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Live Report

2006年08月18日 森山威男QUINTET @ jazz inn LOVELY
こんにちは。箸をうまく使えない“ふな”です。 焼き魚食べる場合なんか最悪。 皿の汚さに同席者の顰蹙を買うこと度々。
イヤ、イヤ、そんな話をしようと思ったわけではない。
“焼き魚”についてである。脂の乗った秋刀魚の美味しい季節になりますなあ。
チャウ、チャウ。人間が焼き魚になってもおかしくないこのバカ暑さについて言いたいのだ。
ッタク、もう虫の音も聞こえる晩夏というのにこの暑さどうにかならんか。
チガウ、チガウ。本当は毎夏恒例のLOVELY森山クインテットライヴについて書きたいのである。
脳みそがふやけた豆腐状態になってしまっていてノッケから支離滅裂の文章。 わたし、豆腐も箸で上手に掴めません。
ットット、これすべて凶暴な太陽のせい。 このレポート、文責は太陽にあります。(おまえはムルソーカ。)

今回は、久しぶりにカブリツキ席を確保。 だいたい、わたしはラヴリーの電話予約制には、運が左右するので、強く反対する立場の者であります。 が、いざ、自分が運良く若い番号=良い席をゲットできると、イヤー、電話予約もナカナカ良いものではないか、 とおもってしまう日和見主義者であります。
しかし、強烈な残暑日和(!?)でありますなぁ。太陽のせいだ。(またカ。)

わたしの目の前にaccの佐藤、手を伸ばせばaccの鍵盤に触れることのできる距離。
蛇腹が、まさに大蛇がのたうちまわっているように左右に時に上下に激しく自在に伸縮。 accは日本語では、たしか、手風琴と言ったが、その優雅な呼称とはうらはらに暴れまくり。 蛇腹が伸縮するたびに激しい風がわたしの体に当たるよう。

tsの音川、佐藤の右隣り。 わたしの席から1メートルくらいの位置に立っているのだが、佐藤の陰になってしまいちょっと観にくい。
昔、“七色の声の歌手”というのがいたが、 音川のts、変幻自在、野獣の咆哮から幼児をあやすような優しい音色まで七百色くらいでているのではないか。 至近距離なのに指遣い、口遣い(?)が観にくいのが残念。

視線をちょっとだけ右に移すとpf田中。 “Birth of Life”疾走。この曲は田中もメンバーの井上淑彦fuseのオリジナル曲。
この曲をこのQuintetで聴くのは初めて。 fuseの演奏では雄大とか壮大とかいったイメージだが、ここでは過激とか激情といった言葉が浮かぶ。 “Birth of Life”は宇宙の誕生を奏でているが、 ビッグ・バンが起こるまでの過程をfuseが演奏してるとすれば、 ここではビッグ・バンの爆発そのものが演奏されている。(わたしの勝手な想像ですよ。)
その田中、運指の速さ驚異的。 いま最初の運指で押さえられたひとつひとつのキィが、もとの高さの位置に戻る前に、 次の運指に襲われ、それが連続すると、こちらに向かって白い波頭の大波が押し寄せてくるよう。 白鍵が歪んで観える。

さて、視線を正面に戻しちょっぴり左へ移せば、リーダーds森山。
二本のスティックがそれぞれ描く低い放物線は、これ以上高ければスピードが落ちるだろう、 これ以上低ければパワーが削減されるだろうという絶妙の高さを保って、 スネアーからタムヘ、フロア−タムヘ、あるいはスネアーからトップシンバルへ、 サイドシンバルへと、ものすごいスピードでその軌跡を描いていく。
その凄さは客席の反応にもよく表れている。 それは、たとえば“Catch up! with him”の、“Sun rise”のdsソロの時。
普通、dsソロが終わると同時に客席から拍手が一斉に起こるものだが、 これらの曲ではdsソロが終わると一瞬の“間”が現れる。 その後、先走った二、三の拍手に続いて拍手の渦が起こり、店内、拍手に包まれる。
客席に瞬時、放心の状態を造り出してしまう森山のds、何回聴いても、凄いと思う。


(ふな)







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