以前「字ばっかでやたら長いホームページ」と言われたことがあった。ごめんなさあい。辛抱して読んでください。

今日は小学5年生の息子連れ。6時に一番乗り、久富で腹ごしらえ。miniDVのビデオをセッティングし、8:05スタート。

Marching of seventh。音川さんも田中さんのソロを真剣に見つめる。しかしいつも、もっと田中さんにいっぱいソロをして欲しいと思ってしまう。音川ソロのバックの森山さんまた凄い!今日は昨日より、ベースの音が良く聞こえる。息子曰く「これ、学校の音楽室でやったら体育館まで響くよ(学校の端と端にある)!」森山さんソロできっちりドラムの方を見る3人。前にも書いたが、自分のソロでなくてもお互いの出す音を聞き漏らすまいときっちり集中しているのがすばらしいと思う。(演奏中にタバコをくわえたり酒のグラスを持ったりなんて最低!もちろん自分のソロ中でなくても)音が小さくちいさくなって、皆息を殺しているがだんだん大きくなって、大音響。このダイナミズム。

拍手!すかさずロールでSun, be motionlessへ。音川さんソロ。ベース良く伸びて響いている。音川さんが倍音で吹くと!みんなが反応して!!ひょえー、昨日をまたしのぐ掛け合いじゃあ。うーん、ドラムもピアノも両方掛け合いしている表情、姿を写したいのに近すぎてどちらかしか撮れない。森山さんソロはちょい和太鼓風。息子は床に落ちたスティックが気になって仕方ない様子。終わって、大拍手。

メンバー紹介。森山さんがドラムのキーでチューニングをして、ほおーっとため息をつくだけで会場はもう大笑い。後で、「どうしてなんだろうね」、と言ったら望月さんが、「落語家の志ん生が舞台の上でお茶飲むだけでみんな笑うのと一緒だろう」と言っていた。なるほど。森山さんの喋りは落語に通じる間がある。

ラブリーで年二回やるというのが恒例になって、もう10年以上続いていると思うんですけれど。名古屋へ来てから車を運転するようになったものですから、いろんなことに慣れてなくて、いきなりこういう交通量の多いところへ来たんで、最初ラブリーに車で来たとき、ここの裏通りのところで一時停止を怠ったら、つかまってしまいました。でも、性格がよさそうに見えたんですね。一時停止違反を取り締まっていたのにもかかわらず、許されてしまったんです。珍しいことです。

それから後、多治見へ移り住むようになってから、初めて多治見へ車で行ったんですが、その時は道がよく分からなかったので、走っていったら対向車がみんなパカパカライトをつけるんです。つまり、一方通行を逆送していたんです(爆笑)。で、ああそうか!って気がつきましたんで、まずいなあと思ったらちょうど横に広場みたいになってましたんで、そこで車をいれてUターンしようとしたら、どうも窓の向こうで呼んでるんです。見たら「多治見警察」って書いてあるんです(大爆笑)。自ら出頭したようなもので。このときも、まあいいよ、って許してもらいました。よっぽどいい人に見えるみたいです。

最近、インターネットでも「森山威男の掲示板」ってのを作っているヒトがいて(息子が私をつつく)、そこをおもしろがって開くんですけれど、この間の山形へ行ったときのことが書いてあって、聴いていた方がそこへ、掲示板へ書き込みしてくれたんですけれど、見たら「演奏もすばらしいけれど人格的にすばらしい」(笑い)。隠そうとしても出ちゃうんですね(拍手)。これからは「人格ドラマー」として第二の人生を送りたいと思います。そういうわけで、次の曲は井上淑彦が作ってくれました、Gratitudeです

いいなあ、しっとりと。本当にあのど派手な掛け合いをやっていた4人だろうか?美しいなんて書くだけじゃつまらない、表現しようがない、広がりのあるピアノソロ。音川さんのソロも、フレーズがかっこよく決まる。、あー、すばらしい。テーマに戻り、森山さんドカンバタンバシバシバシーッと暴れまくる。ブラシに持ち替えスネアをがさがさ。他のホームページに「なぜあんなに暴れるのだろう」と書いてあったが、まあ他のバンドにないのはこういうところでしょう。当たり前にやってもおもしろくないモンね。

