今日も実は録音なし。メモだけね。座席は予約順に既に指定席になっている、ピアノ側で森山さんから遠い。本多さんの陰になるかな・・・?結局、最後まで森山さんと本多さんの写真はうまく撮れませんでした・・。

カデンツァーっぽい吹き始め、あれ〜?ハッシャバイ、初っぱなから!思わず笑いが出てしまう。本多さんの元気いっぱい、って感じのアルトソロ。森山さん、スーツに黒シャツ、本多さんは植物柄のゴールドの地のシャツにストライプのズボンという、派手な堅気には見えないスタイル。納さんは黒の上下、島さんはグレーの上着、黒のパンツに黒っぽいスニーカーがかっこいい。本多さんの吹きまくりに島さんが反応。ピアノのソロ、「普通」のピアノトリオって感じかなぁ、でもやってる人たちにとっちゃ普通じゃない、んだろうけど。ピアノソロに没頭し、終わりになって初めて森山さんに視線が行く島さん。ベースソロ、ギターみたいにフレーズがどんどん飛び出る。4バース、あ、森山さんのTシャツ、alaの黒Tシャツだ。本多さんのソロ、ソフトリーのフレーズを入れる、そろそろテーマに入ってほしいのかなぁという雰囲気のドラミング、しかし2バースに突入。サックスを森山さんにむかって振り上げて降ろし、エンディングへ。

「どうもみなさん、こんばんは。今日はすごいです、ジャズ男組です。24周年、百花繚乱ですか」と後ろの看板を見て。「今日はどうなるのかよくわかりません、個々はやったことがあるんですが、この組み合わせは初めてですね。貴重な体験です」拍手。「メンバー紹介します、ベース納浩一、ベース島健。僭越ですので私先に言います、本多俊之、ドラム森山威男!」大拍手。「今のはスタンダードでHush-a-bye。次はもうこれもスタンダードですね、Alice in wonderland

ピアノソロから始まるワルツ。ソプラノに持ち替える本多さん。良く通る音、きれいな音だ。ピアノソロから。森山さんの、このテンポのワルツ、とても好きだなぁ。森山さんの前には「まぶ」さん、お子さん連れで。森山さんの緊張した顔も少しほぐれてきたかな。本多さんソロ。ソロが終わって満足そうな島さんと、頷き合う本多さん、森山さんソロ。
本多さんはステージの端でのけぞりながら、島さんはピアノの前で腕組みしながら森山さんのソロを見ている。3人とも真剣で、なんだか共演しているプレーヤーというより観客の一員みたいな目で森山さんを見ている。森山さんがそっと音量を少しずつ下げ、本多さんがテーマに戻る。サビは島さんが。エンディング、かわいらしく。隣のK枝先生が「いいですねぇ〜」とうなる。

アルトに持ち替える本多さん。納さんがジャケットを脱いで白Tシャツに。あら、きゃしゃに見えるのに上着を脱ぐと意外にしっかりした上半身の筋肉(すいませんね職業柄)。あとで森山さんも納さんの筋肉質菜体を褒めていた。アルトのカデンツァー。森山さんが汗を拭く。In a sentimental moodだね。本多さんのもみあげに汗が光る。このピアノのバッキング、誰のフレーズだったかな・・。わ、写真を撮ろうと思ったらフラッシュが!お店の人ににらまれてしまった。このデジカメ、一旦電源を切ると、フラッシュレスに設定しておいたのもリセットされちゃうんだった、あ〜びっくりした。ちょうど私の席から見るとステージの真ん中に1人男性がいて、カメラの画面が・・・。Nさんの方から撮ってもらうと、本多さんが中心で森山さんが撮れないな。森山さん、休んでピアノソロはピアノとデュオに。そうそう、省エネしてね。ブラシでサビからつける森山さん。おお、柱の陰で見えにくいところは、ライブ中継でステージの画面が実況投影されているのね。スポーツイベントみたいだ。ベースソロ、ベースとピアノのデュオ、サビからテーマに戻る。ブラシからスティックに持ち替える。ピアノを横目で見て、エンディングへ入る本多さん。

森山さん、何をやるんだったかと言う感じで曲を訊く、ソプラノに持ち替える本多さん。アフロリズムが始まる、うーん、ExchangeやSound Riverが始まるわけはない、多分Blue Bossaだな。島さんが本多さんを見てソロへはいる。本多さんのソロではリズムが変わる、ソプラノを吹きまくる。森山さんが本多さんを叩きのめそう、って感じに初めてなった、島さんがあっけにとられた、って感じで手が止まる。納さんも森山さんを見ている。島さんと納さんが目を見合わせながら笑う。森山さんの腕の動きがきれいだなぁ。こんなに叩いて長丁場のライブツアースタート初日なのに大丈夫だろうか。う〜ん、スゴイ森山さん。うゎ〜〜〜、と言っているうちにアフロビートに戻り、エンディング。
拍手拍手、本多さん
「すいません少し休ませてくださいませ」で休憩に入る。

