることが当然だと考えると、まさに今の争い、怒り、不安、不平不満、恐怖の世界が現れる!


全員が与え合うことが当然だと考えると!!

うわあーー(((o(*゜▽゜*)o)))

宗教臭いとか、道徳論だとか、理想論だとか思うかもしれないけど、

本気で徹底的に正直に考えると、全員が与えたら世界は理想の世界になるとしか考えられない。

こっちのほうが、どう考えてもうまくいく!!はるかに合理的だ。


別のある本にたとえ話が載ってた。

ある人が地獄を見物に行くことが許された。

そこには大きな鍋たっぷりにおいしそうなスープが入っていたのだが、

まわりには飢えて痩せこけて倒れている人々が多勢いた。

彼らの手にはスープを飲むためのひしゃくが握られていた。

「もしもし、みなさんはどうしてスープを飲まないんですか?」と尋ねると、

「このひしゃくは1メートル以上もあって、どう頑張っても自分の口にスープを入れられないんじゃ。。。」

と言って落胆していた。


その後、見物人は天国はどうなっているんだろうと思い、天国に行ってみた。

そこには同じように大きな鍋たっぷりにおいしそうなスープが入ってていたのだが、

周りにいる人たちは血色もよく満足そうに楽しそうに話し合っていた。

そして、手には1メートル以上もあるひしゃくが握られていた。


怪訝に思った見物人は尋ねてみた。

「もしもし、皆さんはその長すぎるひしゃくで、どうやってスープを飲んでいるんですか?」

天国の住人は、

「なあに簡単だよ、みんなお互いに相手の口にスープをこのひしゃくで飲ませてあげるんじゃよ!」

と答えたという。


ポイントは全員がそうならなければ、またもとの黙阿弥になってしまうところだと思う。

でも、全員がそうなるのを待っていては永遠にその時は来ない。

一人が二人、三人、十人、百人、、、、、、と増えていくしか道はない。

できそうもないけど、なかなかできないけど、素晴らしいことだね。


2013/10/13





僕の考える音楽理論というか、コンセプトのようなものを書いてみよう(^O^)

レッスンでもこんなことを話しています。


理論と感覚のバランスをどうとっていくかということですが、僕の場合感覚がマスターで理論がスレイブ、

運転手が僕で理論が自動車、感覚が僕で、パソコンが理論。のような感じです。

この主従関係のような優先順位がとても重要なんです!

感覚が表現したいものが内側から湧き上がるように発生して来て、

それを理論的な知識のフィルターのようなものを通して体、楽器へと伝えていくような感じです。

また時には理論的な発想からアイデアが浮かぶこともあります。

この場合、まずそれを演奏してみて理論的なアイデアを心、感覚でかんじてみます。

いくら高度な完璧な理論的なフレーズであっても、感覚がなにか違うと感じたら、感覚が共感する方へと修正します。

ここでも最終決定権は感覚にあるわけです。

つまり、これでいいはずだ、合ってるんだからいいんだ、という考え方はしません(^O^)

有名レストランだから、自分は本当は好きじゃないのに、おいしいはずだ!とか、

先生、この料理はおいしいんですか?とか聞くのは変でしょ?


だからと言って理論が重要でない訳ではありません。

僕はバークリーでの音楽理論は全てなにも参照することなく当たり前に日本語のようにわかっていますし、

自分で独学ですが、ストラビンスキー、バルトーク、メシアンなど現代音楽の大家の音楽を研究したりもしました。

ジャズインプロの方法論も手に入る限り理解して、自分独自の方法論も持っていますが、

ポイントは優先順位にあると思っています。

理論が最優先されると音楽の生命が死んでしまい、窮屈な頭でっかちなものになってしまうと感じます。

逆に、感覚だけで、理論が全くないと、気持ちはわかるんだけど、

適当で曖昧で、なにかヘンで、惜しいー!て感じの演奏になって説得力がありません。

つまり、常に理論よりも感覚が上位にありながら理論を突き詰めていくという姿勢を保つことを意識しています。


感覚を成長させて研ぎ澄まして拡大させていくことと、理論的な側面を並行して進めることで、互いに伸びていきます。

ドライバーの技術と自動車の性能がマッチして初めてレースに勝つことができます。


これが概略ですが、これを一日も失わないようにすることが大切だと思います。





それでは具体的に音楽理論の捉え方について書いてみます。


0 まず最初に何も知らない状態でデタラメに演奏するという段階。

1 音楽理論の始まり。キー、コードのルート音(ドミソのド、1度)1音

2 コードの構成音(C ドミソ、Cmaj7 ドミソシ)3音、4音

3 コードトーンの間にある音=テンション。合計してスケール。7音

4 テンションを#、bさせて変化させる。オルタードテンション。11音

5 クロマチックアプローチ(半音でのアプローチ) 12音

6 各種アウトの手法、スーパーインポーズ(別のコードを入れ込む、重ねる) 12音

7 1〜6を無視して音程の組み合わせで構造を造る。 12音


00 自由。フリー。


という風に発展、成長します。最初と最後は0になっていますが、

どちらも何をやってもいい、という点では同じですが、最初のは不自由、最後のは自由です(((o(*゚▽゚*)o)))

