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Live Report

2007年2月16日 森山威男×佐藤芳明 DUO @ la cortile

〜 1st 〜
名古屋から1人で車を飛ばして3時間、会場のボウリング場隣イタリアンレストランにたどり着く。 ずっと以前、初めて森山さんのライブを山梨で聴いた時の打ち上げ会場はここだった。
午後7時、ここの支配人さんとレストランのオーナーである息子さんのご挨拶があり、ビュッフェスタイルの食事となる。 サラダバーとパスタ。カルボナーラがおいしくてつい食べ過ぎた、今日は車の運転があるのでビールもワインも飲めない。 食べるだけならこんなに短時間で夕食が終わるのかとびっくりした。 そうか・・・。

午後8時前になり、パスタの載っている台がよけられ、ステージ前にパイプ椅子が出てくる、かぶりつきの特等席だ。 椅子を並べながらKasumiちゃんと席をゲット。 しかし、全部で10席以上あるのに他に誰も出てこない、山梨の人たちは遠慮深いのか?それともいつも聴いているのに最前列を占めようとする私が図々しいのか(そうだろう)?
しかし、奥に向かって長い方形の店内、真ん中にステージがありその前には2列しか椅子が置けず、椅子の後ろはドリンクバーのカウンター。 ステージと椅子席を両脇から他の観客席が眺めるという形になってしまい少々恥ずかしい。
minaさん姉妹が出てくるも、ちょっと斜めの席に座る、最前列にBlue in Greenさんが座ろうかどうしようか悩むが、あまりにもど真ん前の対面席なので、元々の森山さんの真横のシートに落ち着くことになった(後で考えたら座ってくれたら良かった・・・)。

8時ぴったりにユニフォーム姿の二人が登場。 スタートはラテンぽいリズムでスタート、何かな?イントロ、以前ノブ君とやった時と同じBlue Bossaかと思ったら違った、メジャーの曲だ、何だっけこの曲・・・ う〜ん名前が出てこない・・・。 佐藤君が歌いながらテーマを弾く、森山さんの胸のチーフはブルーと茶色の柄、おしゃれ。 森山さんを覗き込みながら意外に長めのソロ。 曲の名前が・・・先日のテレビで「物忘れがひどくなっても思い出すのをあきらめない方がいい、思い出す努力をした方が」と言っていたが、思い出せない。 このデュオは岐阜県の小学校で2-3回やっているはず、それからこの前の名古屋芸大での公開講座。 佐藤君もだいぶ慣れて来ただろう。 ドラムソロ、スネアのショットが耳を直撃する。 ぱっと佐藤君を見ながら音を切りアフロリズムに戻す森山さん。 テーマに戻る、結局最後まで思い出せなかった・・・

