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『My Favorite Covers』
My Favorite Covers

DUOの第二弾を作ってしまった。
前作「All For Love」から一年だ。早い…俺にしては随分と早い。自分名義で作品を出してボンヤリしてると5年は経ってしまうのに。
飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことか!?
しかし落とそうと思っても肝心の鳥が飛んでないんじゃ仕方が無い。音楽界に爪痕を残そうと意気込んではみたが、コレじゃぁ引っ掻き傷だ。
進藤とはいつからDUOってるんだろ?
自問自答でもするか。
「おう、進藤とはいつからだい?」
「うーん、いつからかねぇ…思い出せないや」
「この前ヤツが代官山のCandyって店が最初じゃなかったっけ?って言ってたぜ」
「そうかい、その店は良く覚えてるよ。店の雰囲気は思い出せるんだけど…時期がわからねぇや」
「あれから10年は経ってるよな?」
「だな、それ以上経ってるんじゃないか?」
「あん時、どんなの演ってた?」
「歌モノを中心に演ってたよ」
「どんな曲があった?」
「Ribbon in The Sky、Lately、Just Once…他にも沢山あったよ」
「その曲達My Favorite Coversに入ってるね」
「あの頃から演ってたからな」

選曲は、その曲を愛してるから。そのメロディが好きだから。その曲が吹きたいから。
歌詞が付いてるから演る際はその歌詞の意味を調べてたりしていた。
悲しい曲なのか?楽しい曲なのか?語るのはサックスだから。

1. Ribbon in The Sky
前作「All For Love」の一曲目「Alfie」と同じく、ソプラノの独奏から始まる。いわゆるハダカ(裸)。俺たちの間では楽器による独奏をハダカと言うのだ。ギャラを渡す時にお札を剥き出しで「ハダカですみません」と、こんな感じだ。イヤ…違うな。
余談だが、ギャラを封筒に入れて全裸で「ハダカですみません」と渡した巨匠がいるらしい。脱帽である。あ、話がそれた。
この独奏のアイデアは調律師の井手雄一によるもので、俺がAlfieのテーマを何気なく吹いたのをコントロールルームで聴いていた彼が「アタマのところファイアーさんだけで出たらどうでしょう?」と言ったのがキッカケとなった。
このような展開になるのがレコーディングの楽しみでもある。
ということで、今回もこの方式を取った。
このテイクはリハーサルなしの本番一発のFirst Takeです。

2. Lately
彼女が浮気してるかもしれない…僕は心配性だとわかってるけど考え過ぎだって思いたい。だけど僕の目は嘘をつけそうに無い…だって今にも泣きそうになるから。それは君にサヨナラを言う時かもしれないから…
とこのような内容の歌である。
良い曲なんだけどさ、これじゃヒットしないよな〜(笑)

3. You are not Alone
収録されてる曲の中でこの曲だけが90年代かな?ある日、聴いていたら、あっ!この曲出来る!と思った。ただ同じフレーズのメロディが何度も出てくる。原曲は1番2番って歌詞があるけどこっちはインストなんで同じメロディの繰り返しになっちゃうから1コーラス吹いたらアドリブを入れることにしているのだ。
上手い具合に構成が出来て良かった。

4. Just Once
僕はベストを尽くした、だけど僕のベストは十分じゃなかったんだ…もう一度だけ、やり直せないか?てな感じの歌詞。
作曲者のバリー・マンも歌ってるのだけど、クインシーのアレンジで歌うジェームズ・イングラムは最高である。良く出来た曲でホント素晴らしい。
DUOでのピアノイントロ、井手氏の調律に拍手!

5. We are All Alone
手垢の付きまくってる曲なので抵抗はあったが好きな曲なのでかなり前に進藤とのDUOでソプラノで演った事があった。その時はあまり良い感触ではなく再演する事が無かった。しかし1996年「Fade Into Light」に収録されてるUnpluggedバージョンを聴いたらやたらシブいではないか!KeyもE♭に下がってるし、バリトンサックスを当てたらバッチリだったので収録しました。

6. Nothing Gonna Change My Love For You
邦題は「変わらぬ想い」
君への想いは変わらない、もうわかってくれるよね?
僕がどんなに君を愛しているか、これだけは自信をもって言える、僕が欲しいのは君の愛だけだということ!
なんだこりゃぁ〜、相当なラブソングだな。
A〜B〜Cのメロディ展開が好き。良い曲だ。
レコーディングしてプレイバックするとなんだかAメロが落ち着かないので、テーマが落ち着いて聴こえるようになるまで何度もリハーサルをした結果、非常に良いテイクが録れたと自負しております。

