4時半に入りと聞いていたが、結局店が開かずに5時すぎにセッティング開始。でも今日は店のドラムを殆ど使い、シンバル類とペダル、ハイハット、スネアのセッティングだけで楽。何の曲を・・・と考えても、今年2月にやったのとほとんど一緒の曲目になるのね。リハを後ろの席で聞いていたけど、6時の営業時間になったので一番前に陣取る。注文を取りに来たので、ビールとソーセージを頼む。なんだかビール飲みながらリハを聞いてるなんて、初めてで変な感じで、ミュージシャンに悪いわ。ノブ君ところの掲示板では時々見るA列車、ノブ君アレンジのリズム、初めて聞いた。本番が楽しみ。

開演時間が迫るが、人が少ない。この前のこのトリオの時は満杯だったのに・・・・そうだ、今日は日本シ○ーズの第6戦、今日勝てば中日の50年ぶりの日本一、なのだ。迷って自宅でテレビを見ている人、ナゴ○ドームに行ってしまった人も何人かいるのだろうな。どうも負けているらしい。

20:05スタート。森山さんがカウントを出し、アップテンポのImpressionsが。ノブソロ。おお、ピアノトリオとは思えない演奏だ〜。わああ〜〜、ドラムソロもタイトで、何とも。叩きまくりからリズムを刻んでテーマに戻る。何度聞いてもあっけにとられるような演奏だわ。

「ありがとうございます、ピアノ田中信正!ベース坂井紅介!曲はいつもと同じなんですけれど、メンバーがちょっと違うんです、このメンバーは今日で2度めですね。強力なベーシストですので・・・いつもが強力じゃないって言ってるわけじゃないんですけど・・・今日はベースを主に堪能していただければと思って曲を選びました」紅介さんがのけぞる。「お願いします」あれ、MDが停まってる、おかしいなあ?昼間、ドルフィーのレポートを書いているときもおかしかったんだけど、そのときはディスクの方がおかしいのかと思ったんだけれど、もしかして本体?それともスイッチ入れそこなっていたかな、と再度スイッチを入れる。

ノブ君の深みのあるイントロから。何だろう、あ、浜辺の唄だ。見ないで聞いていたら、紅介さんの音がよく伸びているので、弓で弾いてるのかしらとおもったけれど違った。ノブ君のソロのダイナミズムが曲に広がりを持たせ、森山さんに曲のテーマを投げて森山さんが倍テンポにして返す。誰も歌っていないのに、唄が聞こえてくるみたい。森山さん、汗が目に入って痛そう、だけど楽しそう。リズムをばっちり合わせてドライブ感、すごい・・すごい!にっこり笑いつつ、スティックがぽろりと手から落ちたのを余裕で持ち直す、爆音を立てたまま。曲が聞こえてきそうなドラムソロ、ああ、そのまますうっと静かになって、ノブ君がゆっくりとしたテンポでテーマを。サビになって、またいきなりの倍テン!!このコントラストがたまらないね。

紅介さんがGratitudeを弾き始める。マレットでシンバルをそっと叩いてつける森山さん。テーマ。ソロが、うん、4ビートでいつもと違う、なかなかおもしろい。終わりのテーマ、紅介さんでそっと。

Blue Bossa。森山さんのアフロリズムがしっかり聴ける!ノブ君、苦しそうだけれど。森山さんのシンバルワーク、かっこいいなあ、紅介さんもがんばれ!わはは、ノブ君ががんばるが、森山さん冷静に応戦。セコンド役の紅介さんもバテ気味に見えるが、森山さんニヤッと笑ってソロに突入。この変幻自在の手足(正確には腕と脚)の動きは、なんとも表現しがたい。スパン!と鳴り続けるリズムを断ち切って、突然ドラムソロ終了、テーマへ。サイドメンも気が抜けない。

「ありがとうございます、しばらく休憩します」

なんだかまたMDの調子がやっぱり悪い。電池がないわけではないと思うのだけれど・・・と、いろいろいじってみるが。また買い換えなきゃいけない?S:NYさん、製品きゃしゃすぎない?扱いが悪いの?また出費かも・・・いろいろいじってみて、またMD取り替えてみたけど全然ダメ。もう腹立ってきた。2ndセットは録音あきらめた。もういいや。

21:20。Birth of life。井上さんがいないのに、井上さんが吹いているみたいに聞こえる・・・リハの時紅介さんが言っていたのだが、「井上さんの曲は井上さんがいなくてもサックスが聞こえてくるんだよね」本当にそう思える。森山さん「ただで吹いてもらってるみたいでいいね」アフロリズムで、かっこいいなあ〜。めっちゃいい。ぱっとアフロから4ビート、スピーディーに。リムショットがかっこいい。森山さんの水平打法が宙を切る。お互いリズムを繰り出すノブ君と森山さん、ドラム地響き。ああ、ノブ君ソロが終わってほっとした表情。爆発的なドラムソロ、う〜ん、やっぱり「芸術」だねえ。本当に小さい動きでスティックをコントロールしている。すうっと退いて、ノブ君がテーマを。あまりにコントラストがみごとすぎて、息をのんでしまって拍手ができない。また静かなところにアフロリズムが入り、かっこいい、ああ、語彙不足。うっとり。

