恒例の年末ラブリーだ、嬉しいな。6時ちょっと前にラブリーに着くと、おなじみの顔ぶれが揃っている、関東方面の密度が濃い。東京から10人は来ているのでは?6時過ぎに開場、席を確保。久富へ行ったり来たりしている人もいる、まだ行ったことのないというKurikoちゃんも串カツデビュー。

8時過ぎにミュージシャン登場、ノブ君聖職者のようなガウン、ミサでも始めそうなスタイル。髪の毛もめちゃくちゃ短くてこの寒いのに頭も寒そう・・・。一曲目、何だろう・・・。このバンドでは初めてやる曲、コルトレーンのブルースだね。ピアノの音がイマイチよく聞こえない。ノブ君のヘアスタイルがあまりにも見慣れないのと、白い襟が高校生みたいなのとでおかしくて思わず笑ってしまう。森山さんは体調良さそう、楽しそう。ノブ君の足下にはキセルが置いてある。隣で寝ているヒトがいて、気になって演奏に集中できない。ペンで太腿を刺してやろうか、向こう脛を蹴飛ばしてやろうかと思ってしまう。気がついたら曲はすでにエンディング、コーラス途中で拍手を入れる人がいるがちと早い。カメラを出したいんだけど、音川さんのマイクスタンドと足の間に鞄があってうかつに手出しできない状態。

アフロリズムを叩き出す森山さん、ちょっと叩き始めたところで両腕をあげて「あ〜れ〜」と倒れてしまう、何が起きたかとみんなびっくり、「曲を間違えました」ミュージシャンもみんな爆笑、そのまま曲に戻る雰囲気にならず「MC行きましょうかね。タケオです。音川英二、田中信正、望月英明。・・・始まる前にそこで話をしていたら、『ジャズは50年代ですねぇ』なんて言われたりして(誰だ森山さんにそんなこと言うのは)、そんなこともあったりして、やったことのないコルトレーンの曲をやってみました。何て曲でしたっけ」Equinox「何ていう意味ですか」「何か月に関係する言葉らしいんですが、よく覚えていません」と音川さん。「月がとっても青いからじゃなくて」爆笑。「月って言うとそれしか知らないんです。次もコルトレーンの曲です・・・・。はい。お願いします」

ロールから入る、アフロブルー。テンポ早め。たぶん「アフロブルー」なのでアフロリズムを叩き出してしまったのだろうと推測。ノブソロ、軽やかに指が鍵盤を駆け回る。見上げて音川ソロへ。ソプラノの軸がまっすぐに私に向かっているような状態、後ろの皆さん私がさぞじゃまでしょう、ゴメンナサイ。左の袖で汗を拭く森山さん、グズラさん少しおヒゲが伸びたかな?今日は全体的に音が大きいような気がする、シズルが頭の後ろで鳴っているような音響、気のせいか?ソプラノで吹きまくる音川さん、森山ソロに突入、おおソロ長いぞ。スネアを基本的に叩きまくるが目にもとまらない腕の動きでシンバルも鳴り響く、バスドラのペダルの動きも何でこんなに速く動かせるのかと思うくらい。

タオルで汗を拭く森山さん、何かしゃべるのかなと思ったが、すかさずテナーに持ち替えてI want to talk about youに入る音川さん。ノブソロ。軽快に鳴り響くピアノのメロディー。う〜ん、デジカメが壊れてうまく撮れないや、残念。サックス、大きなうねりを作るフレーズ、速い音階の吹きまくりではなく、歌として歌えそうなメロディー、気持ちいいなあ。テーマに戻る、カデンツァーも朗々と。

ぶっ続けでImpressionsへ。このままMCなしで1st setは終わるのだろうか。ノブソロ。手のひらから砂の粒をこぼしたようなサラサラした細かいサウンド。森山さんの方を見て弾くノブ君、長い腕が鍵盤の端と端を叩く、尺取り虫奏法、グリッサンド、鍵盤をかき寄せる、連打、なぐる、ひっかく、つかむ、と動きも多種多様、派手なソロ。音川ソロが佳境にはいると、さすがに隣の客も目が覚めてきたようで、膝がリズムを取っている。森山ソロへ、うわ、目にもとまらぬスティック捌き、冒頭からすごいわ。汗がしみて薄くしか開けられない目で、ノブ君の方を見ながらソロ終わりの合図。音川さんが入り、終わりのテーマ、タタン!と合図でエンディング。

