4時すぎにラブリーに到着、ちょうど森山さんも到着したところで車からドラムを降ろすのを手伝う。アコーディオンが加わるとステージが狭くなるな、どうセッティング?いつものようにむかって右側にピアノが来るようにえっちらおっちらとピアノを移動させる。ドラムヘッドを張り替えたばかりなので裏も表も真っ白け、どっちが上だか一瞬判らない。今日は8月の森山バンドのチケット発売日でもある。5時には並ばなくちゃ、と思っていたが何度外を覗いても誰も立っていない。セッティングが終了して、リハが始まりそうになったので外に出た、5時10分。雨の中一人でぼーっとしていたが5時半頃にアツヤ、続いてS本嬢、しばらくして「ふな」さんの登場。4人でおしゃべりしながら時間をつぶす。「6時まであと10分」「でもリハが長引くと、開場が遅れるかも」「ひぇ〜、何とか6時に開けてくれないかな」「この雨だもんねぇ」幸い6時ちょっとでオープン、座席と1番のチケットゲット。開演まで2時間、本当なら原稿書きでもしたいのだが、パソコンが不調でバックアップを取るために自宅に置いてきた。手持ちぶさた。さてMDのセッティングと思ったら、完全放電していて電池を替えてもうんともすんともいわない。録音あきらめる。マイクも電池もMDも忘れずにちゃんと持って出てきていてもこんな風だもんなぁ。またメモ書きだけからレポート起こしか。

8時5分にスタート、Giant Stepsから。このセッティングだとステージの左半分と右半分の人口密度が違うなぁ。佐藤君がアコーディオンの蛇腹を動かす左手がノブ君に当たりそうだ。音川ソロより。あ〜、音川さんのベルのダイレクトな音が気持ちいいわ。森山さんの3拍フレーズ、あまりにもスムーズに流れるので3拍フレーズと気がつかないほど。ピシパシと本当にリズムがタイトに決まる。、リムショット炸裂、わ〜。ノブソロ。スネアの左手がいい音、ノブ君のソロも。パーカッシブに弾き始めて森山さんがリズムを合わせようとしている。何か音川さんと佐藤君が顔を見合わせて笑ってる。森山さん、険しかった表情が楽しそうになってきた。一曲目からこの演奏、ワクワク。佐藤君があおる、そしてアコーディオンのソロに突入。う〜ん、すごい、楽しい。このアクション、舞台が広かったらもっと大きくできるのに。この楽器、何キロあるんだろう、肩凝りそうだ、私にゃ無理だな。佐藤君細いのにこんなのよくしょって移動しているな。ドラムソロへ。スネア、セッティングの時はあまり鳴っていないかと心配したけれど良く鳴ってる、大丈夫だ。わあ、叩きまくりだ。すごいぞ、いいぞ。一曲目から大満足。

音川さんMC。「僕の名前で初めてラブリーに出させてもらいます」森山さん拍手。「メンバーも似てると言えば似てるんですけれど。ピアノ田中信正、ベース高瀬裕、アコーディオン佐藤芳明。そしてドラムは私のボスでもありますが、森山威男。一曲目はジャイアントステップスでした。今日は、昨年発売したCDの中でやっている曲を中心にしてやりたいと思います。次はワイルド・リバーという曲です」

森山さん振り返ってテンポを高瀬さんに訊くが、もしかして曲自体を思い出せないのでは。音川さんソプラノ。迫力ある演奏。アコーディオンのサウンド、フロントにたてる管楽器のようでもあり、リズムセクションにもなれる。ヴォーカルはテーマを唄うだけで必ず拍手がもらえるし、フロントの楽器はソロが終わって頭を下げれば拍手がもらえる。ピアノってそのままドラムソロや4バースにいっちゃうと、なかなか拍手をもらいにくい楽器なんだよね。ハンコックがショルダーキーボードを抱えてステージに出てきた気持ちがよく分かる、なんて昔思ったが、アコーディオンはいろんなフロントにもなれてリズムセクションにもなれる、なかなかいい楽器であるな。 合図してサビに行く。音川さんのソプラノ、先端が前方に曲がっている、そうかストレートじゃないからマイクがテナー用とソプラノ用別々にいらないんだ。ソプラノのサウンド、フレーズがとてもなめらか。不思議な音がバックで流れているなと思ったら、佐藤君の出すふゎあ〜とした音がノブ君や高瀬さんのバッキングにからんでおもしろいハーモニーをかもし出している。森山さんの音、軽く叩いているのにとてもよく響いているなぁ〜。高瀬さんのソロ、バッキングなのにメロディーっぽい。高瀬さん少しずつ退いていったと思ったら森山さんがシカケにはいり、ピアノとドラムのデュオに。あ〜、戦ってるのか遊んでるのか、おもしろいおもしろい。佐藤君すごく楽しそうな顔をして見ている、高瀬さんも大笑い。少しずつベースが入って森山さん叩いているジェスチャーをしながらだんだん音を小さくしていって今度はベースとピアノのデュオに。お、倍テンだ。森山さんが戻ってテーマに。拍手がない、ちょっと淋しい。

バラード、Life as is。森山さんのシンバルワーク、シズルの残響をうまく使って。音川ソロ低音がしっとり響いてシブイソロにしている。森山さん、すっと退いて流れが変わる。バラード調からベースワークで4ビートにかわる、森山さんがブラシで大音響をたてる。ノブソロ、タッチがたっていて軽いんだけれど力強さのあるソロ。何か、不思議な音列と思ったら、フロントの二人が顔を見合わせて笑ってる。どこかで聞いた?ってフレーズがキラキラつながっていろいろ出てきて、玉手箱みたい。ベースのソロ。ノブ君と佐藤君がそーっとつけている。フィルイン、テーマ、カデンツァーで終了。