「ありがとうございます、最初の曲は・・・・・」と言おうと思って(たぶん出ないと思ったけど)わからずに紅介さんを見上げる森山さん。「Birth of life」と紅介さん。「来月ピットインでこのメンバーに井上淑彦が入ったメンバーでやるんですよね。私にとってはあんまりなじみのない曲なんですけれど、お二人はいつもよくやってるんですもんね。なんとか終わりまで行かせていただきました。こんどは知ってる曲?」と二人に聞く。「Afro Blue?教えてくれてありがとう、知ってる曲です」

ざああああっとロールから、Afro Blue、かっこいいなあ。ヴォーカルスクールの課題曲にしたかったのだけれど、なかなかお手本になるヴォーカルのCDがなくってね。森山さんの、このリズム、音に浸っているだけで本当に幸せになれる私。3人の繰り出す、織りなすサウンドが、ああ息づまる、胸がドキドキする、ウキウキする!おお、まだやる?ふう〜。紅介さんソロへ。和音も多用した、チョッパー風要素も入って、うなり声を上げながら、森山さん真剣に聞いている。あ、この曲ソロが終わったときどうやって入るのかリハで決めてなかった気がする。森山さんがリズムを入れてノブ君が弾き始める、う〜ん、紅介さんすごいソロだった!森山さんスティックで拍手!!「坂井紅介!!!」

何だけ?と紅介さんを指す。ワン、トゥーとカウントを紅介さんが出して、Good bye pork pie hatという曲が始まる。R&B風。ベースのラインが主体の曲。ノブ君からソロへ。あんまりいつものグループではない曲なのでおもしろいかも。リズム的には「日本海の朝焼け」みたいだけれど、森山さん変化をつけるのにどう工夫をするのかなあ、と思って顔を見たら目が合ってしまって、ニヤッと笑われてしまった。しかしさすが、どわぁっと盛り上げてノブソロ終わり。紅介さんソロへ、歌いながらのソロ。う〜ん、雄弁だなあ。いつの間にかテーマだね、これ。ベースを本当にfeatureした曲。Endihg、紅介さんノブ君で。ピアノトリオならではの曲。聞きながらどうつけていこうか考えている森山さん、おおendingでねばりをみせる。最終、ドラムしっかり合わせて!

カウントから、ぱっと入ったらアフロリズムのサンライズ、あれ〜?A trainはどこに行っちゃった?へんなの〜?森山さんと目が合ってしまった、ノブ君も森山さんを見ている。アフロのサンライズ、初めて聞いた。いつものサンライズに戻ったけど・・・まあ、どんどん進行してしまえば全く違和感なし。ノブソロ。サビ、森山さんのロール炸裂。ああ、ワインを飲む暇がない。ノブ君がんばれ、スティックが飛んだが誰も気がつかないうちに持ち替えている。きゃああ、炸裂、ドラム。ノブ君がしかけて、森山さん楽しそう。リズムが二人ばっちり組み合って、森山さんが叫ぶ。わおおおおお、すごいソロだ、くう〜、スティック飛んだ、終わりかと思ったがまだ続く。すごい!パカン!!でテーマに戻るが、ドキドキが止まらない。はぁ、息がつまる。

「ありがとうございます、田中信正!坂井紅介!」Hush-a-byeが始まる。森山さんサビで歌う。ああ、心地よいリズム、テンポ。ノブ君不協っぽいメロディー、森山さんの3連符。スティックがぽろり、何事もないように右手で新しいスティックを持つ。紅介さんのソロ2コーラスいくかな?と思ったけど1コーラス。テーマに戻って終了。

アンコール・・・またHush-a-byeみたいだけど違うはずだし・・・A trainじゃなさそうだし・・・森山さんも不審そうな顔をしてるけど何かな?Goodbyeだ。誰もが息をひそめて聞いている。メモを取る手も止まる。どうしてこの曲はこんなに心の底を揺さぶるんだろう・・・わかんない。特にノブ君のソロ、毎回毎回心の奥に突き刺さるみたいだ。森山さん大暴れ、わあ〜、かっこいい〜、叩きまくり・・・あーあー、かっこいいー、うーん・・・ノックアウトだ。

終わって、大画面テレビに映し出されたのは、中日ドラゴンズの敗色濃い姿。今日決まってくれないとなあ・・・