「どうもありがとうございます、アコーディオン佐藤芳明です。 えー、佐藤さんは一緒にやるようになってどれくらいですかね、1年くらいになりますかね?」
思わずずっこける、「存在」のCDが出てから今年の夏で4年になるんですけど・・・。
佐藤君「もうちょっとになりますかねえ」「全然時の長さというものを感じ取れないのでこのごろ。 昨日のことのようでもあり、前からいる人のようでもあり。
まあ、でもわかるのは私よりはスマートで同じものを着ても(とユニフォームを指差す)着た印象がずいぶん違うなあということでしょうかね、ええ。 あの、アコーディオンっていう楽器は難しいんですよね。 こっちの鍵盤だけだったらまあこんなもんですから吹いて音が出るか(ピアニカ?)、あおって音が出るかの違いだけなんですけど、見たところボタンがずいぶんこっちにも向こうにもついていて。 あの、むこうの白いちっちゃいのは全部でいくつあるんですか」
「120個あります」
「120個!それを覚えるんですか?」
「まあ、覚えなくても約束があって並んでいるんで」
「例えば、ドレミファとか出るんですか」佐藤君がドレミファソラシドを弾く。
「こっち(鍵盤)と同じ?」鍵盤とボタンでドレミファを弾く、
「へえ〜っ。ピアノを私も習ったことがあるんですけれど、ドレミファをやるだけでも結構難しいのに。 ボタンの方はこっちからこっちに低い方から高い方に順番に、っていうのでもないんでしょう」
「違いますね」
「おまけになんか、和音も出るんでしょう」
「そうですね」とドミソ、シレソ、ドミソと弾く、立って、お辞儀、元に戻るときの和音。
「和音が出るときは何か操作をするんですか」
「いやボタン一個で和音が出るようになるんです」
「単音にもなるんですか」
「これはちょっと裏技があって、この辺のスイッチを押すと(とボディーの真ん中の四角いボタンを押す)切り替わるんです」
「それを全部見ないでやる」
「あ、これ見えないんですよね」と上から覗き込む格好をする、爆笑。
「たいしたもんですね、私なんかこれだけ広いところを叩くのにこのへん叩いてしまったりして」と、スティックでフロアタムを空振りしてみせる。
「それを間違わずにこっちはこっち、そっちはそっちで別のことをして。最初からそういう楽器をやりたいと思ったんですか?」
何て答えようかと佐藤君目が泳ぐ。
「いや、始めたのは二十歳になってからで」ほお〜、と会場がどよめく。
「それでまだ25歳でしょう?」佐藤君笑う、
「あ、そうでもないんですか。まあ、いずれにしろたいしたもんです。ウチの親父もアコーディオンやってましたけど、格が違うようですね。 親父が若い時言ってました、もう亡くなりましたけど、『アコーディオンには気をつけろよ』って。 何の意味かよくわかりませんが、気をつけようと思っています。とにかく佐藤芳明です」笑い、拍手。
「ええ、今日は二人だけなのでねえ。さっき打ち合わせの時、この2曲目のときはドラムソロやろうか、って言ったら『えっ?』たしかにえ、って言われますよね、二人しかいないんだから。 ドラムソロやらなかったら何やるのって。そうですよね、今日はうんと頑張らなきゃなりませんね。 でもあなたは休めるんだ、ドラムソロをやってるときは。あなたがソロをやっているときは私は休んでいいの?」
「・・・ま、もしお望みなら」爆笑。
「なんだか突っかかってきますねえ、そうですか。え〜、最初の曲はグリーンドルフィン。オン・ザ・グリーンドルフィン・ストリート?」
「確かそんなん(でした)」曲名としてはOn Green Dolphin streetですね。なぜかtheがつかないようです。
「ジャズのスタンダードで、ジャムセッションなんかで何かやろうかって言うときに誰もが知っているっていうのでやる曲です。 次の曲は3拍子ですね。My favorite things、僕やったことないんですけど」田中さんとデュオでやってますよね・・・
「僕もないんですよ」
「何!」爆笑。
「始まれるの?まず始まれれば何とかなるんですけど」
「始まれるんですけど終われるかどうか」もうずっこけ。
佐藤君「よろしくお願いします」と頭を下げる、
森山さんスネアの響き線を戻しながら「あ〜、こんなコンサートのお客になりたくねえ」もうツボにはまってしまっておかしくて、吹き出すのをこらえるのがやっと。

ざあっとロールから、ワルツのリズム。佐藤君イントロ。テーマが始まる、アコーディオンによく合うなあ、この曲。 手回しオルガンのような響きに聞こえる、ソロに。
おや佳境に入ったと思ったらアラビア風の和音?森山さんの右腕が大きくしなる、バトルだ。 森山さんの顔が険しくなる、ひょえ〜、ドラムソロになったら大音量、ソロ途中でテンポもリズムも???となったが森山さんの頭の中ではずっとメロディーが鳴っているのだろうか? バスドラムの音が後ろのカウンターに反響して後ろからも聞こえてくるようだ、体が圧迫されるように感じる。 エンディングに向けて盛り上がる。

