二日目、今日は仕事が終わって豊橋からすっ飛んでいく、7時18分のこだまに乗って、地下鉄に乗り換えて到着したのが8時15分だからまあまあのペースでしょ、近いもんだ。でも始まっちゃってる・・・・で、席につけたのは2曲目の浜辺の唄、はあ、まだ落ち着かなくてビールをまず一杯。シャバダバとノブ君こぶしを効かせたフレーズ。ノブ君がソロを切り、森山さんが短いソロを入れ、倍テンに変わる。リズミカルな森山さんの手を見ていると、そのしなやかさ、力強さが両立して躍動しているのに息をのむ。ドラムを叩きながら右の肩で顔の汗を拭く森山さん、ノブ君がんばるね、よしよし。わお、いやこれ本当にピアノトリオの演奏かしらね、楽しそうな森山さんと目が合う。お、ノブ君半分泣きそうな顔に見える、今日はノブ君の3*才のバースデーライブ。なんちゅうドラムソロ、テーブルの上に載せたノートがゆれて字が書きにくいくらい。ハイハットスタンドが壊れやしないか?そろそろ、ハイハットがおちょこになったりして・・・。すーっと、ソロが終わってノブ君が入る。サビでまた倍テンに。このアレンジ、森山バンドならではの味。

Gratiude。テーマ、ドラムは右手のマレットと、左足のハイハットだけで、最初の8小節のバッキング。次いで、ブラシに持ち替える。紅介さんのソロ、ちょっとアンプの音が大きすぎてハウリング寸前、って感じで残念。でもメロディアスで「うた」のあるソロ。ノブソロも。森山さんが、あれ、誰のソロ?って感じで、ちょっと暴れるけど暴れそこなったって感じだなあ。昨日の終わりのテーマは紅介さんだったと思うけど。Endingは紅介さん。

ベースのチューニング。相撲の太鼓みたいなトントトンの打ち方から、アフロリズムになってBlue Bossa。ノブソロ、アフロ、合図を出して4ビートに。必死のノブ君を見つめて紅介さんがうなずきながら弦をはじく。ノブ君を打ちのめそうとするかのような森山さん。ノブ君を応援する紅介さん。ノブ君開き直ってしまった、森山さん楽しそう。やっぱり化け物だ、だってほとんど全編森山さんだけは叩き通しだよ。あれ、テーマに戻るかと思うような叩き方だったけど、まだドラムソロが続く、う〜ん。

「ピアノ、田中信正!ベース、坂井紅介!しばらく休憩します!」

9:45、ドラゴンズの敗色濃い。日本一は逃しそうだ・・・。
Birth of Life.ピアノとベースの共鳴のせいかな、すごい響き。アフロリズムの迫力!いつもはサックスがいる分をピアノトリオでやろうと思うと大変だろうな。テーマから4ビート、紅介さんのラインがすごくモダン。ノブ君は少しアグレッシブ。森山さんはノブ君を見ながら、まず抑えめにつけて。ノブ君の方からちょっとジャブ。森山さんはノブ君を見ながら軽く受け流す。ノブ君がちょっとヒートアップ、紅介さんがつきかけた火に油を注ぐ。ノブ君、スイッチが入ったみたいに。森山さんに引火したぞ、燃えさかる火、一触即発、いや爆発、カッコ良過ぎ!わ〜〜〜わ〜〜〜、うひゃほほほ、とってもいい位置で見られている私、前言撤回、「サックス抜きの森山バンド」ではなく「森山トリオ」に立派に昇格!叩きまくりの森山さんのドラムソロ、絶叫しているように聞こえるよ!それもすうっと退いたところへノブ君がきれいにリズムパターンを出す、紅介さんと二人で今までの狂乱とは別世界の静寂を紡ぎ出している、そこへ森山さんがまたアフロリズムをズシンと。ああ、かっこいい・・・とひたっている暇はない、MCを書かなくちゃ。

「ありがとうございます、田中信正!坂井紅介!このセットの最初の曲は、井上淑彦の作った曲で、私の知らない曲なんですが(と紅介さんに聞く)、Birth of lifeという曲です。この二人は(田中さんと紅介さん)井上と同じバンドで演奏をしているので手慣れた曲なんですが、私は手慣れていなくて。昨日練習(本番だ)したのでなんとか終わりまで演奏できました。こうやって叩いていると、スティックを落とすんですよね。ぶつけて落とすわけではないんですが、手からぽろっと落ちるのを気がつかずに叩いてしまいそうになるんです。手から落ちたのを気がつかないでいるなんて、脳梗塞じゃないかって、調べてもらった方がいいんでしょうかね・・・(そんなことないない、これだけ手足の動く脳梗塞なんてあるわけない。ノブ君の方を見て)田中さんは弾いてるって意識はありますよね?(森山さんは無意識で叩いているように思うけれど)」

