今回は撮影禁止、録音禁止のため、残念ながらメモだけでレポートです。いつもならけっこう隠し撮り、隠し録音などしているのをバレバレでレポートを書いていたのですが、プログラムに名前が載っちゃってる立場としてはそういうわけにはいきません。

森山さんが暗闇の中から一人で登場。珍しくジャケット姿。いきなりドラムソロで始まる。続いてノブ君と井上さんが登場。バートン、ガゾーン登場。バートンは真っ赤なジャンパー姿。バートンの準備を待つかのように、管のほうをみながら叩く森山さん。ガゾーン、こんなひげはやしてなかったよね・・・ひとりスーツにネクタイ姿。<Transition、from Transition>ノブ君ソロ。ベースの音がすごく響く。ノブ君の連打に反応して森山さん連打。管に合図を出しながら力強く弾くノブ君。いきなりリズムを無視したかのようなフレーズを吹き出すバートン。うーん、スモークがなんだかじゃまだなあ・・・目がかすんで息苦しいみたいな感じ。ミュージシャンは平気なのかな?徐々にバートン盛り上げ、ノブ君必死でつける。昨年よりステージが近く感じるなあ。最前列のせいか、音のバランスがいまいちで、サックスの音が今ひとつこもってきこえる。なんか小節の切れ目がよくわからないよ〜。まあ森山さんのソロでチャラになるか。森山さんが大きくシンバルを叩き倒しそうな勢いで腕を振り、井上さんも大きくベースを振って鳴らす。金切り声のような音を出すガゾーン、井上さんも田中さんもバッキングをしているが、森山さんの叩き方といったらまるで全編ドラムソロ。ガゾーンフェードアウト、森山さんソロに。一人だけ最初から最後まで全力疾走。タカタドンでテーマに。森山さん初めてやる曲だよね、よくテーマが覚えられたね。

「はーはーはー、・・・・ベイス(英語の発音風に)、井上陽介。ピアノ、田中信正。テナー・サキソフォン・・・・・・」(心配していたことが現実になった、バートンの紹介するのに名前が出てこない、あまり演奏したことのないミュージシャンの名前は覚えてないようで、よくステージでとまるんだよね。井上さんが助け船を出して)「エイブラハム・バートン。テナーサキソフォン、ジョージ・ガゾーン。」拍手。「英語がしゃべれることもあるんですが、今日はたまたま・・・・メンバーの名前までは紹介できるんですが、曲名までは無理でしょう。最初の曲がトランジション。これは覚えたんです。あとは、聴けば、わかる。」わからなかったけど。

バートンがストラップとサックスを首からはずして退場。ガゾーンソロ。ガゾーンのサックスがマイクに当たったか、大きくガツンと音が。割に静かに始まった<LOVE,from First meditation>が、途中でガゾーンが下げた右手を森山さんの方に後ろ手に振って合図をしたのか、ブラシで叩きまくる森山さん。ノブ君ピアノソロに。ガゾーンがサックスを置く。森山さんが仕掛けて、ノブ君も合わせてブレイク。ノブ君の全くのソロピアノとなる。ガゾーン舞台の下手へ。森山さんがバシーっと突然、びっくり。井上さんも入り、すぐにバートンが今度はアルトを持って登場。テナーとアルトを吹くという人は珍しいのではないかしら。TUCのときは目を疑ったもん。えらくアルトが小さく見える、小学生が吹くリコーダーみたい。こういうテンポは何といったらいいのかな、ノンテンポというのかな?ずっとバックでピアノもベースもリズムを刻まずに鳴り続けているみたいな・・・・バートンがサックスを吹いて展開が変わった<WELCOME,from KULU SE MAMA>。バートンのメロディーにみんなが合わせてつける。森山さん左腕を持ち上げてジャケットの肘の内側で顔の汗を拭く。また、ノンテンポ?の流れるソロ。ゆったりしたこういう曲は少し眠気を誘うなあ。バートン真っ黒のシャツと真っ赤なジャケットの対比が派手〜、そこに金のネックレス。すうっとエンディング。