拍手。
ありがとうございます、終われなかったらどうしようかと思った。 ドラムだけはやりながら帰っちゃうっていうことができないのでね。すうっと移動するわけにも行かないし。 まあ、やめりゃあ終わるんです。そういうことを昔聞いたことがありました。 ジョンコルトレーンという偉大なサックス奏者が、もう、吹き始めるとやめられないんですって、延々吹いてしまって。 どうしたらいいんだろう、ってマイルスデイビスに相談したら、『サックスを口から離せばいいんだ』って」爆笑。
「非常に明快な答えですね、今ちょっとそんなことを思い出しました。まあ、始まれば終われるもんですよね。 あなた黙っているのいやでしょう、なんかお話しします?」と佐藤君に森山さんがマイクを持たせる。
「あ、なんでも聞いて下さい」と森山さん。
「え〜」とマイクを持って何を話そうかと小首を傾けて考える佐藤君。
森山さんがそこに、「じゃあこのテンポで行こうか」とカウントを出す、もう佐藤君歌うしかないっていうシーン。
「ありがとうございます。こんな風にマイクを振られたのは初めてでございまして、どうしたもんでしょうかね? 今日は全く、デュオということで、まあ実は初めてではないんですが、一晩こういったまるまるのステージを二人でやるというのは初めてでございまして、 どうしていいのかよくわかっておりません。逃げも隠れもできませんので、あの、しかも二人っきりでございますので、 え〜、なんと言いましょうかごまかしがきかないと言いましょうか。 いつもごまかしていると言うわけではありませんが・・・ホント、どうしたもんでしょうかね? まさに今、どうしていいのかわからない状態でございます」
「何か、胸が詰まっちゃう」と森山さん。
「今後ともどうか一つよろしくおねがいいたします」と頭を下げる、拍手。
「まあ、バラードでしっかりと聞かせていただきましょう。曲は?」何を決めたか忘れたとみえる。
「見上げてごらん」「見上げてごらん夜の星を」拍手。「どうぞ!」

佐藤君がカデンツァーのイントロ。 森山さんが、森山さんの陰になって佐藤君が見えないのではという位置のお客さんに配慮して「見える?」と体を引く。
教会のパイプオルガンのような音だ。優しい。 森山さんがブラシで叩き始めてテンポを出す、この曲のソロは難しそうだなあ・・。 森山さんうなりながらブラシでスネアドラムをひっぱたく。サビで歌う森山さん。 エルヴィンジョーンズのようにウラに入るうなり声、テーマに戻ってドラムはフリーっぽく。 大音量、シンバルが大きく揺れ、ひっぱたくブラシでマイクまでぶん殴る。終わって、思わず佐藤さんに向かって拍手する森山さん。

「この道はいつか来た道」かと思ったら違った、「浜辺の唄」だ。
スネアの響き線を戻して、トントンとリズムが入る、佐藤君の楽しいソロ。 だんだん森山さんの手数が多くなる、いたずらっぽい顔をしてドラムを叩きまくる森山さん、楽しそう、佐藤君も触発されたかとても楽しそう。 佐藤君が不協な音を出し、のけぞり肘打ち、攻め込む片脚バランス、ドラムがフィルインを入れて倍テンになる、テーマ、お、アコーディオンソロも倍テンか!? どんどん引き込まれて行く。
ドラムソロの終わりに、小さくシンバルを鳴らしながら佐藤君の方を見て、うなずいて合図を出す森山さん、 佐藤君がまたそっとテーマを弾き始める。
サビで倍テン、音を大きくする佐藤君、シンバルをひっぱたいたら下のマイクまで当たって揺れる。 いや〜、見応えのあるデュオだこと。ハートを直撃、という陳腐な台詞ではなく、いつも本当に近くに座っているとき(例えばアケタ)は森山さんの座っている高さと客席の高さがほとんど一緒。 今日はちょっと低めのステージのど真ん前、通常ステージがあるときはちょっと客席とは離れるし・・・本当に目の前がバスドラムなので胸骨に圧力を感じるのだ。 音というのは空気の波動で伝わると昔習ったなあ、なんて思い出してみたりする。

「ありがとうございました!佐藤芳明!前半なんとかこれで一回目終わりましたので、気持ちの悪い方はこのへんで(お帰りください)」笑い、 「じゃ、僕はこの辺で」と佐藤君、爆笑、拍手。
「え〜、しばらく休憩します!」とステージを去る二人。