曲目を何も紹介しませんでしたけど、そして知ってる訳じゃないんで、良く知らないんですが、いまだに。・・・・いいですかね。生まれついてから努力することが嫌いなんです。後から調べておきます。でも最後の曲は判るんです。このセットの最後の曲は・・何て言ったっけ?あ、Free people。自由な民。あれ?テーマの途中でちょっと合わない部分あり。まあよし。田中ソロ、おほほほ、よくやるなあ、おお頑張れ、もっとやれー!音川ソロ、アリ?ブレイクしてカデンツァ?音川さんだけになってしまった。初の試みのようです。すばらしい。緊迫感あふれ、森山さんがざああっと入ると大拍手。音川さん吹きまくる。ドラムソロ、ちょいアフリカンドラムのよう。アフロリズムに戻り、テーマへ。キェェッ!という感じで吹き終わる。拍手鳴りやまない。おー、凄いー凄いー、わー、と皆口々に。CDがかかる。こんど発売になる渋谷さんとのデュオのCD。

2nd setが始まる前、息子はおねむになる前にオットと一緒に帰宅。私は当然のように残る。森山さんがドラムのヘッド(皮)を手に入ってきた。恒例のじゃんけん大会。勝った人が、ファン垂涎のサイン入りドラムヘッドをもらえるのだ。以前私も参加して負けて、くやしいから森山さんのドラムヘッドを勝手にひっぱがしてサインをもらったという・・・「日本一図々しい森山ファン」たる所以。うちの玄関に飾ってあります。

「今日は私の方で、じゃんけんする人を決めてじゃんけんしてもらいます。じゃんけんしたい人?」と聞くと、一斉に手が上がる。一番前に座っている私のすぐ後ろでまるで犬のようにはーはーと息が荒くなっている女性、その隣に座っている男性とまず一騎打ち。「お連れ同士ですか?」と聞く森山さんに「違いますっ!!!」「そんなに恐く言わなくてもいいじゃない」といわれながらも見事に勝ってヘッドをゲット。もう熱意と執念の勝利という感じでした。「きゃー、嬉しいー、きゃあー、やったあー!!」と大喜び。これには森山さんも「こんなに喜んでもらえるならたくさん作って売ろうか」とまんざらでもない様子。次は、以前一番遠方から来た人にあげたことがあるのを知っているのかどうか、「大阪から来ました」という男性と、その近くで手を挙げている女性の勝負。これは女性の勝ち。こんどは後ろの方で森山さんの「妹みたいな顔をしている」という女性に、小学生に上がっているかどうかという子どもが挑戦。子どもがゲット。後半も頑張ります!

Sound River。テーマから田中ソロ。疲れも見せず叩きまくる森山さん、グズラさんのベースが良く伸びて、ピアノと絡む。ここに音川さん乱入。すっげー!音川さん苦しそうな表情、でも皆負けじとばかりあおりまくる。ソロ終了、森山ソロに。なんつうバイタリティ。ロックリズムも入れて・・・タカタドン!でテーマに。

ありがとうございます、とメンバー紹介。このセットの最初の曲は、音川英二の曲で、サウンド・リバー、訳して音・川。(爆)・・・・ふうー。とため息だけでまた爆笑。さっき失敗した話をしたんですけれど、全部許されて、晴れて第二の人生を人格ドラマーということで出発しようという村田秀雄のような心境ですけれど、入り口で始まるときに「森山さん、去年より若くなりましたね」なんて言われたもんですから、このセットは楽に行こうと思ったんですけれど、思い切ってやっちゃいました。ドラムも赤くなったし、赤い(若い)時ゃ二度ない、なんて昨日も言ったせりふをまた言ってしまって(大爆笑、拍手、掛け声)。