よくあるニセモノのフリーは最初の方、本物のフリーは後者です。

僕が最もいいと思っているのは、1〜7をこの順番でマスターして行って、

00の意識状態から1〜7を自由に行ったり来たり感覚に従って使っていくというアプローチです。

1は初歩的だから使わないということではないのです。6が高度だからこればかり使うということでもありません。

優劣は全く存在しません!

ラーメンよりフランス料理が偉いわけではないと思います(^O^)


こんな風に僕は感じて考えて演奏しています。

さらに、音色の変化、強弱の変化、ニュアンスの変化、音の長さ、アタック、全て同様に考えることができます。

これは楽器によって様々なテクニック、方法があるので省略します。





グルーブ感、タイム感、リズム感などと呼ばれているものについて書いてみたいと思います。

この3つは基本的には同じようなものと考えて話を進めますので、あまりこだわらないでください(^O^)

僕は、四分音符+四分音符+四分音符+四分音符で4拍子1小節みたいに、ブロックを足していくようには考えません。

8分、16分、3連なども同じように足し算的には考えないのです。

タタ+タン+ンタ+タカタみたいにこの長さにこれを足してとかではありません。

タイムの流れというのは、世界共通、普遍的、不変のものだとしてください☆ミ(相対性理論では、とか言わないで)

はじめに、自分からグルーブをひねり出そうとせずに、

まわりで鳴っている音楽を、極めて自然に体の中に入れるように聴いて、ゆだねます。

赤ちゃんが、リズミックな音楽を聴いて体を揺らすような感じでいいです。

自分でキープしようとしないで、音楽に逆らわずにつられていく様な感じで、音楽から耳をそらさないでいてください。

メトロノーム的な、ピッピッピッピッという断続的なのではなく、

うねりのような連続的なグルーブの流れが自然に感じられるでしょう。

一定の波のような流れの中に、自動的に吸い込まれるような節みたいなのがあるのが感じられると思います。

とっても快適で、気持ちよく、エキサイティングでイエーイ!って感じです。

この感じがグルーブしてる感じだと思います。

その節目みたいなところが四分音符だと思ってください。

更にもっと細かい小さな節目が8分、16分、3連などと思ってください。

いくら細かく細分化していっても、連続体的なグルーブの流れを最優先します。

技術的に追いつかず、細かいリズムを演奏できなくても次のうねりに乗り遅れないようにします。

僕の場合、4分音符のうねりの中に8分、16分、3連、5連、6連、7連、32分音符などが多層的に重なって

細かい波の集合みたいに感じます。

そんなに大したことを言ってる訳じゃなくて、言葉にすると難しく聞こえるだけなんです(^O^)

ドゥグダガドゥダググディギダダをスゴーく早く心の中で歌ってるような感じです。

(文字通りではありませんので、テキトーに感じてください)

でも、うねってる感じです。

川の流れに木の葉が落ちると、流れと同じ速度で流れるのと一緒で、音楽の流れに自然に任せると勝手に合ってきます!!


大概、見失う時は、グルーブではなく、

フレーズ、指使い、理論、解釈、カッコイイ、カッコ悪い、しまった!、こんなのできない!、

とか様々な雑念が必ず湧いています(>_<)

このフレーズをバッチリグルーブさせて決めてやろう!

なんて考えていたら絶対にはずします(((o(*゚▽゚*)o)))

一見、ポジティブな考えに見えますが、音楽においては、雑念にしかすぎません。

なぜなら、そう考えている数秒間は音楽を聴いていないからです。

言葉による思考が多ければ多いほど、音楽は見えなくなります!

楽譜に、遅れないように、なんて書き込んであって、それを読んでいる間に音楽を見失って、遅れます(>_<)


根源的なグルーブの連続的な流れを失った状態、瞬間では、複雑なリズムはおろか、

単純なリズムさえ全くグルーブしません。

逆に、グルーブの流れに逆らっていないときは、

一見ずれているように聞こえる音符さえ、グルーブしてきます。

ずれることの方が難しいんです!

