2005年9月17日 可児市ala 森山ジャズナイト2005
as本多俊之 tb向井滋春 ts,ss井上淑彦 音川英二 acc佐藤芳明 p田中信正 b望月英明

メンバー登場、わ〜、派手〜、かっこいい〜!ノブ君が肩を借りて出てくる、ギプスが痛々しい。
イヨッ!のかけ声でスタート。ノンチェックからだ!みんな長袖シャツ(あ、向井さんは半袖シャツだ)。音川さんのネクタイ姿は初めて見たかな?あまりのかっこよさに音を聞くよりしばし見とれてぼ〜っとしてしまう。音川ソロから。佐藤君がちょっと陰になって見えないのが残念だ。ピンクのシャツに黒っぽいネクタイ、シルバーメタリックのぴかぴかのテナーサックスがライトできらきら光って。音川さんがのけぞる、森山さんが叩きまくる。この大編成で、音川さんこんなに長くソロをして時間は大丈夫なのかな?井上さんにソロ交代、おお、拍手が湧く。井上さん渋い色のゴールドのテナーサックス。よく見えなかったけれどノブ君もネクタイしてるみたい。淑ちゃんの顔がだんだん真っ赤になってくる、森山さん叩きまくり。ソロが終わってフロント陣が舞台の中央から退くと、舞台中央は佐藤君。袖がゆったりとした黒のシャツ、白いライン模様が入っている。森山さんの方に向かって対決姿勢、がんばれ〜。あれ、すうっとミラーボールが降りてきた?ドラムソロになってぱっと暗転、ミラーボールがくるくる回り出す。光が当たってきらきらと光る、会場どよめく。ステージ上は暗転、森山さんの所だけ明かりが。暗い中に浮き上がるフロントのシルエット。みんな森山さんを見ている、うは〜、すごいドラミング、またおちゃらけドラミングをするがこんな真剣に緊迫した流れの中でぱっと挟むからおかしくて、本多さんに大受け。でも遊んでいるように見えてもすごい爆音が響き続けていて、見ていなければわからない。ドラムソロが終わったところでぱっと明るくなる。
全員でテーマ、何てかっこいい、こんな大人数のノンチェック・・・いや、ビッグバンドで聴いてみたいなあ。

森山さん「ありがとうございます」一曲目終わったところですごい拍手。「最初はそっとやろうね、って言ったのに・・・俺はそのつもりが、(頭が)休めになってしまって」と頭を下げる。「井上淑彦!音川英二!本多俊之!向井滋春!田中信正!(あ、やっぱりネクタイしてる)佐藤芳明!・・望月英明」とちょっと望月さんの所だけトーンを落としてウケを取る。
「この曲を最初にやろうと思ったのは、アコーディオンとホーンが難しいんです。人ごとながら大変なんです。俊之さんは気が楽でしたね、ダメならやめときゃいいんですから」「ちゃんと吹いてましたよ!(笑)」
「今年こそ、今年こそと、手を変え品を変え、毎年グループのリーダーとして新しい趣向を凝らしてやっていくのは難しいんですよ・・・・ね、向井さん」向井さんが振り返って頷く。「そうでないって言われたらどうしようかと思った。かつての仲間たちに助けて頂いてやっています。おなじみの曲を井上さんのアレンジでやろうということになりまして、一曲目、ノンチェック。・・・みんな一緒にやっていただけで、難しいこと(アレンジ)なんてなんにもないんですが」淑ちゃん一瞬舞台から降りそうになった(笑)。ワタラセです」


パッパー、パッパーのホーンアンサンブルにピアノとドラム、ベースでイントロ。淑ちゃんがテナー、音川さんがソプラノでテーマ。サビでアルトサックス、トロンボーン、アコーディオンが入る。2回目のテーマは、メロディーのバックで最初からアルトとトロンボーンがつける。ノブ君のソロ。森山さんのかけ声。向井さんも本多さんも楽しそうに聴いている。淑ちゃんがサックスを振って「行くよ〜」と合図を出し、本多さんが慌てる。アンサンブルがきれい。向井さんソロ。ベルの中のマイクが当たる。アンサンブルを入れずにアルトのソロ。本多さん、いつもお茶目。オレンジの柄のシャツ、派手なのが似合うなあ。森山さんかけ声。本多さんがサックスを振り上げて井上さんと音川さんに合図、曲のテーマに戻る。