イエー!と客席から歓声と拍手。「ありがとうございました、テナーサックスソプラノサックス、音川英二!ピアノ田中信正!ベース望月英明!しばらく休憩します」

いつもだと休憩の間に森山さん一人で出てきてじゃんけん大会なのだけれど、今日はメンバー全員登場してきて演奏体制に入ってから「あっ、これやるの忘れちゃった」と始まる。「あの、この演奏の前に恐縮ですが、今年のAla Jazz Nightをやったときに記念に作ったTシャツなんですけれども、ピンクもあった方がいいなんて言って作ったんですけれど、誰も着やしませんで(爆)(自宅で着てますワタシ)、残っているのでじゃんけんに勝った方に差し上げたいと思います。じゃんけんぽん!」で2回目のじゃんけんも勝ってなんとOkadatoがゲット!「あんた2枚目じゃない」「すみませ〜ん」「あとは黒と、草色が1枚2000円で、入り口のところで売っております(笑)。なんだ下らない・・・ということでした。このセットは音川が作ってくれた曲からやります。この曲のタイトルはすぐ覚えられます。Three islands、三島だそうです。なんだか紹介するのが恥ずかしいですね」まさか新幹線の「三島駅」では・・・。「由来は?」と聞くと、「今日そこを通ってきたときにできたから(笑)」やっぱりそうか・・では今日は車じゃなくて新幹線でいらしたのね。

テンポを聞いて、おお、アフロリズムでおもしろいパターン、メロディーラインは素直じゃないね。隣の客はトイレに行っているようで、うん、いない方が気が楽かもしれない。どこまでがテーマでどこまでがソロか、ソロの入り口がわからないくらいスムースに移行。ノブ君ソロ、森山さんどう出るか。グズラさんのベースがすごくよく鳴って変化をつけていく。ノブ君ソロ、ぐいぐいと。森山ソロへ、コンパクトだが迫力満点、タムの回しうちが気持ちいい。しかし曲の構成がよくわからないな〜。

拍手。しばらく無言の森山さん。「何にも話すネタがないんですよ〜」とまた無言状態が続く、かたずを呑んでいる客から笑いが。「生活も代わり映えしないし、曲も代わり映えしないし。・・・・ああ、田中さん良かったんですよね」ノブ君一瞬「えっ??」となったが、「あ、はい」と返事をする。「おじさんから電話があって、実はプーケット島にいらしていて、ホテルの4階にいて良かったんですよね。下の階までが危なかったんだそうです。電話が通じたんですか」「あ、はい、自分は出ていないので、あのその」とうろたえるノブ君。「携帯なんでしょうか」「そうかもしれません」・・・「あ、私携帯を替えたんですけど全然つながらなくなっちゃった」え?まさかまだ誰にも教えていなくてかかってこない、ってわけじゃないでしょうね。「今までv*dafoneだったんですけど、微妙にエリアがあるみたいですね、山梨の山の方に行ったときに、d*comoを持っているヒトがやたら通じるので、それを見てdo*omoにしようと思って替えたんですけど、私の住んでいる可児市のはずれの方だとvod*foneの方がうんと良かったんです。全然通じなくて部屋の中を向こうへ行ったりこっちへ来たりして。話しながらブツブツ切れちゃうんですよ、どうにかならんもんですかね?替えたばかりで、しかもファミリーで替えたもんですが、あれ1年以内に替えるとすごくお金かかるんでしょ?困っちゃってねえ。・・・・大した話題じゃないですね」・・・「他は何にもないんです。あ、山梨にね、3日4日前に母親を見舞いに行ったんです。一人でさみしくしているので。そうしたら私より元気で、お説教されて帰ってきて、もう行ってなんてやるもんか、なんて思って帰ってきました。一つだけ変わったことがありました。その私の友達に遭ったんですけど、友達のうちの隣のうちが、人が住んでいなさそうなんですが、外から見たらこんな太い檻になってるんです。ガラス越しに見て、なんか変なうちだなと思ったら、裏口の方に『こっちこっち』って案内されて、外は普通の家なんですけれど中は全部檻で。なんとそこにトラがいるんです。こ〜んな大きいトラで。そのえさ代だけで1ヶ月40万円かかるそうで、家改装してぜんぶおりにしちゃって、トラが一匹いて、しかもトラも外に出られないでしょ?寂しいですよね・・・なんか迫力のないトラで・・・大した話題じゃないですけど。最近の笑いから言うと、なんか斬られちゃいそうですよね・・・・」とまた止まる。「あとは、黒田さんっていう写真家の方が何枚か写真を撮ってくださって、中日ビルの中の喫茶店で古典をやっていらっしゃるって言うので、この間行ってきました。そこで1文書いてきたんですけれど、『写真は黒田さんは自信があってすばらしい。言うじゃなあい・・でも、被写体は私ですからぁ、残念っ!』って書いたんですけど。あまり大した話題じゃないですね(笑)。・・・・あ、次の曲はこれもまた音川さんの曲です」

