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Fire session 渡辺ファイアー / Fire session

JAZZFUNK で味付けて、熱い FIRE で炒めたら、極上 SESSION 出来上がり

1. The Eye of the Hurricane
2. Passion Dance
3. Well You Needn't
4. So What
5. Riot *
6. The Sidewinder *
7. Caravan
8. Sister Sadie
9. Impressions
10. Mr. Clean *
 music by Herbie Hancock
 music by McCoy Tyner
 music by Thelonious Monk
 music by Miles Davis
 music by Herbie Hancock
 music by Lee Morgan
 music by Duke Ellington
 music by Horace Silver
 music by John Coltrane
 music by Weldon Irvine

alto, soprano & baritone saxophones:渡辺ファイアー, tenor saxophone:音川 英二
keyboard:新澤 健一郎, bass:岡田 治郎(5,6,10), drums:磯部 潤(5,6,10)
bass:西村 直樹(1,2,3,4,7,8,9), drums:田中 栄二(1,2,3,4,7,8,9)

Manufactured by F.S.L. FSCJ-0005 \2,100(tax in) 2011.10.28 on sale



初リーダーアルバムを出してしまった・・・
これまでグーパンチ!とかTPO、SOYSOULなどグループ系や、ちょこっちょこと人のモンには 入っていたりしたのだが、自分名義はこれが初めて。とは言っても聴いてくれたらわかるけど バンドみたいな仕上がりなのだ。
それもそのはず、このセッションは2004年から行なってきたわけでリズム隊は変わっているけど テナーサックスの音川さんとはずっとやってる。

何を演奏してるかというとジャズの曲をやってる。
マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、セロニアス・モンク、ハービー・ハンコック、マッコイ・タイナー、 ホレス・シルバー、リーモーガン、デューク・エリントンの曲なのだ。
ジャズ好きならみんな知ってる曲ばかりだ。

だけどジャズではやらない。
なぜなら俺はジャズにコンプレックスを感じているからだ。
一般的なスタンダードをやったらパンツの脱げかかった黒人ジャズメンのようなプレイになるし、サビを過ぎたあたりで 思考が宙に浮き、バクチの負けはバクチで取り返す!と思い始めた頃には終電がなくなるといった始末だ。
若い頃はジャズをかじっていた。チャーリー・パーカーをかじってたら「痛てぇ!テメェなにしやがんでぇ!」と言われた。
コルトレーンを聴きながらジャケットを見つめていたら「あまりこっちを見んじゃねぇ!」って言われた。
だからお前らの曲をファンクでやってやるのだ!ワハハハハハハ


1 Eye Of The Hurricane

田中栄二のドラムから軽快に始まる。曲の始まりがドラムだけとかギターだけとかすごく好き。 だからアルバムの1曲目って決めてました。
この田中栄二というドラマーは本番一本勝負でくる。 丁か半どちらかに全財産を賭けてしまう性格のようだ。ならば、こちらも腹をくくれるから良い。なので全てテイクワンなのだ!
俺のアルトから音川師匠のテナーで熱くなり新澤のキーボードからドラムと4バース。ベースの西村も熱い。
とにかく曲がカッコいいし、初っ端を飾るにはもってこいのナンバー。


2 Passion Dance

その日のセッションで一番最初にやった曲。
だからイキがいいのだ。炸裂してる。

「おはようございます。今日はひとつよろしくお願い致します。さて、最初のこの曲ですが、 構想として、アルトからソロソロと入りバタバタやりながらテナーでグチョグチョになりキーボードでヨガり転げまわり終焉ということで・・・」 とメンバーに伝えたところ誰も目を合わせてくれなかったのだが イイ演奏になったのでホッとした (*^^)v


3 Well You Need'nt

セロニアス・モンクでどれをやろうか迷っていて他に Epistrophy Off Minor があったのだけどこれにした。
ほどよくハネてグルーヴできるし、曲も有名だしね。
ソロはサックスだけにした。 構想はコーラスを重ねるごとにヘンタイに・・・
アルトからテナー、そしてバリトンサックスに持ち替えボボボボっ、4コーラス目は音川師匠ノンブレスのヘンタイソロでテーマ、笑える。


4 So What

うーん、実にカッコいいロックな仕上がり。
ベースのリフをウラからではなくアタマからのフレーズに変えてるだけでロックになってしまう。
アルト、テナーが1コーラスとったあとはバトル。音川師匠とは実に息が合う。
西村のベースソロの入口がイイね!この人はフリージャズが大好きなんだって。そういやぁベースだけのソロアルバム出してるねぇ。
テーマに戻る前の4小節ドラムソロは田中栄二の提案で、これがピッタンコ!


5 Riot

セッション日が違うのでベースは岡田治郎、ドラムは磯部潤でおとなしそうな外見とは裏腹にプレイはキ○ガイ。
ことわっておくが、ミュージシャンにキ○ガイ、ヘンタイは褒め言葉だからね。
この曲はマイルスのネフェルティティに入ってる曲でフィル・ウッズがモントルージャズフェスティバルでやっていたのが記憶に強い。
なんだかテーマが難しい・・・みんな練習した。けど出来なかったりするわけで何度か取り直した。
後テーマ、俺吹けていないところがあったけど修正しなかった。言わなけりゃわからんか?
ここでもサックスバトル。音川師匠はバトンの受け渡しが非常に上手い。どんなバトンでも取ってくれる。まるで一人のソロのようになった。合掌。
キタ━(゜∀゜)━!岡田治郎、さすがー、ブヨんぶよーん
呆気ないな、尺が短すぎたかな?


