昨日帰ってみたのだけれど、やはりMDを入れておいたバッグはないわ。いつも乗るタクシーのチケットがなくなっていたのでそこらに停まっていたタクシーに乗ったのが失敗だった。どこの会社だろう、と昼間大学病院で学会準備をしながら公衆電話からあちこちタクシー会社に電話をしてみたが、見つからない。ああ、またMDなくしちゃった・・・。情けない。

ラブリーでの午後6時前の行列、すごい人だ。「MDなくした・・・」と言ったら「またタクシー?」「呑んでた?」と、ワタシのことをよく知っている人からの質問、いやしらふでしたが。

今日もピアノの後ろに陣取る、狭くてゴメンナサイ板橋さん。でもこれ以上スペースに余裕はなくて、さがれないのよ。午後8時20分、ジャージに濃いグリーンのTシャツの板橋さんが登場。「今晩はお待たせしましたぁ、2日間ありがとうございますホントニ。とりあえずメンバー紹介しますベース、ええと望月英明!」「ドラムス森山威男、フロントテナーサックス竹内直!板橋ピアノですどうぞよろしくぅ。今回アルトサックス林栄一をこのリズムセクションと初共演させたかったんですけれど猫に引っかかれた傷がかなりやばくて2週間は安静ということで今回は出演できません、この場を借りておわびもうしあげます、治ったら再会セッションを是非やりたいと思います河合君頼むよ、河合君!とりあえず始めたいと思います僕の曲でアリゲーターダンス!」

拍手!今日はのっけからすごい、板橋さんの椅子の動き方が昨日と違う。昨日は後ろにスウェーバックしていたけど今日は前のめり立ち上がり、という感じ。足の場所を考えないとモロに踏まれそうだ。ステージが始まる前にヨッチャン先生が竹内さんに「ドラムソロが見えるようにね」とお願いしていたので、竹内さんが立ち位置を気にしている、ゴメンネ。すっごい、飛ばしてる〜。ピアノ椅子から避難したつもりでも、椅子の脚に踏まれそうだ。テーマのフレーズを吹いてドラムソロへ。一曲目からすごく盛り上がって、みんな観客は幸せそうな顔をしている。あっけにとられて思わず笑っちゃうしかない、って感じ、エンディング。「かっこええ〜」とヤジ、この声はドラマーさんかな?

森山さん、目を細めて譜面を眺める。だいたいきれいとは言えない譜面が(ゴメンナサイ!)、ライブハウスが暗くて老眼の目には読めないのである。「ジャンボ!」と昨日のように手拍子が始まる。ナイロビの夜。実はさっきからずっと考えていたのだけれど、林さんはこのリズムセクションとではやったことはなかったっけ?そうか、ドイツツアーの時はグズラさんはちょっと病気でお休みされていたのだ・・・。吹きまくり野サウンドに会わせてフレーズをつける板橋さん、ピアノソロに突入。3拍フレーズに森山さんきっちりつけてサポート。昨日より確かに板さんは体重移動がすごい。3人のサウンドが渾然一体となって。ドラムソロ、スティックが落ちた、バスドラのペダルにひっかかってじゃまになりそう、あ、うまく落ちていった、よかった。う〜、いつも思うけれどドラムが叩きづめなんだよね、一番休めるのはフロントだけれど。Jumbo!

終わってから森山さんが望月さんをスティックでつついて何か言ってる、なんだろう?

フルートで始まる、「Spring blues」。ゆったり心に染みてくる感じ。板さんソロ、4ビートに変わる、倍テンか?ああ、板橋ワールドだ。鼻の奥の方がつんとしてくる、じ〜ん。二拍三連のリズムが心地よい。板さんのうなり声。板橋ソロから望月ソロへ。今回は出番が多いなあ。グズラ酸素路、堪能しました。竹内さんソロ。板さんの曲は本当にいろんな表情を見せてくれておもしろい、それも一曲の中で・・・。どうやって終わるのか見計らって、エンディング合わせる。

森山さんが次の曲の始まる前に腕と体をぶんぶん振り回して、アフロ炸裂、Exchange!ああ、そこでミスしないで竹内さん、テーマでこけられるとちょっとバックが困っちゃうかも、森山さん苦笑い。まあテーマからソロに入ってしまえば関係ない、竹内ソロ。昨日よりもやや私の座っている位置が右寄りなのかな、鍵盤を拳で連打するバッキングがよく見える、しかしこの弾き方で和音というかコードが存在するのだろうか?。森山さんが板橋さんを見据えて叩く。アフロから4ビートへ。もう思わず笑ってしまっている。わははは〜、やれ〜、もっとやれ〜、って感じかな?板橋さんの合図、竹内さんちょっと遠慮して入れず。ドラムソロ、ソロの終わりはさすがグズラさんぴたっとつけて決める。

「どうもありがとう!ベースいの、わ〜〜〜〜。望月英明!」爆笑、この前のドルフィーでは「小山彰太」と森山さんのことを呼びそうになってたよねぇ。「ドラムス森山威男、テナーサックス竹内直、ピアノ板橋文夫しばらく休憩します」

