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Live Report
2006年04月14日 板橋&森山QUARTET @ jazz inn LOVELY
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眼についてアアだコウだ、と言ったって
「眼を健康に保つためにはどうしたらいいでしょうか。」なんて話ではない。
ガンの付け合いについてだ。
ガンの付け合いたって街ですれ違ったチンピラとのしょうもない話ではないよ。
早い話がミュージシャンのアイコンタクトについて。
今回、ラヴリー森山・板橋セッションでわたしの席はピアノの二つ後ろのテーブル、
板橋の1メートルくらい後ろ、壁側。
ここからはステージ上、板橋と2,3メートルの距離で向かい合っている森山が見える。
手許、足許は見えないが表情はよくわかる。
で、曲が進むに連れて森山の表情が豊かに変わる。今回は特に眼に注目。
ときに相手を射抜くような必殺仕置人が
極悪非道の悪人をついに殺ルときのような鋭い眼になったかとおもうと、
慈父がいとし子を見つめるような優しく暖かい眼になったり。
無論、森山は板橋とアイコンタクトをとっているのだが、
その視線の延長上にわたしがいるので、わたしからみると、
あまりに鋭い目付きのときは、「わたし、なにも仕置きされるような悪いことしてませんガナ。」
と言いたくなるような錯覚に陥る。
さて、こんなことを書くのはジャズ知らず丸出しで恥ずかしいのだが、
わたしが解せないのは、例えばバトル、ピークの時に鋭い眼になって、
比較的静かにゆっくり音が進行するときに優しい眼になるとは限らないことだ。
素人考えでは、
「テメェ、このガイ*チピアノ、丸太のような腕と手袋嵌めてるようなブットイ10本指でピアノおもいっきり叩きゃあがって。
そもそもピアノは叩くものでなくて弾くもんだ。ピアノがグラグラ脚から揺れてやがる。
人のピアノだと思って壊す気か。轟音出せばエエってもんでないッ。
スネアー乱れ打ちで成敗してやる。エエイ。」バキッ。(スティックの折れる音)、
「コノー、オマエこそドラムス壊すつもりか。
両手、両足独立した生き物のように動いてるガヤ。
スネアー叩くときは滝のようだ。
スティックの残像が流れ落ちる瀑布のように見える。
一瞬前に叩いたシンバルが激しく揺れていて、
まだ、その余韻がウヮーン、ウヮーン耳に痛気持ちいい。
クソッ、椅子に腰おろして弾いてる場合か。
立ち上がって全体重をのせた両手で鍵盤叩きつぶしてやるわ。
どうせオレのピアノでないし。」
グァーン。
ドラムスの音とピアノの音が店中を占領。ただでさえ満員の店内、
残ったわずかな隙間も轟音でキッチリ密封され、
まさに立錐の余地もなく誰もが身動き一つできない。
…というようなときに眼も鋭く、刺すような表情になると思うのだが、
そうとは限らないのが不思議。
(「 」内の発言はわたくしの想像でありますヨ。念の為。)
両者の特徴は音が美しいということ。
このような超弩級サウンドの場合、普通“うるさい”とか
“やかましい”と感じる音になってしまうと思うのだが…。
これもジャズ知らず発言で申し訳ない。
as林、久しぶりに聴くが、音が痙攣しながらわたしたちの耳に突進してくるという印象は変わっていない。
森山、板橋に対抗するにはやはり林ほどの奏者じゃなければ。
b望月グズラ、例によって無表情で確実なリズムを刻む。
しかし轟音渦巻く中でも、よくbの音聴こえたのは、比較的近かったわたしの席の位置によるものではなく、
望月のテクニックによるものに違いない。
現に後ろのほうで聴いていた、わたしよりウンとジャズを知っている知人が終演後、
「ふなさん、望月さんのbっていいですよねぇ。」って話し掛けてきたのだ。
うれしいなあ、望月ファンのわたしとしては。
前にもこのように話し掛けられたことがあったのだが、今回はそのときとはは別の人。
どうも望月は玄人好みのベーシストと言えそうだ。
アフターアワーズに煮込みうどんの話でわたしと「山*屋より角*のほうがエエ。安い。」
「そう、そう。それに角*の方がカマボコ一切れ多く入っている。」っていう
ミミッチイ話でもりあがっているアホな酔っ払いオヤジではないのだ。ステージでb弾いている望月は。
どうも最後しまらない話で終わるバカレポートになってしまった。
大阪以来の風邪が完治していないのだ。がまんしてくだされ。
わたしと一緒に聴いた方、風邪移されませんでしたか。
「移った。」と文句言われても、わたしゃ責任とらんよ
。あのスリリングかつ大胆で繊細な演奏聴いたら、風邪ぐらい移されても十分満足でしょ。
(ふな)
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