〜 2nd 〜
短い休憩、空いていたとなりの席に男性が座る。あれ、いきなりハッシャバイ。 三拍フレーズのドラミングがいいなあ。
今日はマイクとかPAのケーブルがカラフルだ。 赤、青、黄色、オレンジ、ベージュ・・・カメチンさんの機材なんだろうけど、凄い量だ。 佐藤君のアコーディオンから下がっているケーブルはグリーン。 佐藤君のリズムに応じてリズムを入れる森山さん。 左手でランニングベースのようにラインを入れる佐藤君、四股を踏むように左右に脚を上げる佐藤君、お、仕掛けたな、森山さんも大きく左脚を上げる。
ドラムも大変だけれど森山さんとバトルする佐藤君も大変だ、重いモノ背負って・・・とメモしていたらドラムとアコーディオンのバトル最中に隣の男性から話しかけられた、 「この席だとアコーディオンが・・・」ドラムの真ん前の破壊的な音量の前で聞き取れないし、聞き返すわけにも行かないのでそのまま聞こえなかった振りをする。
目の前のシンバルがどか〜ん!うひ。断片的なフレーズでソロを終え、森山さんソロ、サビのフレーズを歌いながらドシャメシャに叩きまくる、呆然。
森山さんがドラミングで8小節、そして佐藤君が入る、テーマに入ってだんだんデクレッシェンドしつつ終わる。

「この曲はハッシャバイって曲で、グループでやるときはいつもアンコールでやってるんです。 だから今日はそれから始めてしまったので・・・だんだん年を取ってくると、始めると終わることばっかり考えるんです。 昔山下洋輔と一緒にやり始めた頃は、やる前が楽しみでね、朝から、演奏するのは夜なんですけど、靴なんか磨いちゃったりして。 早く演奏する時間が来ないかなんて思ってたんですけど。このごろは今日終わったらどうしようかな、とかそんなことを考えてしまうんです。 佐藤さんはそういうことはないんでしょ?」
「ないです」
「いいねえ、今が旬ですねえ。・・・話すことはあまりないんですけれど、二人でやるのが珍しいって、まあ珍しいんですが、この前二人で小学校でやったんですよね。 小学校で5-60人の生徒の前で、こういうものを聞かせたら小学生はどう思うんだろうかって実験的みたいなんですが、 なぜそういうことをやったのかと言うと、わたしが勝沼小学校の時に、初めて劇場でドラムを叩いているのを見たんですよ、 勝沼劇場っていうところで。 それで触発されて大きくなったらあれになろう、って思ったっていう話をしたら、『そういう人をそだてようじゃないか』って、育つわきゃないんですが。 それで、小学校で、なるべく大勢じゃなくて、周りを囲めるぐらいの人の前でやって下さいって言うんで、それでまあねえ、何回かやったんですよ。 反応よかったんですよね。帰りは佐藤さんなんかスーパースターみたいに、サインサインで大変なものだったんですよ。ねえ。 あんなモテたのは初めてだったでしょ」
「最初で最後です」いや〜、そんなことないでしょう・・・笑い。
「今日が2回目ですか?よろしくお願いします。え〜、ハッシャバイでした。
あ、(と気がついたように)次はいい曲なんだよ、Gratitudeっていう、感謝、っていう曲です。 これはあの、スローのバラードのきれいな曲なんで、お任せします。佐藤芳明」

拍手、口笛と単音のメロディー。ボウリングのレーンの音が合間を縫って聞こえてくる。
テーマの時のマレットから、佐藤君ソロになってブラシに持ち替える森山さん。心地よくスイングするインプロヴィゼイション。 ほう、っとためいきをつきつつ夢見心地。(後で見たらメモが全然取ってない・・・) 最後は単音とまたシンクロする口笛でそっとエンディングへ。
隣の男性のかけ声、録音に入らないようにブロック。