「2曲続けてお送りしました、CDにも入っていますので、もう買った方ばかりだと思いますが、よろしければお買い求め下さい。次の曲はSound River」と言い終わるか否やで森山さんどかんと叩き始める、アフロリズム。佐藤君ソロ、4ビートに変わる。ノッてきて蛇腹を引くとノブ君に当たるのでは?やあやあ、すごいノリ。森山さんのサポート、ああ楽しい。もう少し森山さんの方を向いて睨みあって(ノブ君みたいに)対決姿勢を出してもおもしろいかも。ノブ君の反復フレーズvs森山さん、高瀬さんがばっちり合わせて。森山さんのカタカタたてる音、ノブ君がカリカリと応戦、丁々発止ってこんなんだなぁ、わあ〜楽しい!音川ソロ、勢いづいた森山さんが止まらない。ノブ君とまだやり合ってる、わははは。まただ、来るぞ来るぞ〜、バンド一体となってどか〜んと打ち上げ花火のよう。森山ソロ、もう見とれるだけ。ひひひ。堪能堪能。

恒例のじゃんけん大会、ドラムヘッドは1枚しかない。なんだか負ける気がしなくてじゃんけんを続けていたら、なんと私が勝ってしまった!でもズルをしたわけではないんですよ〜〜〜。音川さん「この人だけにはやりたくなかった」みなさんごめんなさい。でもウレシイ。

20:55スタートの二部。「組曲で全部で40分かかります」と音川さんが言ったら客席から「ホント?」の声。森山さんが「30分で終わる」と一言。豪華な音だ、森山さんも慣れてきたね、ノブソロ、ノブ君の姿今日はほとんど見えない位置。森山さんの何気なく叩いている手の動き、ほれぼれするなあ。うまく流れて音川ソロへ。だんだんヒートアップして音量アップ。タムのロールとバスドラの響き、地鳴りがしているようだ。テーマに戻る。ノブ君のピアノの高音のサウンドが美しい、アコーディオンの音が少し妖しさをプラスして。テーマが終わってすっと森山ソロへ。音川さんがソプラノに持ち替える。あれ?セッティングの手伝いまでしておいて今更気がつくのも何だけれど、いつもとスネアが違うわ。ドラムソロからピアノベースのデュオへ。優しい感じの音、ピアノもベースもそっとつけて、フロントでは佐藤君と音川さんのメロディーがからんでいる。ドラムレスのまま進行。徐々にリズムができはじめ、森山さんが少しマーチ風の打ち方でスネアを軽く叩く、音川さんソプラノを置きに行ったがネックストラップの先がピアノに当たって「コーン」と音を立てる。少し和風の感じのインタールード。さて組曲の3部め、森山組でもそろそろおなじみと言っていい曲。佐藤君の活躍に期待。お、いきなり佐藤君のソロ!森山さん楽しそうだぞ。いいぞいいぞ、といっているうちに終わってしまった。もっと弾いてくれても良かったのに。ノブソロ、森山さんも飛ばすとばす。わはははははは、とし書けないソロ。森山音川デュオ、すごい破壊力だ。森山さんノリノリ。高瀬さん弓でつける、低音の「ズー」という響き。森山さんすっごい。あ〜、もっと、もう1コーラスやって欲しかったな〜。もうドラムソロ目にもとまらぬスティック裁き、美しい放物線。ブレイクしてテーマへ。ふう〜、スピード感を充分味わいました!

音川さんMC、ってところで息子から携帯に電話。MCが聞けなくて残念である。戻ってきたら佐藤さんの紹介をしている。立ったついでに後ろの方から一枚撮影。「国立音大の出身で」と言ったら森山さんが「何科ですか」「音楽教育科です、音楽の先生になる科なんですけど」なんだか、すご〜く雰囲気と似合ってる感じがするけど、後でお聞きしたら先生になる気はほとんど最初から無かったとか。ほほほ。

さて、最後の曲、日本海の朝焼け。森山さん、佐藤君に一生懸命仕掛けている。楽しそう。高瀬さん吠えている。佐藤君、もっと森山さん相手に向かっていって爆発してもいいんだよ〜。と思ったら、うん、いい感じにヒートアップして盛り上がってきた。ノブソロへ。なんだか不思議な弾き方、と思って見ると、音川さんと佐藤君が目と目を見合わせて笑っている。いつもだと音川さんが一人でにやにやしているだけなんだけど、今日は共感している人がもう一人いるから・・・。森山さんまで笑ってるよ、わはは。合図してテーマへ。森山さんがんばれ〜、ひゃ〜、すごいわ〜!ああ、かっこいいバンドだなー。全員退場、アンコールの拍手で再登場。

アンコール、ビバップの曲だよね、曲名なんだっけ。めずらしくスタンダード。森山さんどうやってつけるのかなぁ、でも始まってしまえばこっちのものよ。音川さんのこのソロ、すばらしいわ、うん。でも終わりのテーマ、森山さんそんなに合わせなくていいのよ、叩きまくって爆走してくれればいいのよ〜。

このバンド、大好き。また聴きたいな!なんとかどこかで呼んでくれない・・・?