何も言わず、なにかたくらんだ顔でスティックを振り上げる森山さん、それだけで何の曲だかわかる、パカン!で
サンライズ、拍手がわきおこる。黒いバックに赤いスポットが順につく。サビでぱっと明るくなる。佐藤君のソロ、周りは夕焼けのように真っ赤だけれど佐藤君の所だけ白く浮かび上がる。さあ、もう1コーラス、さて出たぞ前腕でのプレス弾き!森山さんがかけ声であおる。淑ちゃんソロ、少しゆったりしたフレーズから入る。森山さんがかけ声でヘイ!と合図、音川さんと田中さんに指示を出し曲の頭からリズムパターンをつけさせる。井上さんのソロ最高潮、森山さん叩く叩く。サビのアンサンブルを入れてソロを終わる、これが何てかっこいいんだろう。音川ソロ、佐藤君とノブ君がつけて盛り上がる。お、森山さんブレイクしてベースと音川デュオ、この大舞台で何とかっこいい。あれ、曲の頭からドラム戻るかと思ったけど、森山さん空を仰いでいる。ノブ君に合図しようとしているな、ノブ君見ていないけれどわかっているのがわかる(何てややこしい表現だ)。と思ったら森山さん大きく手を左右に踊るように振って合図、ノブ君大きく頷いて入る。本多さんソプラノの、テーマをモチーフにしたソロ。楽しそうに聴いている佐藤君、歯が白いな〜。ライトで光るくらい。そういえばガレージシャンソンショーのライブで相方にネタにされていたな。本多さんと森山さんのフレーズが呼応している、本多さん森山さんをあおっているのかしら?ドラムソロのように叩きまくっている状態から頷いてみんなにリフを入れさせる。おお、向井ソロだ。森山さん少し抑えめに叩いているが、それがかえってスイング感を出している。バックに合図をした、リフを入れさせるのかな?と思ったらいや違った逆だ、ベースとピアノを止めさせてトロンボーンとドラムのデュオだ。向井さんベルとマイクが当たってマイクの角度が変わったがぱっと直す。何かしでかしそうな・・・お互い音を切って様子を窺う。さすが百戦錬磨の2人、緊張感が漂うデュオ。森山さんかけ声でリフを入れさせる。ノブソロに移る。昨日まで入院していたというのに・・・、こりゃ何だ?現代音楽?フリー?ドラムとピアノデュオになった、バトルに場内から拍手。よくがんばったわ〜、とほっと胸をなでおろす。ドラムソロ、タムのマイク位置を向井さんが直してくれた。ああ、かっこいい!何じゃこりゃ?っていうくらいの迫力のドラムソロ、音川さん笑って見ている。そして全員でのテーマ、エンディング。感激で胸がいっぱいだわ。
「トロンボーン、向井滋春!ソプラノサックスアルトサックス、本多俊之!ソプラノサックステナーサックス、井上淑彦!ソプラノサックステナーサックス、音川英二!ピアノ田中信正!アコーディオン佐藤芳明!・・・ベース、望月英明(とここだけまた声のトーンを下げる)、ありがとうございました、しばらく休憩します!」
ノブ君、井上さんの肩を借りて舞台を降りる、ああ、あまり無理しないで車椅子を使った方が良いのに・・・と心配になる。



