エロはアンダーグランドであるべきだ。 今では週刊誌でも見れてしまうアンダーヘアー。 昔はそれを見るために多大な努力をしたものだ。 陰毛は陰であり、陽ではない。 袋閉じで隠してもダメだ! 切ったら見れる。 しかし初めて女性のアソコを見たときはショックであった。 その場にいた少年たちはみんな無口になった。 ロイクのポコチンなんて「人間のモノじゃない!作り物だ!」と、 隣にいた吉田君はイキナリそばにあるバットをブンブン振り回した。 武田鉄矢は中学の頃、女性のアソコには真珠が付いていると信じていて、 初めて友達に陰部の写真を見せてもらった時にショックで、 「これは何かの傷だ!!」と言ったらしい。 ビニール本(いわゆる裏本)をセレクトする時など大変である。 表紙、裏表紙で全てを把握しなくてはならない。 「ファーストインプレッション」という言葉はこの時期に覚えた。 まずはカンが鋭ければ良い。 あとは実績と目利き。 それでも裏切られる。 中身が見れたらイイのになぁ。 しかたがないから観賞と想像力で元をとるのだ。 それでも元が取れない場合が多いから透視能力を身につけようと考えた。 一度スプーンを曲げたことがあるから可能かもしれない。 まずは適当な雑誌を目の前に置く。 目を閉じ集中力を高め、雑誌に手のひらをかざす。 心の中で、何が見える?何を感じる?と唱えアタマのなかに絵が浮かぶのをひたすら待つ。 しかし、アタマの中に浮かぶのは卑猥な女体ばかり。 イカン、もっと感じるのだ! そうだ、フォースを使え! オレはジェダイの騎士だ! シビレを切らし、これだ!これしかないと、えいゃ!っとページを開けたら、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 相撲取りのケツだった。 ゲゲゲゲ・・・・・ 後味わりぃぃ・・・・ サイアクぅぅぅーーーー なんだよぉぉぉ、アグネス・ラムちゃんじゃなかったのかぁーーー ・・・・・・・・・・・ この機を堺に相撲を見なくなったことは言うまでもない。 ※注釈 ロイク→黒人 (ロイシ→白人) back number 「 志 向 」 「 祖 父 」 「 メ モ 」 「 ネ タ 」 「 ガッツ石松と具志堅用高 」 「 アンネ 」 「 入口と出口 」 「 長嶋茂雄 」 「 壁 」 「 三宅裕司の奥さん 」 「 願 い 」 「 写 真 」 「 高田純次 」 |