サンライズ(だろうな)。森山さんがかまえてタイミングを計る。 いつもノブ君に向かってフェイントをかけたりするのが、佐藤君右手を下げてちょっとはずしているようにも見えるが・・・森山さんパカン!と入れたところでぱっと左手のボタンだけで「レ・ド・ラ・ソ・ファソ」と対応する、さすが。
いや〜大変だ、こりゃ。 目をつぶって叩きまくる森山さん、ハイハットのペダルをすごい勢いで踏みまくる、しかし一つ一つつま先を使ったり膝を持ち上げたり、すごくバリエーションがあるのだね。 逆手のスナップを利かせてサイドのシンバルを大きく揺らす、シンバルが揺れるのと同じぐらいこちらもスイングしてしまう。 もうへなへなとなってしまいそう。
お、佐藤君膝蹴りでなくキックが出た!真剣のバトル、うううう〜わ〜お、ドラムソロでは必殺のマーチングが出た。
は〜、曲が終わってももう拍手することもできずぼうっとしてしまう。 隣の男性、「ヘイ!ブラボー!!」と叫ぶ。
「ありがとうございました、佐藤芳明!」拍手。花束贈呈。拍手。
「あの、故郷へ錦を飾ることができました」拍手。
「お父ちゃんはもう亡くなりましたし、お母ちゃんはちょっと入院してもう長くなりました。体は痛くも何ともないんですけど、 衰えてきて、まあ頭があんまり働かなくなったんでしょうか。 この前、見舞いに行ったんですよ。 で、『お母ちゃん俺わかる?』って聞いたら『わかるさ』『何やってるかわかる?』『これずら』」と、ドラムを叩くまねをする森山さん、笑い。
「ああ、わかるかなあと思って少しはサービスしようかと思って肩を揉んでやったり、 『昔こうだったよね、勝沼時代と甲府時代といつのことを思い出す?』って聞いたら『何にも思わんさ』さっぱりしたもんです。 それで私がトイレへ立ったんです、そうしたら後から聞いたら妻に『今の人はどなたですか』・・・
明日ちょっと寄っておどかしてこようと思っています。 本当に今日はここに来ることができて、いい季節で。 もうすぐ桜が咲きます。またいつかお会いできることを楽しみにしています。 本当にありがとうございました」
文字にするとちょっと味気ないが、森山さんがご両親のことをお話しになるときは本当に愛情が感じられてとても好きだ。 ちょっとしんみりした雰囲気になってアンコールの拍手がわきおこる。

「何にも持ってこなかったので、着替えにと思って持って来たTシャツをどなたかに差し上げようと思うんですよ、 どなたかもらっていただけます?これはあの、何年前だったでしょうかね、さんざん洗って着たやつなんですけど、 ピアノ3人とテナーとベースとドラムともう一人テナーがいて。 こういうコンサートをやったときのです。 ピアノが山下洋輔と田中信正と板橋文夫という、豪華なメンバーでやったんです。そのときの記念で作ったんですけど。 これ、この服は楽なんです。あの、しわにもならないし中にこういうのを着て」」と、ユニフォームのボタンを少しはずして見せる、 「中だけ取り替えればずっとこれだけでやっていけるんです。 それで、佐藤さんと一緒に作ったんですが。私が着ると何を着てもアブナい人に見られるんですが、 これだけはちょっとはましなんじゃないでしょうか」よくお似合いです。
「で、誰かもらっていただけます?じゃ、じゃ〜んけ〜ん」私は3回目で負け。残り4人のうちに隣の男性が勝ち上がって「何出したらいい?」そんなのわかりません! すごい、H田さんの奥様がゲット!
ありがとうございました!と終わりそうになったところで佐藤君がなにやらぼそぼそと。 森山さんが気がついたように「あ、そうだこんどCDが出るんです。今ね、ジャケットとかね、作ってるんです。 別に大したことはないんですけど」がくっ。
「よかったら注目して聴いてやって下さい、たくさん売れるものではありませんので、 1枚買って仲間で聴こうよ、っていうのはやめていただいて、夫が買ったら妻には聴かせないようにして、妻も1枚買っていただくと、 そういう風にしないと数が出るものではありませんので、どうぞよろしくお願いいたします。 ありがとうございました、佐藤さんもありがとうございました」

最後にグッドバイ、カデンツァーのイントロ、ううん、としみじみ浸ろうとしたら「お嬢さん?」とまた隣から話しかけて来る男性、
は?と思わず聞き返す、「森山さんのお嬢さん?」あのねえ・・・さおりちゃんすみません、頭くらくら、がくっとくる。 佐藤君は白ボタンと鍵盤のメロディー間でちょっとディレイをかける、そういうテクがあるか、さすが。
9小節目から森山さんがブラシで参加、ふんわりと、そしてちょっと寂しげなグッドバイのソロ。 うっとりと、そしてしみじみとしながらこの音楽に浸れる幸せを思う。

終わって、片付け・・・このレストランを会場にする大変さ、そうかこの冷蔵ケースはあっちにあったのか、 そしてこのレールは間仕切りがあったのねえ。
カメチンさんの音響機材の多さにもびっくり、そうか「置くとこないわよ」の意味がよく分かりました・・・皆さんの努力の賜物です。
山梨の皆さま、どうもありがとうございました、また企画して下さいね!!






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