N.O.W.。慣れた曲だとシンバルの一撃にもパワーが増すわね。レガートが細かく、繊細だけどパワフル。おお、軽快なノブソロ。どーっとヒートアップ、がーっと押し寄せるのを津波のようと表現しそうになったが、今は時期が悪いな。音川さんもちょっとつけて。袖で汗を拭きながら叩く森山さん、音川ソロなんと太い響き。森山ソロ、バスドラのサウンドが今日は低めに聞こえる、いやフロアタムだ、ああハイハットの響きがすごい。テーマ、スピーディーに。

そのままGratitudeに、ノブソロはベースとデュオで。森山さんがしばらくして入るが、もう少しデュオが長くてもよかったかも。音川さんもつけてくる。うっとりと聞き惚れてしまう。だんだん手元がお留守になって、メモは短いし字はミミズだししかし、このデジカメうまく撮れないなあ、故障してるし、もうイライラして頭に来ちゃう。。しかし隣の客はしっかり夢の中のようだ。

サンライズ。「渡良瀬」と「グッドバイ」には日本語の歌詞があるし、この曲も歌詞をつけて歌うといいかもという意見もあるが、日本語で「朝日が昇るよ」ではイマイチかっこ悪いな。音川ソロ、サビからの迫力よ。あ、合図でデュオに?違った、もう1コーラスね、ノブ君のソロに入ったらベースもドラムもストップしてノブ君のフリーソロになってしまった?ベースとのデュオか、ドラムとのデュオか??ノブ君一瞬うろたえる。ドラムから入ってドラムとのデュオになり、ガシガシとやりあう、リズムリフがはいり、音川さんもつけ、普通のソロにもどった。バッタのように頭を上下させるノブ君。ガンガンとピアノを叩き、まるで打楽器のようで鍵盤楽器にはみえない。森山ソロ、スティックが飛んで落ち、森山さん奇声をあげる。落ちたところがバスドラのペダルの間にあるようで心配したが大丈夫。パカン!でワインボトルに立てかけてあったメニューがひっくり返る、すごい風圧だ。思わずクリコちゃんと目を見合わせる、ああびっくりした。さすがに隣の客も起きて聞いている。パカン!でテーマに。いつも思うんだけど、カウントなしの「パカン」だけの時って、誰がテンポを決めるんだろう?

メンバー紹介、「音川英二!」「田中信正!」「望月英明!」そのたびに「イエー!!」の歓声と拍手。そのままHush-a-byeへ。MCが少し少なめだけれど、その方がレポート仕上げるには楽だな。ノブソロ。森山さんと目が合って笑ってしまった、すごく楽しそうに唄っている森山さん、音川さんもノブ君も笑ってみている。望月さんヒゲが伸びたようだけど黒くなった?髪の毛も増えたみたいで、若くなったみたいに見える。音川ソロ、イイフレージング。ノブ君も反応して。ベースソロ、そしてテーマに。

「ありがとうございました、明日もまたやってます。よろしくお願いします」
そのままアンコールの
Goodbye に突入。川のせせらぎのように美しい・・・店の中に静寂が訪れ、皆息を呑んで聞いている。テーマからノブソロへ。誰だ突拍子もないところで拍手するやつは!

「ありがとうございました!」で退場。拍手・・・でもこれで終わりだってみんな知ってるから、アンコール拍手もそんなに長くなくておしまい。ああ、楽しかった、といいつつ眠っている隣の客が気になって集中できず。レポートが薄味になってしまったかも・・・明日はちゃんと起きて聞いてよね、あんまり呑めないのにKurikoちゃんと焼酎を開演前に呑むからいけないんだよ(かなうわけない)、うちのダンナ。