そろそろ二部の開演だ。と思って舞台を見ていたらアコーディオンの音が場内に鳴り響く、歓声が上がる、会場内左側の客席ドアから佐藤君一人でアコーディオンを弾きながら登場!ざわめく会場。ソロで演奏しながら客席内を通ってステージに向かう、みんな度肝を抜かれた感じ。先日佐藤君のユニット「ガレージシャンソンショー」を見に行ったとき、森山さん「何かやってもらおう」と言っていたが、これか!本当はメイクもさせたかったのではないかしら・・・。その間にメンバーも登場した。おや、森山さんはがらっと変わってストライプの横縞シャツ。アリゲーターダンスが始まる、テーマのアンサンブルカッコ良過ぎ。向井さんのソロ、スライドが光ってきれい。音川ソロソプラノで循環奏法。ノブソロ、バックのライトが激しく点滅し目がチカチカする。そういえば、去年はステージに置いてある返しのスピーカーでミュージシャンが見えにくかったけれど、今年はすっきりしているな?ありがたい。ピアノの細かいフレーズの時はドラムも細かい音符で引き立てている。ぱっと二人でリズムとタイミングを合わせて大きなノリをつくる。ドラムソロになってまた照明がぴかぴかフラッシュ、まぶしいやら目がチカチカして森山さんの腕の動きがよく見えない、照明が凝っているのはなかなか面白いが、ここまではちょっとやりすぎの感じ・・・。リズムパターンを入れたのでテーマに戻るかと思ったがまだドラムソロが続く。そしてホーンのアンサンブル、テーマは音川さんが吹く。


「ありがとうございます、このセットの最初はアリゲーターダンスでした。これは板橋文夫とグループを作ったときの最初に板橋が書いてくれた曲です。始めてお会いしたのはもう10年前になりますかね、本多俊之さんが高校生の時でしたかね・・・(笑)。かわいい高校生がいらして。いまでもかわいいですが(笑)。本多俊之さんでした。向井さんと最初お会いしたときはちょっと覚えてないんですが。韓国俳優かと思いました(今の時代ならわかるけど?)。今もお美しいお顔をしていらっしゃる」向井さんは「最近はメガネを取ったら蓮池薫さんだって言われます」と、メガネを取ってみせる、会場どよめく。「うちの近所にはいらっしゃらないのでよくわかりませんが(蓮池さんをご存知ない?)。私など全身と顔のバランスが悪いらしくて、座っている仕事で良かったなと、ねえ佐藤さん」といきなり佐藤君に振り、佐藤君意表をつかれる。「今も向こうから出てくるときに気がついたんですが田中さんケガしてるの気付いてました?不注意だったんですか?」ノブ君頷く。「本当はここに来られないんじゃないかということで、本日はピアノ抜きになるところでした。・・・いくらでも代わりはいるんです」爆笑、いないいない。「もう一人美男子がおりました、井上淑彦さんです」淑ちゃん「言われる方は恥ずかしいもんですよ」「そんなもんですかね〜、言われてみたいもんです、私なんて怖いって言われるんですよ(笑)。この次の曲をやるための前振りなんです、Gratitudeです」


佐藤君の口笛にアコーディオンの澄んだサウンドにノブ君のピアノが絡む。バックは暗くなり、星が瞬く。ベースとピアノのデュオ、アコーディオンもつけ、ドラムが入るイントロ。マレットでシンバルが細かく鳴る。バックにパープルの布のオブジェ?金網かな?が浮き上がる、凝ってるなぁ。うぉ〜、淑ちゃんのソロ、吹き始めからぞぞぞっとする、あまりに渋く美しいソロ。よだれが出てきた、涙も。とろけそうだわ、拍手がわき起こる。ノブソロ、美しすぎ。もう、浸りきってしまう。テーマのバックで暴れまくる森山さん。この前のピットインの1日目の編成だね、エンディング佐藤君の口笛がとてもすてき。ほう、とため息が出る。


あれ?森山さんパカン!サンライズを始めそうになってなかった?
エクスチェンジが始まる。音川さんソロ、そのうち向井さんと16バース、8バースになる。4バースに鳴るかと思ったら2人で吹きまくりのフロント2管のソロ。音川さんが合図してリフ。今度は本多さんと井上さんのフロント2管、ノブ君手を休めて楽しそうに聴いている。最初から二人で飛ばす飛ばす、快調だ!ノブソロ、井上さんがステージから降りる、音川さんも。それを見て向井さんも。もしかして・・・おお、アコーディオンとピアノの対決だ、ノブ君が優雅な手つきでピアノを弾くが、すごい構図。佐藤君が仕掛ける、やれやれ〜って感じで森山さんが手をばたばたさせる、二人のバトルに拍手!二人にらみ合ったままステージでフレーズ展開、森山さんが叩き始める。フロントが戻ってきてリフをつける、あ、テーマにはいるのかと思ったけど違う。そうか、テーマに戻ったらドラムソロがなくなっちゃう。ドラムソロになったらまたぴかぴかフラッシュが始まる・・・これ、何か仕込んでバスドラが踏み込まれると同時にフラッシュする、っていうのだと面白いかもしれない、なんて思ってしまった。いつまで叩くんだ〜っていうくらい長いソロ、すごいパワー。タンッタタッタ、の合図でベースがぐい〜んと入る。テーマのあとのエンディングはフロント全員の吹きまくり、弾きまくりで大迫力だ。ほれぼれしちゃう〜、かっこいい〜!!