6 The Sidewinder

ドラムはセカンドスネアを使用してもらった。ドラムからはやはり好き。ベースは岡田、ドラムは磯部。

「ブレイクビーツな感じでコラースを重ねていくうちにだんだんヘンタイになって乱交まがいな感じでいきましょう」
「・・・・・・・」
「はい、じゃぁ本番いきましょうか。回してください」

キーボードソロのときのスネアの感じがよく、新澤も程よくキ○ガイ。
後半のテーマで新澤のバッキングが超ヘンタイでグー。
ソプラノを吹きました。


7 Caravan

言わずと知れたデューク・エリントンの名曲。
数知れないアーティストがカバーしてるので、手垢が付きまくってる。
うーん、、どうしたものか?
とりあえずセカンドスネアを叩いてもらおう。ドラムは田中、ベースは西村。

「えっと、ブレイクビーツな感じでコラースを重ねていくうちにだんだんヘンタイかつキ○ガイになって全員乱交まがいな感じでいきましょーう」
「・・・・・・・・」
「はい、そーゆーことで本番いきましょうか。じゃぁ回してください」

かなりキテる演奏になった。ベースの西村にいたってはパンクだ。
やばいなぁ、こんなキャラバン他にないんじゃないかなぁ?みんなキレてるよー!
ミックスに遊び心が入って笑える笑える。ちなみにこのアルバムのミキシングエンジニアは音川英二です。


8 Sister Sadie

ホレス・シルバーの曲ってファンキーなやつが多い。
メイシオ・パーカーもこの曲をアルバムに入れてる。
だからバリトンサックスを吹いたの(笑)
ソロはバリトン、テナー、キーボード、ベース。
このセッションの中ではオトナシイ演奏。まぁちょいと箸休みってとこですな。


9 Impressions

敬愛するジョン・コルトレーン様の曲を原キーのDmからAmへ変えてファンクした。
Amにするとなぜかファンキーに聞こえる。
ロックの連中がAやEのキーでやる理由がわかる気がする。
のっけから新澤のキーボードがいきなり冴え渡りソロで炸裂。そしてサックスvsドラムの格闘技。

さて、このレコーディングは音楽室DXというライブハウスをお借りし、お店の賀山さんの御好意でめでたく録音しました。万歳三唱
楽器の配置はステージ上に向かって左からキーボード、ドラム、ベース。
そしてサックス二人は客席に降りてリズム隊に向かって吹き、モニターはヘッドフォンで問題なくプレイ。
しかし、この曲に限ってはドラムとサックスの対決になった瞬間ヘッドフォンでのプレイがキビシイのだ。
なぜかというとドラムとの距離がいつもより遠くタイム感覚がズレるのだ。
最前列で見ているお客がドラムとやりあってると想像してもらえばわかるだろうか。
いつもはすぐ後ろで俺たちのケツを蹴っているドラムが遥か向こうにいるわけでひじょーにやりにくい。
なので頭のヘッドフォンをかなぐり捨て俺たち二人は「やるのかーコノヤロウ!」と田中栄二に迫って行った。
叫び声と一緒に全員が入って来たときは野球場の乱闘シーンを思い浮かべて欲しい。
もはや敵も味方もない状態だった。
エンディングはマイルス・デイビスの曲「マイルストーン」を引用させて頂いた。

この曲は岡田、磯部のセッションでも録音したのだが、サックスvsドラムがちょっと長くこちらを選んでしまった。
非常に捨てがたかったが、やむおえない。
ボーナストラックで入れてもよかったかなぁ?


10 Mr.Clean

フレディ・ハバードがやってる。
原曲とはかけ離れた演奏だ。

「ロックでやりましょう。ロックで!とにかくロックねーー」、と言ったらこのような演奏になってしまうからバンドマンは恐ろしい。

ミックスも遊びが入っている。
音川師匠曰く「武道館バージョンだよー」 ムムム、抜かりない。

やはりロックは武道館だ!ドームとかでやるんじゃねぇ!
ここでもサックスバトルで吹き倒し、ベース岡田のスラップソロ、イェーッ!!
インプレッションで本編終了、アンコール的な意味合いで最後に収録しました。


アルバムのコンセプトは演奏者のエネルギー、パワーをどんだけ入れれるかを念頭に置いた。 ミュージシャンのテクニックは申し分ない。
そのパワーがリスナーの皆様にどれだけ伝わることが出来るのか?
これを聴いてアガってくれたら演奏者冥利につきます。
そして、このアルバムに参加してくれたミュージシャンに感謝感謝です。

ライブはこのCDの倍はやってます。
生はイイよーー!
西村直樹のショータイムなんてもう可笑しくて可笑しくて・・・・(笑)
機会があれば是非ライブ会場まで足を運んでみてください。

これを聴いて渡辺ファイアーをご贔屓願えたらこれ幸いです。

ありがとうございました(^。^)y-.。o○




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