休憩を利用して、レポートを書く。なんとか、休憩中に1stのほとんどが書けてよかった。休憩中にじゃんけん大会が始まった、いつもの森山組ならおなじみだけれど、今日はラグのTシャツにサインをメンバーがしたもの。店長さんが「じゃ〜んけん」。きれいな若い女性が最終的にゲット。

21:00、ナニ?デュオ?舞台の上には納さんと森山さんだけ。二人でBye-bye blackbirdが始まる。おお、おもしろいぞこのインタープレイ。途中であとの二人が登場、本多さんは舞台の左端に立って水を飲みながら二人のプレイを見守る。島さんがバッキングを始める。納さん、弾きまくり〜、本多さんがソロに入る。いつの間にかブラシからスティックに持ち替えている森山さん。のけぞって楽しそうに吹く本多さん。あれ、森山さん何かコケた?島さんソロ。そうか、本多さんのズボン、さっきは「どうみても堅気には見えないストライプ」と書いたが、よく見るとライトが当たると光線の加減で派手なストライプに見えるけれど、ライトが当たらないときはただの黒の「織り方が変わっている生地」なのだ。島さんが一生懸命にいいフレーズのソロを弾いているのはわかるけれど、森山さんとインタープレイって感じにならないのが残念だ。私にはわからないミュージシャン同士のつながりはあるのかもしれないけれど。テーマのフレーズを入れて、ベースソロへ。ドラムソロに行くのかと思った・・・ブラシに持ち替える、あ、8バースか。あれ?フラッシュが光った、と思ったらなんと、ステージ上で島さんが森山さんの写真を撮ってる!思わず笑ってしまった、4バースになっている。島さんが写真を撮ってるところを撮ろうとしたけれどうまくいかず。あ、2バースになった、とことんやるねぇ・・・。そして、最初と同じようにデュオになった。暴れまくる森山さん、ガンガン弾く納さん、その二人のプレイを見てギャハハハと笑う島さん。

「納浩一!森山威男!カメラマン島健!バイバイブラックバードでしたね。ヘビーサウンズっていうアルバムを聴いているみたいでしたね、あれはだれのでしたっけ」客席から「エルヴィンジョーンズ」「あ、森山さんのでしたか、野暮でしたね。今日は森山さん、奥様とお嬢さまがいらしてるんですね」「え〜?」「うそ〜」と客席から声が飛ぶ。「あ、言っちゃいけなかった?・・・気を取り直していきましょう、Softly島さん「Softlyってこたぁないだろう」そうですよね、ソフトには行かないでしょう。本多さんに、始めるように促す森山さん。「カウント出ます?」と島さん。「いいや、ナニも決まってないんですよ」そういえば昔のハッシャバイのCDに入ってましたよね。「朝日のようにさわやかに」といっても、赤道直下の灼熱の太陽。


ハードなテーマが終わってブレイク。ピアノソロ。そしてソプラノソロへ。おお、ベースの音が良く響く。いい感じのソロ、森山さん盛り上がってきたぞ。森山さんの笑顔が見えた。島さん、なんだかバッキングの手が止まってるぞ。納さんも止まってサックスとドラムのデュオになった。さあこのあとは、本当は森山さんこのままサックスに終わりのテーマに突入してもらいたいのではないだろうか。サビからテーマのフレーズを入れ、・・・・このままテーマに戻るかと思ったのだがやはりドラムソロに。やっぱり森山さんはす〜ご〜い〜な〜あ〜。ほ〜〜。メモを取る手が震える。ああ、こんなに叩いていいの?明日は2ステージあるんだよ・・・なんて、手抜きをしろ、って言いたいわけじゃないんだけれど、ちょっと心配。イェ〜と森山さんに声をかける本多さん。なんか、明日のトリオの練習にしちゃ熱が入ってますわね、なんて冗談。左手のスネアの3連符が気持ちいいなぁ。エンディング、タパタパと吹くサックスにピアノがカリコリとつける。終わって、思わず大笑いしている本多さん。