21:40に2部スタート。森山さんお気に入りのシャツに着替えている。でもいつもはこれ、アフターライブで着るやつじゃなかったっけ?ノブ君次のブランド推薦してあげてね。板さんきのうの2ndと同じシャツだ、同じの2枚持ってる?板橋さんメンバー紹介をして、「あと1ステージですそれではがんばっていきましょう体にむち打って!一曲目ワタラセェェェ〜」大歓声。イントロが始まり、森山さんがシンバルでつける。うまいタイミングでグズラさんが付け始める、さすが。竹内さんソロ、初めての曲だと思うけれど、やりにくくないかしら、昨日もいいソロ吹いてたよね。板さんソロ、あ、ピアノの右端に置いてあるマイクのコードが垂れ下がって足にひっかかりそう、手を出してピアノの横にそっとどける。来た来た来た〜、この波!渡良瀬川の波とは思えないな、太平洋の怒濤のような大波である。わ〜い、膝蹴り回し蹴り。このしつこいエンディングったら〜。

「え〜、次は2005の春森山さんがへへへと笑った、昨日失敗してるものね。思わず吹き出してしまった、すみません。さすがにこなれたねぇ、昨日より。でも、すごく怖い春なんですけれど、こんなに大荒れでスピーディーで不穏でいいんでしょうか。来週学会発表を控えている私、ちょっと暗雲がたちこめたような気分。時々のピアノの左手の低音爆弾が炸裂する。グズラさんのうなるベース、やっぱり昨日よりやりやすそう。板さんソロ、お、もうすこしで肘打ち、響くリムショット、おおソロの交代よく合いました。竹内さんのバックでも昨日より森山さん叩きやすそう。竹内さん少し緊張がとれてきたか。お〜、すごい森山さん、ドラム成りまくり。板さん休んで竹内望月森山のトリオの演奏。サックスの咆哮。竹内さんソロの終わり、板さん合図に何か叫んだ、カンニングペーパーを見ながら叩く森山さん。いいタイミングでベースを入れるグズラさん、エンディングかっこいい、おお決まった〜〜〜!!森山さん腕を上げて吠え、そして安堵の表情。うまくいってよかったね〜!

FOR YOU。森山さんマレットで。なんだかテーマのテンポがどんどん速くなったみたいで・・・タムの上に乗っていたタオルをはたき落とす森山さん。ブラシで大暴れ。立ち上がる板さん、鍵盤をグリッサンド。

SUNRISE。イントロ長いよ森山さん、でもタカタドン!じゃなくてパン!と切るが、グズラさんいいタイミングで入るさすが女房役。竹内ソロ、モード系の曲だし本領発揮でしょう。リズムリフ、板さんがつける森山さん歌っている。スピーディーでいい感じ。おお行けいけ〜、いきなりモニターの乗った箱を蹴飛ばす板さん、慌てて落ちないように後ろからモニターを押さえる。もうペンは持っていられません。森山さんは立ち上がる板さんを見据えて叫び声、叩く叩く、板さん負けずに鍵盤連打、さてどこまで行くこの勝負!ピアノが壊れるか板さんの手が壊れるか、でもピアノを壊した実績は何度もある板さん。森山さんのヘッドもやぶれるか、ハイハットも裏返るかという渾身のドラミング、奇声を上げ、どちらも負けじと・・・もう観客は息を呑んで見守るしかない!

大拍手!板橋さん森山さんにスピーチを促す。「板橋と別れて何年になるんでしょうか・・・一緒にやっている頃から恐ろしい人だと思っていましたが、やってみるとまた恐ろしさが増したみたいです。きっとまたこういう機会があると思います。元気でいて下さい」大拍手。「本当に奇跡的だよね、いつまでできるんでしょう」「ずっとやってくれ〜」と場内から掛け声。「そんなに気楽にいうけど大変なんだよぉ」と板さん。「というわけで、アンコール」

ハッシャバイ。お、吹きまくりの竹内さん、でもこの曲は(昨日も思ったけど)もっとメロディアスなソロを聴かせて欲しいなぁ。板さんの方をみないでメモを取っていると、板さんの頭の風圧を感じる、もう少しで頭突き、状態かも。グズラさんソロ、1コーラス終わったところで「だめ、やらない」って顔の森山さん、もう1コーラス弾いてくれるかと思ったけどグズラさんそこで引いてしまった、板さんも入らないのでしょうがなくて森山さんがドラムソロに突入。1コーラス終わるところで思い切りわかりやすいリズムを入れたけど誰も入らないし〜。ついにはドラムヘッドで音階を作ろうとし、最後にはメロディーを唄ってむりやりテーマに持っていった!そして、最後の1音を誰が出すか、っていう感じのねばりあい、このしつこさがまた面白い!

Goodbye。本当に名残惜しい気にさせてくれる。とてもとても、なつかしい日々を思い出させてくれた、どうもありがとう!熱い熱いライブでした、このメンバーはまた新宿ピットインで6月にあるのよねぇ、その時は林さんが回復していることを心からお祈りしてます!