アフロブルー。かっこ良すぎ〜。メモ、だけなのでMCのメモしきれていないところ、思い出しながら補完を聞きながらしたいところなのだけれど、あまりのかっこよさに演奏の状況のメモを取る手もとまり、ぼうっと演奏に見とれてしまっている。ほれぼれして、メモが・・・・なので、この前の部分のMCは半分以上飛んでると思ってくださいね。お、森山さんと紅介さんの二人でタッグを組んで、今度はノブ君を!ノブ君ねばるねばる、いいんだよ、いつもこれくらいいつもの森山バンドでねばっても!はあ、あ〜、いつまでも聞いていたいノブ君のソロ!紅介さんソロ、森山さんも初めて休憩できる、って感じのフリーソロ。森山さんが次第に効果音を入れる、おやベースソロエンディングのところは打ち合わせ済み?ばっちりの移行でドラムソロへ。今日は真横で見ているのでよくわかるが、爪先のほんのちょっとの使い方でバスドラのペダルの動き方が全然違う。アフロのリズムが入って、うん、しっくりくる、満足、嬉しい、テーマに。う〜〜んん、とうなっている間に曲が終わってしまった。

そのままGood bye pork pie hatに。紅介さんのソロのテーマ、森山さんがつける。あ〜、ベース、少し音が割れている、残念。ブルースっぽいけれど進行は違うよね。4小節の繰り返しかな?ノブ君、うまく持って行っている。こういうのもうまくなったねえ。ノブ君から紅介さんにバトンタッチ、4バースだね、たのしい。森山さんは二人のオブザーバー。紅介さんのメロディーを引き継いで別のリズムにしてノブ君、うまい!で、アタマの合図を紅介さんが入れてテーマに戻る。拍手!

「坂井紅介です」拍手。「スターアイズ22周年おめでとうございます。私が二十歳の頃ですね。すばらしい店ですね、私が最初に出させてもらったのは確か向井滋春のバンドだったんじゃないですかね。このバンドでは2回目です。今日はナゴヤドームにお客さんが行ってしまったんでしょうか。ピットインでも大雪でお客さん10人くらいってのがありました、山下トリオってお客さんが3-4人てのがあって、お客さんの方も帰るに帰れないって。ドラムなんかはいいんですけど、ヴォーカルの人なんか視線のやり場に困って、一人の人を見つめながら歌うなんてのはやりにくいでしょうね。まだまだやります(と言っておいて)最後の曲はサンライズです」

パカン!わ〜わ〜、これだけで幸せになる私。お、ノブ君余裕〜。サックスの吹くテーマをピアノで弾くのはむずかしいと思うのだけれど(実はサビからの部分はちょっと音程が合ってないように聞こえるな)、効果音を入れる余裕が。デュオでやったときより余裕ができるというのは前回のトリオの時に気がついたようだけれど、それよりももっと余裕ができてきている。そろそろ来るな、ノブ君がヒートアップするのをみきわめて一気に攻める森山さん。ああ、バスドラが、ノブ君の入れるリズムとばっちり、リムショットの炸裂!!おおお、森山さんバッキングだけでは叩き足りなかったのだなと思わせるようなソロに入り音量一気にアップ、耳が割れそう。トリオでの演奏よりも、ソロの方が、スネアの音だけでも本当に大音量、すごい。スティック落ちた、持ったらもう一度落ちた、一本が私の方に飛んできて目の前にくるくる回って落ちる、パコン!テーマだ、わあ、う〜、ふ〜。

何も言わず、Hush-a-bye。ノブ君、何を伺ってるのかな?って雰囲気。手が止まるわ、この、森山さんのスタタスタタの3連符を聞いているだけで、もう幸せ。ノブ君のフレーズに紅介さんがすうっと寄り添うようにつけて。そこを森山さんがすぱっと断ち切る。紅介さんソロ、森山さんが歌う。紅介さんよく指が動くなあ。お、8バースだ、いや4バース、難しそう。8バースから4バースになったのね?もっとやれ〜!かっこよすぎ!

拍手、「田中信正!坂井紅介!昔年取った人がドラムを叩いているのを見ていると、・・・・」と取ったはずのメモをみていても、もう何が書いてあるのかなあ、わからないや。「ここは22周年っていうことですが、年を取ったって、オーナーも私も同じ年くらいですかね・・いいですよ、お客がかわっても今度は私もお客さんになって来ますから、そのときには一緒に飲んでやってください。本当に今日はよくいらしてくださいました、ありがとうございました!」

Goodbye。このイントロ、重厚なサウンド。音程低めだけれど装飾和音がかわいくて気にならない。それよりもキッチンの音が気になるな、ああああ、と感傷に浸っていると、誰だ妙なところで拍手を入れるのは!でも、もううっとりぼうっとしたままライブが終わってしまった。

終わってから紅介さん「もう一日やりたい!」ですって。ピットインがあるじゃない、と言ったんだけど、このトリオでもっとやりたいそうです。うん、おもしろいトリオ。今度はリクエスト曲を考えておこうっと。今日はノブ君の誕生日、お店からケーキが用意されていて、みんなでお祝い。おめでとう、ノブ君。

ドラ○ンズ負けちゃった。町もひっそり、残念だねえ。