バラード、ブラシ。何て言ったっけ、この曲。イントロだけでナニが始まるかだいたい曲の輪郭がわかるが、テーマが始まっても曲の名前が出てこない。なんだっけ、なんだっけ。ソプラノのバックのマレットの音がきれい。場内も暗くなる。ピアノソロ、ベースとデュオに。きれいだ〜。うん、少し休んでください、森山さん。ソプラノが入る。透明感、クリアで伸びのある音。ベースソロも森山さんお休み。ベースとピアノの二人で。だんだんマレットでシンバルをつけるが、細かく、小さくシンバルが揺れる。静かなソロ。メモ帳のページをめくる音が響いてしまうくらい。きれいに終わりそう、大暴れはないな、普通の曲だね。テーマソプラノ、ピアノがエンディングを美しく締めて。

「Sad Jonesの曲でA child is bornでした。次はいよいよ最後ですね、Dizzy Gilespyの曲でチュニジアの夜を」

ソプラノが吹き始め、おなじみのリズム。テーマ最後でちゃんとドラムがブレイクするのかどうか心配したけど大丈夫だった(余計な心配)。本多さん楽しそう。森山さんドライブしているなあ。のけぞる本多さん、テーマのフレーズに戻り、ブレイク。島さんいきなり飛ばす飛ばす。本多さんの額にも汗。島さんのソロはリズムの緩急をつけて。ドラムソロ、水を飲む本多さん、ソプラノをステージの中央においたまま端に移動。森山バンドではいつドラムソロがすぱっと終わるかわからないから、楽器を置いては退場できないんですけれどねぇ、そんなに叩かせないでよ・・・。あ、叩いてる振りをするおちゃらけをまた!場内大受け。バシ〜ッっと切って、リズムを戻す。エンディング、本多さんと森山さんのかけあいが最高。タイミングをお互い計って、どうやって終わろうかとジャブの応酬、ああおもしろい。

「納浩一!島健!森山威男!そして本多俊之!24周年おめでとうございます〜」といって、3人がステージを後にしたが、森山さんだけステージの椅子にすわったまま水を飲み、立ち上がって帰る振りともう一度坐る振り、結局一旦は立ち上がって楽屋の方に向かったがすぐに戻ってアンコールに。

「ありがとうございます、せっかくですから毛色の変わった曲をやりたいと思います、この曲は森山さんから紹介してもらった方が」と言って、マイクを森山さんに渡そうとするが、森山さんの方にもマイクがあったのでそれを森山さんが持つ。しかし、マイクが入っていない、森山さんがしゃべりかけたがみんなに聞こえず。そして結局本多さんからマイクを受け取って話し始める。「マイクで拾わなかった冗談をもう一度言い直すのも・・・」本多さんが何かマイクを持たずにしゃべる、「私がマイクを持ってしゃべるよりあなたがマイクなしでしゃべった方が音が大きいじゃない(笑)」


「この店に来させてもらったのは、20年くらい前でしょうかね、板橋井上のカルテットでした。その時代より少し前、生まれ故郷の山梨でリサイタルをしたんです。山下洋輔、板橋文夫、アルトサックスに本多、テナーに井上淑彦、榎本秀一、トロンボーンに向井滋春、もう一人テナーサックスが峰厚介でやったんですよね」本多さんが「ああ、ああ」と思い出している。豪華メンバーだなぁ。「私は音楽は浪曲から入りまして、次は田端義男、美空ひばりと来て次はいきなりジャズなんです、間にプレスリーとかがなかったんです。子供の頃に童謡をきいて、」ああこの辺メモが取れてない「2曲アレンジしてくれたんだよね」「気前よく」「黒いオルフェと浜辺の唄」と言って「あし〜た〜は〜まあべ〜えを〜」と歌い出す森山さん、「まあいいか、それを最後にやらせてもらいます」「では浜辺の唄、はりきってどうぞ!」と本多さん。
きれいな音。ピアノソロのイントロ。曲が始まるとトリオになり、森山さんサビで歌っている、あれ、倍テンになるんじゃなかったっけ?このまま行っちゃあおもしろくない。あ、入ったドラムのフィルイン、倍テンになってソプラノソロ。森山さん唄っている。叩きまくり吹きまくる。やはりでもこの曲、心底いいとは私は思えないんだなあ、残念。あ、ドラムソロ。テーマを歌いながらソロをする森山さん。う〜ん、これだけ叩きまくっていても、頭の中はメロディーが鳴っているんだろうね。小さく叩いてテーマに戻る。

「本当にありがとうございました、最後にもう一度、森山威男!納浩一!島健!そして本多俊之でした!ありがとうございました!」

納さんはまたデュオをやりたいそうで・・・そういえば、Bye byeのデュオは出色のできでしたね。本当に楽しかった、とメンバー達。このメンツは本多さんの立案だそうで。また共演の機会があるかも、って本多さんとはそういえばalaであるんですよねぇ。