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Live Report
2005年9月17日 森山威男 Jazz Night 2005 @ ala
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今回のジャズ・ナイトの予想外な点が、井上さんの全曲アレンジでアンコールまで通したという構成でした。
またこのアレンジには一つ特徴がありました。
アレンジの主眼が、管4人のオーケストレーションに置かれていて、それとリズム隊が対峙する、
というような音楽の構図が、全体を通して貫かれていたことです。
私はそう聞きました。「真面目だから、いつも同じ曲を演奏します」という森山さんのプログラムの言葉に、
「真面目だから、同じやり方で管のアンサンブルを決めます」とでも応えるような井上さんの編曲。
それを本番で実施するのは、結構覚悟のいる方法であったと推測します。
ある意味でシンプルなオーケストレーションです。
カラフルな管の響きや、管同士の絡みという展開はなかった(と記憶)。
単純な分、ミスは出たら客席まで届きやすいでしょう。
とはいえ奏者のプライドは、それを梃子に「演奏者同士が本気でヤリあう」方向にしっかり進んで、
ゲストを交えてのお祭りというよりは、レギュラー・カルテットが、オクテットになって、
いつもの音楽の拡大再生産が具現されました。
私は座席で、ただただ、圧倒されました。
だからそのことに気づいたのは、アンコール2曲目の「グッドバイ」。
その意味に、少ししてハタと思い至ったのでした。唯一カルテットの演奏でしょ。
ピアノのイントロはとても印象的(多分テーマの頭が左手から出てきたからか)。
カルテットで最後に「グッドバイ」ということかしら、と思ったのは翌日。
次のステップに向けて、そろりと歩を進め始めた、と思うのです。
(村田公一)
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