私も人格ドラマーとはいえ、たまには息抜きが必要なんです。一ヶ月に一度くらい、中央線に乗って名古屋へ来るんですけれど、名古屋へ来るっていっても、知っているところはここのチェーン店しかないんで(向かいにドナ・リーというジャズのカフェバー、一軒置いたむこうに久富というみそおでんと串カツの店がある)、ここをこっちへいきあっちへいき、こっちへ行き向こうへ行くということをやるだけなんですけれど。中央線は終わりが早いんですよね。11時ちょっと過ぎくらいで多治見へ行く方がなくなってしまうんです。このあいだも飛び入りでちょっと叩かせてもらって、いい気分で時計を見たらもう11時半近くで、あせって千種駅までタクシーで行って電車に乗ろうとして、行ったら、間に合ったんです。・・ただ、特急だったんです(笑い)

特急でもいいや、って飛び乗ったら、ちょっとは起きてたんですけれど、ちょっと一杯はいるとこの頃は眠気が先に立って、ねてしまって、起きたら「次は木曽福島ー」。聞いたことのない駅に行ってしまって、しかも夜中の田舎の駅でしょう、降りて旅館なんかあるんですか、って聞いたらいやないでしょうねって。ないんじゃ困るし「どうしましょうか」、って車掌さんに聞いたら、着いたらすぐ反対側のホームに名古屋行きが来ます、それはほぼ同時につきますからすぐ飛び乗ってください、そうしたら間に合いますからって。じゃあそうすることにした、って言ったら、「特急料金を下さい」って言うんですよ。だって、乗り越しちゃったんだしすぐまた戻るんだからいいじゃないですか、って言ったらここでもまた許されてしまって、人格ドラマーの面目躍如(笑い)

そして今度は起きていようと思ってずっと立っていたんです、外を見ながら。そうしたら多治見駅が、過ぎていくんです〜(爆笑)。次はー名古屋ー名古屋ーって。「木曽福島の次は名古屋で、その次は降りないと大変ですよ、お客さん」っていうから「どこへ行くんですか」って聞いたら、「次は大阪です」っていうんで、そんなところまで行っちゃ大変だ、っていうんで降りたんですけど、帰ってきたら中津川行きの始発が朝の6時20分(爆笑)。まあ二時間くらい、ホームでハトさんと一緒に待っていたんですが。そして電車に乗って帰ってきたんです。途中から携帯で電話したんです。「遅くなったけど帰るよー、」って言ったら電話の向こうで家族は大騒ぎ、大喜び。わあーわあー言って「どうしたの?わあーっ」「どこまで行ったの?わあーっ」、明るい家族で助かりました。それからはどうも信用を失ってしまって、今夜も「帰ってくるの?」って聞かれたんで、「もちろん帰るよ」、って言ったら「木曽福島廻り?」(笑い) 今夜はしっかり帰ろうと思っています。そんなわけでDanny Boyです。

音川さんの一人で吹くテーマ、じっくり聴きたいのに後ろの席で「ハイ!」「ヘイ!」「ホイ!」「オイ!」「ホッ!」「ホーッ!」と一人で掛け声をかけている人がいる。フレーズの切れ目の余韻を味わいたいのにうるさいったらありゃしない。隣の女性につつかれておさまったらしい。危ないところだった、Kaoruちゃんの蹴りが炸裂するところだった。ピアノとドラムのデュオ始まる。バトルの様相、今日はブレイクびしっと決まる。よくやれるようになってきたなあ、ノブ君。当然のこととは言いながら、最初の頃はどこまでやっていいかわからなかったものね。今は互角勝負に持ち込んでるよ(森山さんはマダマダ、っておっしゃるかな)。おっ、二人でリズムを合わせてダンダンダダン!ダンダンダダン!と決める。しばらくして、さっきのダンダンダダン!のリズムをこんどは田中音川の二人で。それに森山さんが合わせてバシバシっと決める。そのままサックスソロ、フリー全盛時代を思わせるカルテットでのバリバリのアドリブ。森山叩きまくり田中弾きまくる、グズラさんは弓でつけている、新しい試み。おもしろい!但し、最後の盛り上げと静かなテーマ終わり部分との落差があまり際だたないところだけが残念。