7. Sweet Love
今回テナーサックスは吹く予定じゃなかったの。当初はソプラノでヴァネッサ・ウィリアムスのSave The Best For Lastを収録するはずだったのだけど、著作権の問題で厳しいということが録音日の2日前にわかって急遽差し替えをする事に。
アニタベイカーはテナーだ!というわけで普段全然吹いてないテナーを急いで練習したのだ。
最近マウスピースをメタルからラバーに変えたところだったので録音して音色を聴いてみたかったということもあり、思った以上に良く録れたのでひと安心。差し替えて良かった。

8. Greatest Love of All
1977年にジョージ・ベンソンが歌ったのが最初であったが、やはり全世界に広めたのはホイットニーの歌唱力であったに違いない。
この歌もラブソングか?と思い歌詞を調べたらとてつもなく素晴らしい詩だった。 これは自己への愛と誇りの歌だ。
世界中の人々に生きる勇気を与えてくれたのだと思う。気になる人は歌詞を検索してみてください。
曲は、これでもか!と言うくらいの4展開。
Nothing Gonna Change〜を書いたマイケル・マッサーの曲だった。しかし良い曲書くなぁ〜。
ちなみにホイットニーのKeyでは高いのでジョージベンソンのKeyでウチらは演りました。

9. Heal The World
レコーディング2日目の一番最初に録った曲。
冒頭の進藤陽悟のピアノ。前日の深酒により意識が遠のく二日酔いの最中とは思えないプレイだ。やはりバンドマンは恐ろしい。
Outroの♪You and for Me♪にかぶるchorus♪Save it the Children♪のメロディはダビングしました。
マイケル曰く、「Heal The Worldは今までにレコーディングしてきた全ての中でお気に入りのひとつだよ」だって。
残りの人生で一曲しかパフォーマンス出来ないとしたらどの曲を選びますか?の質問に対して「うーん、2、3曲選んじゃダメかな?」と悩みつつ真っ先に挙げたのがHeal The Worldでした。マイケル自身の作詞作曲だし、大変思いが込められた曲なのでしょうね。
メロディと歌詞ともに素晴らしいので俺もこの曲が大好きです。
この人は何処かで生きてる気がするのはなぜだろう?

10. The One You Love
原曲はイントロのテナーサックスが印象的だ。
グレン・フライはイーグルスの創設メンバーでありリーダー。この曲は彼がソロになってからの作品ですね。
進藤がこの曲どう?って言うんで聴いてみたらメロディが良いし、どこかR&Bのような感じがしたので演りました。
原曲よりテンポ上げたらサラッと終わってしまったよ。

11. I Need To Be In Love
邦題は「青春の輝き」1976年作。
日本ではドラマでも使用されたので有名だと思う。カレンが一番好きな曲だと言ってたそうです。カレンの音程の取り方、歌い方が素晴らしいのでそれに近づけるようソプラノで望みました。

12. Rainy Days and Mondays
小学6年生の時に初めて買ったLPレコードがカーペンターズ。それ以降カーペンターズが大好きだ。数あるカーペンターズの名曲の中で一番好きな曲がこれだ。
とにかく雨の日と月曜日は気が滅入ってしまう…
ウロウロしてみても、しかめっ面をする事しか何もやる事がなくて、雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう〜って歌ってるの。
仕事始めの月曜日が雨だったら、そりゃぁ誰でも気が滅入るわな。

ということで全曲終了。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。

共演者の進藤陽悟はリズムが正確だし、長年共演してるだけあって間の取り方や息も合わせやすくレコーディングは前作よりスムーズに行う事が出来た。全くストレスが無く楽しいレコーディングでした。「満を持して」とはこのことですね、進藤さんありがとう。
毎回、曲に合わせた調律をしてくれた井手雄一は我々チームの一員でありDUOに欠かせない人物となった。このアルバムは彼の調律師としての作品でもあるのだ。ピアノが完璧だとこんなにも演り易いものなのか!と思い知らされました、井手さんありがとう。
それから夢スタジオの増川悦男様ありがとうございました。
頭の中は第三弾に向いております。
皆様、今後ともお引き立て賜りますようお願い申し上げますm(_ _)m




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