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Live Report

2006年10月08日 森山威男QUINTET @ 横浜ジャズプロムナード ランドマークホール

2日目ランドマークホールにちょっと早めに行くとイタリアのグループが演奏中、なかなかおもしろい演奏。 男性ヴォーカルだけ聴くと普通のオーソドックスなバンドなのかと思うけれど、アグレッシブな部分もあって、けっこう聴かせてもらった。 立ち見で聴いていたのだけれどずいぶん時間がおしている。 あと森山組の予定時間まで30分もないのだけれど・・・アンコールを2回くらい、う〜、そろそろ終わってくれぃ!なんて思ってしまった。 演奏が終わって席を立つ人がどれくらいいるだろう?とちょっと心配になりつつ、演奏を聴く。 Bye-bye blackbirdの演奏が終わって舞台が明るくなり、退席する人の隙をねらって最前列2席確保!やったぁ!

セッティング、そしてサウンドチェック。もう、かっこいいんだからぁ。 サンライズの定番の進行を半分にしたような演奏をするけれど、もう森山さんのソロなんて叩きまくり、ドラムソロが終わってテーマに入ったところで拍手が起きる、もちろん曲が終わったところでも。 こんな、サウンドチェックで大拍手が起きるとはさすが森山組である。 3:45、やはり開演は押した、もう満席。 さて、衣装は?制服かな?って期待をしつつメンバー登場を待つ、やったぁ!911改めBeyond the Cから。 音川さんから吹き始めるカデンツァー。 あら、胸のポケットにはチーフが入っているのね、音川さんは紺色のきちんと畳んだブルーのチーフ、森山さんもブルーかな?あら、ノブ君のは赤だわ。 もうわくわく。シンバルロール、ノブ君からのイントロ。 うわぁ〜、かっこいいー!!この音、胸がドキドキしてくる。 Alaの10人編成の後だともの足らなく感じるんじゃないかとちらっと思ったけれど、全然そんなことない!!。 フロントに譜面台がないのも、ステージのメンバーがよく見えて嬉しい。 アコーディオンソロから。少し落ち着いた感じのフレージングで始まる。 すこし音が小さめかな?森山さん叩きまくりのショットから、スネアのリムショットがパカーン!ぱっと振り返って合図、リフ、拍手。 音川ソロへ、音川さんが吹き上げるサウンド、爆風のようだ。 佐藤君とノブ君が目を見交わして楽しそう、何かの合図かな?音川さんののどに静脈がうく。 すっとサックスを持ち上げて合図、グズラさんとノブ君のデュオになった。 今日の昼から同じランドマークであった、ノブ君のソロを聴いて魅力を再確認した。 ノブ君の多彩な演奏スタイル、彼はジャズピアニストというくくりでは表現できないなぁ。 ノブ君を見る森山さんの表情が楽しそう、さてどこから入ってやろうか?ノブ君のゲンコが入った瞬間森山さんのドラムが入る、あ、森山さん佐藤君と音川さんにリフを入れさせようとしたけれど一瞬タイミングを逃し、ノブソロがそのまま終わる。 迫力のドラムソロからそっとロールへ、しーんとして、拍手。 う〜ん、この対比!終わりのテーマ、爆走。

は〜、と森山さんがため息をつくとくすくす笑い。 「本当にうまくやっちゃいました。もう少し年をとると共に円熟味が増すような楽器をやれば良かった。 でも枯れたドラムなんて誰も聴きたくないよね?・・・・・枯れませんよ私は」大拍手、イェー!! 「一曲目は・・・音川英二の作りました曲で」例によって止まってしまう・・・「必ず思い出します」と言って、「なんだっけ」ってノブ君に訊く、ノブ君が応えるが「え?」グズラさんが「ラ・メール」もうおちゃめなんだから。 「Beyond the C。Cは・・・」「Crisis」「どういう意味なんですか」「危機を越えて」「ほー。もうちょっと演奏を変えれば良かった」爆笑。 「でも曲のタイトルと演奏は何も関係がないんです」笑い。 「田中さんのように雨、とかそういった覚えやすいのがいいですね、そのうちやります。2曲目は井上淑彦さんの曲でGratitude」

