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Live Report

2004年6月25日 音川英二QUINTET @ LOVELY
アコーディオンといえばシャンソン、シャンソンといえば、「♪パリの空の下、セーヌは…」 とすぐ口ずさむアンタは甘いッ。古いッ。そんなことではIT時代に取り残されますぞ。
いまや、アコーディオンといえばジャズ、ジャズといえば、「♪名古屋の空の下、ラヴリーは…」 なのだ。うーむ、ITは関係なかったな。

そのaccorの佐藤を擁する音川バンド、わたしもはじめのうち、あのフガフガのどかなaccorが ジャズになじむのかなとおもっていたのだけれど、これがナカナカ。 フガフガ音、佐藤のテクニックにもよるのだろうが、このジャズシーンでは狂気のフガフガ攻撃の凶器に変身。 vs森山の刺客一番手として登場。 右手、おもいっきり広げて、鍵盤押ししまくり、左手、蛇腹、まさに大蛇のようにのたうちまわらせる。 右手の大きな縦の超高速の動きと、左手の大きく揺れながらの横の動きが対照的で、おもしろい。
森山、これを左腿高く上げてのハイファット連続蹴りを含むシンバル攻撃中心で撃退。左股関節、大丈夫かいな。
続いて二番手、pの田中、残念ながらわたしの席からはaccorの佐藤の陰になって、pの左の方、低音部の一部しか見えない。 ときどきpの低音キィ、抉り取るのではないかという勢いで左手五指を打ち下ろすのが見えるのみ。 しかし、何かにとり憑かれたような凄まじい“物の怪ピアノ”聴ければ充分。
森山、これをおもに雷鳴轟くバスドラ連続蹴りで撃沈。右股関節、大丈夫かいな。
最後にリーダー、ts,ssの音川、リード飲み込みそうな勢いでサーキュレーションかノンブレスか知らないけれどそれも取り入れ、 ブロー、ブロー、ブローの吼えまくり。
森山、スネアー乱れ打ちなどで轟沈。両肩関節、大丈夫かいな。
これで終了とおもいきや、間髪を入れず、勝利の雄叫びというべきドラムソロに突入。
両手、両足総動員、セットされているドラム類、シンバル類、大音響の悲鳴をあげて休む暇なし。 全身の関節、大丈夫かいな。

いやー、何度も聴いていて、いまさらこんなこというのも何だけれど、森山、凄いワ。
これは、わたしが言ったのではない、誰がどこで言ったのか忘れてしまったが、「100メートル走 のランナーがそのペースのまま、マラソンの42.195キロメートルをブッチギリで走る。」
うまいこと言うなあー。
そうだ、まだbの高瀬について述べていなかった。 休憩中に、わたしのような素人ではないジャズ通で聴き巧者として知られているGさんが 「ふなさん、きょうのベースいいねぇ。ウオーキングベース、素晴らしいわ。」と話しかけてきたことを記しておこう。
vs森山ということで、森山とともにレベルの高い迫力あるfreelyなjazzを聴かせて観せて、 わたしたち聴く者の血沸きたたせ肉躍らせてくれたメンバーにもう一度拍手。
このメンバーをセレクトしてリーダーバンドを組んだ、音川よ、アンタは偉い!
わたしの頭の中では、森山がいつも言っている「ジャズは勝負だ。」というフレーズがグルグル廻っている。

(ふな)





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