「本多俊之!向井滋春!井上淑彦!音川英二!佐藤芳明!田中信正!望月英明!どうもありがとうございました、楽しゅうございました。また機会があったらやりましょう」といって舞台からみんな去る。拍手が鳴りやまない、どうせアンコールで戻ってくるならノブ君は座らせておいてあげたかった・・・・。聖子先生がすごい音の指笛を吹く、うわびっくり。


あ、じゃんけん大会が始まるんだわ。1000人の大じゃんけん大会!さてこの詳細は自分も参加していて詳しくはメモが取ってないけれど、じゃんけん4回もするとずいぶん勝者が減ってくる。今回はドラムヘッドに加えてala森山ジャズナイト2005記念のTシャツまでプレゼント!これは今回市販していないので関係者しか手に入らない、垂涎のしろものなのである。2戦目のじゃんけんではけっこういいところまでいったのだけれど、やはり無理でした。2人の幸運な女性がゲット。

おお、全員そのTシャツに着替えて出てきた。淑ちゃんが吹き始めるハッシャバイ、この音が出るだけでぞぞぞっとする。目で音川さんにソロを渡す。いいなあ、楽しいなあ。音川ソロを少し引き継いで本多さん、そして向井さんソロ。森山さん楽しそう。佐藤君ソロ、グズラさんソロ。なかなか軽快。お、テーマはアルトで本多さん、サビは向井さん。いいなぁ〜。なんか、あっという間に曲が終わってしまった。

「ありがとうございました、向井滋春!本多俊之!佐藤芳明!ありがとうございました!」で、この3人は退場。
「楽しみに楽しみにしてやってました。勝手にやって良いよといわれると余計難しくて、だれに頼もうか、何をやろうかなんてことも全部自分で考えないとならないんで。ポスターやTシャツ、文章をパンフレットに載せたんですがそれを書くのも考えちゃいました。Alaの人達も楽しみにして下さって。今日の照明も良かったんでしょう?」とミラーボールを見上げる。「昔やった曲のテープから起こして、これも時間をかけてくれたんです。音響の人達も私たちのコンサートにみんなで、多治見でやったのにも来てくれたし、PAセッティングを考えてこういうメンバーでやるとどういう音かとライブハウスにも聴きに来てくれて音を作ってくれました。本当にありがとうございました。フロントのモニターもセッティングを考えて低くしてくれてあるでしょ?(それで見やすかったんだね)ミュージシャンの世話も含めて様々なところへ出かけてくれました。こういう場所ですから一人一人のことは言いませんが、職人さんのみなさん、お世話かけました」満場の拍手。「田中さんにもお世話かけました」ノブ君いきなり振られてあせる。「泣きながら電話を下さったり、震える手でメールをくださったり、でも本当にやれてよかったね」拍手!本当によかった。「できればまた来年お目にかかりたいものです」拍手が鳴りやまない、バックがブルーに変わる。


グッドバイが始まる。本来のカルテットの編成だ。ノートの紙をめくる音もそっと、控えめにしないと・・・。ノブ君にスポットが当たる。あちこちで鼻をすする音が聞こえる、サビから音川さんが吹き上げる。もう、何も言うことはありません、また来年の森山ジャズナイト、楽しみにしています。Alaのみなさん、よろしくおねがいします、そしてお疲れさまでした!

(このレポートの写真はalaより提供されたものです)

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