Departure from the mysterious flash.こういったアップテンポの曲の音川さんの音、本当によくなった(ゴメン)と思う。今日は曲の流の中に仕掛けが多い。音川さんのソロの間にブレイクしてドラムとピアノ、ベースが止まり、音川さんのカデンツァ(というのかな)8小節。ロールで盛り上げバシッと森山さんが一発、また8小節音川さん一人のソロ。森山さんがベースを指し示し音川さんと望月さんのデュオとなる。サックスの音色にベースが絡み合い、スリリングなデュオ。森山さんがスティックを挙げて田中さんに合図、ざああああーっとロールが入り、デュオから4人の全力疾走に。音川ソロ終了、大拍手。おっ、ピアノソロの途中も森山さんがブレイクしてベースとのデュオ。実に質の高い演奏をしているなあ。スカン!カン!とリムショットから入ってくるこの緊迫感あふれるバッキング。音川さんもちょっとつけて盛り上げる。ベースもバキバキ、カンカンと乗りまくる。今日はすごくいろいろで打ち合わせをしたのかと思って「あの仕掛けは打ち合わせをしたんですか」と後でお聞きしたら、森山さん曰く「全然。・・・音川のソロの途中でブレイクしたら望月まで止まっちゃうんだもん。」思わず笑ってしまったが、しかし打ち合わせなしでこれだけいろいろやれるのだから、それだけお互いの意志疎通が演奏の中で即興的にできるということだ。うーん。脱帽。森山ソロ。

拍手拍手。歓声。ありがとうございました。・・・・どうぞ、乗り越しなんかなさらないでください。拍手。アンコール、アンコール、の声。ステージで集まって相談。そんな、相談するほど曲もないのに、なーにを相談してんだ!と自分で笑っていいながら音川さんを指し示し、どうぞ!の声。

ハッシャバイ。ピアノのソロから。バックの三連符のスネアの音がすき。2コーラス、音川ソロへ。ベースソロ、サビの部分で吹き損なったか?ピアノ入れ損なったか?テーマに戻り損なったか?森山さんも音川さんもラーラララーラーラーラーラーと歌っている。テーマに戻り、音川さんの音がちょっと裏返る。

あー、やめるやめると言いながら、尻上がりに盛り上がってきました(今日の演奏を・ではなくて、ドラムを・ジャズを・のことだと思う)。止めるつもりで楽しみにしていたヒトには申し訳ないんですが、今ちょっと、がんばります。イエー!ウォー!拍手!!

美しいソロでのピアノのイントロ。グッドバイが始まる。なんだー、もう終わっちゃうのかー、なんて贅沢。二日とも聞いておいてねえ。森山さんピアノソロのバックで歌っている。

大歓声!ありがとうございました。明日は、もう一回やります。ギターの渡辺のりおと、ベースの望月英明と私の3人だけでやるんですけれど、今まで僕はギターという楽器がどうも嫌いでして、ギターを持っていて好きなのは田端義夫ぐらい(爆笑)。そんな具合ですから、あんまり聴かなかったんですけれど、名古屋へ来て渡辺のりおを聴いてぶったまげまして、そうしたら、彼も是非いっしょにやりたいと以前から思っていたということで、えー、二人が言い出しかねて長年じっと見つめ合うという状態でしたが、晴れて一緒に演奏することになりました。私に負けず劣らず口も達者ですし、情熱家のミュージシャンで僕よりきっと年下なんでしょうけれど、僕もおじさんになったらああいうおじさんになりたいな、なんて。明日もよろしくお願いします。あー、幸せだなあ。力の限り追っかけを続けよう。さて明日は、ギタートリオだ。

一日目のレポート