たとえば7連1個分ずれたところなどは、とても高度な訓練が必要で、

どうしても4分音符の位置につられてしまうでしょう。

一瞬も途切れることなく音楽を聞きながら、ずれ続けるのは神技でしょう!!

簡単にまとめると、ずれちゃう人は音楽を聴いていない瞬間が多いだけなんです。

本人も聞いていないことに気づいてないんです。

夜も更けてきたので、このへんで(*゚▽゚*)





「音楽的感覚の拡大と成長」


なんだか大袈裟なタイトルでかっこいい(^O^)

前回の音楽へのアプローチ1、2、3で感覚が理論の上位にいるということを書きましたが、

では感覚とはどうやって磨いていけばいいんでしょうか?


Open Mind


開かれた心、というのがどうしても必要だと思います。

ある理論、スタイル、コンセプトなどに囚われてしまうと感覚よりも、

その理論、コンセプトなどに合っているか、ということが最重要になってしまい、

純粋に音楽を聞くことが知らず知らず妨げられてしまいます。

このことに自分で気がつくのは至難の技です!

たとえば、良い音色にこだわっている場合、フレーズ、リズム、テクニックなどの他の要素は

半ば無視して音色だけをメインに聴いてしまいます。

また、フレーズ、テクニックなどにこだわっていると音色、歌心、間の取り方などは

無視しがちになります。(無意識に)

すごく単純化して言うと、フレーズ、テクだけに着眼するとブレッカーがすごくてレスターはダメ、とか、

歌心だけに着眼すると逆になっちゃったり、(もちろん2人とも両方持っていて比率が違うだけですが)

みたいに、瞬間瞬間の思考や気分によって音楽の捉え方が正反対になったりします。


こうなってくると思考と感覚の違いを明確にしておかないと解決しないでしょう。

感覚というのは思考が入って来なければ純粋無垢で100%機能するんではないでしょうか。

思考している時には、特に悩んだりしていると食べていても全く味を感じないことがあります。

考えながら歩いていて目的の店を通り過ぎたり、とかよくありますね!

心を落ち着かせて、よーく観察すると、思考と感覚が完全に同時に機能している瞬間は無いように見えてきます。

僕の観察では、無思考な状態で、感覚が捉えた直後、間髪入れず思考が名前を付けたり、

説明したり、価値判断したりします!そしてその間は感覚は働いてないように感じます!

ものすごい速さで感覚-思考-感覚-思考とめまぐるしく入れ替わっているようです。

つまり、考えながら音楽を聞くのは不可能なのです(((o(*゚▽゚*)o)))

よく腕組みして目を閉じて音楽をじっと聞いているようなフリをしている人がいますが、

本当に聞いているのかどうかは分かりません(^O^)

本人も聴いていたと思っているでしょう。

でも、あるメロディやコードをキッカケに昔懐かしい恋を思い出して、哀愁に耽り、

3分後に我に返り、ああ、この曲は本当に哀愁を感じる素晴らしい曲だ!と思ってしまうことが無いとは言えません!


もうお手上げだー!と思うかもしれませんが、僕は思考を見つめる訓練を20年位やっていますが、

だんだんと余計な思考、無意味な思考、自分を傷つける思考、他人を批判する思考、などが明瞭に見えてきます。

この考えは、自分に本当に役立っているのだろうか?とか色々分かってきます。

以前として思考は思考なんですが、かなりマシになってきます。だんだん減ってきます。

減って来ると、感覚が増して来たように感じられます!

禅や瞑想などで、無心になる、ということが目的ですが、無思考ということではないでしょうか?

以前にも書きましたが、全ての思考は、ただの思考です!

どんなひどい思考でも、どんな高尚な思考でも、結局は

宇宙の中の地球の中の日本の東京の僕の脳の中に一瞬沸き起こり、消えてしまう幻に過ぎない。

でも、それを現実だと錯覚し続けて右往左往して、感情も浮き沈みして、

自分の頼りない思考の連続の集合体を自分の人生だと思い込んでいるだけかもしれません(*゚▽゚*)


うわー、大変なことになっちゃった!と思うでしょうが、これも思考に過ぎません(^O^)

思考の無くなった状態を思考や言葉で表現できるはずがありません。思考が無ければ言葉もないのです。

でも、自分は存在しているし、感覚は全開になっています。

とても穏やかで美しく、静かな感動、平和などなど、言葉で表現できない状態が残っています。


つまり感覚を拡大するには思考を減らすしかないということです。

でも心配しないでください!思考はあっという間に戻ってきますから(((o(*゚▽゚*)o)))










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