佐藤君の口笛、音川さんの音色が美しく響く。 さてどっちがソロ?佐藤君が一歩退く。ノブソロ、あー美しすぎる、いやなことみんな忘れそう。 音川さんも目をつぶって訊いている。音川さんが佐藤君に目で合図。 佐藤君が頷いてソロに入る。うーん、こんなに優しい気持ちになれるなんて。 でも音川ソロはないのね、残念だわ〜。ああ、うっとり、endingへ。しっかりと浸ってしまいました。

森山さんがノブ君を見て、「ン、ン」とCatch up with himのカウント。 ノブ君ノピアのが静かに始まり、そして疾走するテーマ、すばらしいグループだわもう!! 音川ソロから。ノブ君は背中を丸めてバッキング。 佐藤君はじっと、虎視眈々という顔で演奏を聴いている。 ああ森山さんの躍動感。なんてスリリングな!音川さんのリズムに合わせてパターンを繰り出す森山さん、佐藤君が切り込む。 ソロのパターンが変わり、グズラさんのベースが響く。 隣に座っているおじさんがもうノリノリ、昨日のクリプシドラの時もそうだったんだけれど、椅子がとなりとつながっているので一人が体を揺すると椅子が大揺れになるのである。 昨日は自分のノリと隣の人のノリが微妙に合わなくてとても気持ち悪かったが、今日はノリについては問題ない。 でも・・写真を撮ろうとしても体がゆれて撮れないよぉ。 ベース止まり、森山佐藤デュオ。 さーて来たぞ佐藤君の斬り込み!森山さんに向かって対決姿勢、もう会場は大沸き!かっこいい〜、最高!そしてドラムソロへ。 う、ノブソロは・・・?ノブ君一瞬迷ってどうしようかという顔でちょっと弾くが、森山さん叩きまくりそのままドラムソロに。 でも8ビートは要りません、慣れないことすると手がもつれるよ?森山さん。 佐藤君笑っている。テーマに戻る、なんか森山さん不安げな顔、ノブ君が大きくアクションをしてタイミングを示す。 森山さん天を仰いでバスドラムを踏む、そしてマイクを持つ。

音川英二、佐藤芳明、田中信正、望月英明、です。何か変ですね、こんなの着ちゃって。 どうでしょうか、でも似合ってるんでしょうかね?田中さんボタン留めないの?」と首元を指す。 「え、留めるんですか」「みんなしめてるんだよ」ノブ君慌てる。 「ワイルドでいいですね。音川さんはどっかのホテルの支配人みたいですね(笑い)。 望月さんはどうにもならんですね・・・(どこかの国の)大統領みたい。 私は何を着ても似合わないんです」佐藤君には言及せず、残念。 「じゃあこれで終わりにしましょうか」えー!!!の声。 「もう終わった方がいいんでしょ、時間的に。まだ大丈夫?」

ハッシャバイが始まる。あ、じゃあサンライズは・・・あれはサウンドチェックじゃなくて本番だったのか。 佐藤君ソロから。もう隣からの振動で大揺れだけれど許して上げよう。 佐藤君オーソドックスなフレーズとアウトなフレーズを取り混ぜてとてもおもしろい。 音川ソロ、とっても楽しい。ノブソロを聴いて佐藤君にっこり笑う。 ノブソロに森山さんがスタタタタタとスネアを付ける。 ベースとても良くきこえる。森山さんドラムソロするつもりだったのかな?サビ前のショットがすごい。 うーわー、いいステージだ!

「今日はいい天気で良かったです。一昨年でしたか、とてもひどい風と雨でここまで来るだけでも大変だったんです」二日前は大変だったみたいですね。 「この間母親を見舞いに行ったら・・・(略)・・・お前ね、一度や二度の失敗でくじけちゃだめだよって、何も失敗してないんですけれど。 ・・・また来年もこのコンサートがあるんでしょうか。 あったとしても呼んでいただけるのかどうか、来られるかどうかわかりませんが、またお会いできたら、楽しくやりましょう」満席、立ち見も含めた観客から大拍手。

いきなり別世界のGoodbye になる。 きれいすぎ〜。音川さんがさびからテーマを吹く、そして佐藤君がソロ。 会場全体の空気まで澄みわたっていくようだ。 ほぉ・・・。ため息が出てしまう。とてもいいライブでした・・・。






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