ガゾーンがソプラノを持ってきた。ベースソロから。一瞬チューニングかと思った、ごめんなさい。会場で誰かの腕時計のタイマー(と思われる)が鳴ってるぞ〜。ベースソロ。ベースの弦を弾いているとは思えない速さ。チョッパー風。ゆっくり長くやってもらうと、森山さんが休めてよいわ。三味線じゃないんだけど、ばちばち音がしている。テンポが出てピアノ、ドラムが入り、ガゾーンがソプラノを。ワルツだ。My favorite thingsかな?アルトとソプラノ。森山さんの動きは本当に美しくて無駄がない。ノブ君のソロとなり、フロント2人退場、いつもバートンは水のボトルを持ち歩き。舞台の下手の袖でガゾーン、舞台の後ろでバートンが見守る中、、ノブ君全開状態。おー、左手のリズム、井上さんのベースワークと森山さんのドラムとばっちり。ノブ君のソロの終わり、いつからバートンが吹き始めてくれるんだろうというような、不安げな顔のノブ君。バートンがはいるか入らないかのように軽く徐々に吹き、少しずつ全体のトーンが落ち、すうっと静かになりバートンひとりのソロ。そこへ森山さんがマレットでつけて・・・あれ、今持ってるのはスティックだ。いつ持ち替えたのかな?普通ならノブソロで盛り上がっているところをそのまま突っ走りそうなものだけれど。しかしピアノレスでまたテンポのはっきりしない演奏、サックス、ベース、ドラム3人で暴れ回っているが、<My favorite things, from VIllage Vanguard again!>だったはずなのに、どこへいったのだ。ノブ君はずっと聴いて機をうかがっているのか?森山さん連打。バートン吹きまくり、スキンヘッドから汗だらだら〜。ガゾーン登場、テーマのフレーズを吹きながら、2人でモチーフ交換、その後ろで井上さんがリズムを出す。ノブ君が小さくコードをつけ出す。ガゾーンソロに。ソプラノの高音、やはり森山さんは腕が千本あるようにしか見えない。ガゾーンのピックアップマイクとフロアのマイクが当たった。ビョーと倍音で吹きまくる、おやもう8時を過ぎた。うーん、森山さん叩きっぱなし。バッキングでも充分ドラムソロとしか思えないような叩きっぷりなのにまだドラムソロをさせるの?汗が飛び散るのが見える。

最後の曲<Blue valse (asension) from Live at antibes>へ、ガゾーン・バートンともテナーを持って森山さんアップテンポの細かいリズムを入れているが井上さんは弓で。井上さんが弓から指ではじき出し、森山さんのテンポに合わせたリズムで。ノブ君がソロを始める。凄くよく指が動くなあ、森山さんもリズムキープだけでも大変そうなテンポなのにアクセント、強弱でヴァリエーション。ノブ君のソロ、凄いテンポ。バートンはじっくりノブ君のソロを聴いている。時々ノブ君の方をみて頭を振りながら。顔をあげるノブ君とバートンの目があった。バートンいつも吹き始めたかどうかよくわからず、ノブ君のソロの終わり拍手し損ねる。バートン、静かなフレーズからはいる。森山さん叩きまくり。ノリノリという言葉じゃ表現できない。このリズムセクションでノブ君の大きな流れ、ジェット気流のような・・・を作り、バートンを載せて、ala全体が飛んでいるようだ。ああ、静かに吹いていると思ったのに、バートンいつの間にかヒートアップして吹きまくり状態。フレーズに合わせて森山さんリズムをつける。バートンの吹くフレーズ、横からガゾーンはいり、2人でしばらく吹きガゾーンにソロ交代。あまりの早いテンポ、もうどうなるのかと思うのに、森山さんはもちろん井上さんもよく弾けるね。森山さん少し苦笑いし、井上さんが森山さんの方を見る。後から思うに合図のような節回し(叩き回し?)を入れ、パカンとブレイク。ガゾーンの一人でのソロ。時々森山さんがバコン!と入れる。バートンはいり、二人が絡む。森山さんがタン!タンタン!と叩き、それを合図に井上さんが入り、全員で吹き、弾き、叩き、音の渦を作る。ガゾーンがテーマのリフを入れる、はー、よくやるなー。森山さんに向かって後ろ手で合図をした。もう終わりかと思ったら、森山さんひとりで叩きまくる。ぎゃー、まだ今日ももう1ステージあるんだよ〜。

はらはらどきどきと、ぼーっとしているあいだに1st終了。

あれ、めずらしいノブ君黒のTシャツ姿。今度は逆に森山さん白いシャツで飾りが付いて。さっきのノブ君のシャツを白くしたみたいな。一曲目はサウンド・リバー。アフロリズム。おちつくわ。グズラさんの粘り着くようなベース。ノブソロ、黒いTシャツから出た腕が細長い。どこからあのパワーが?音川さん黒Tシャツの上に黒ジャケット、シルバーのネックレスがおしゃれ。森山さん、まだ明日もあるんだよ、大丈夫?森山さんノブ君をみながらたのしそうにリズムを少し遊んでみたりして、音川さん吹きまくり、森山さんの掛け声が響く。森山ソロへ。

「・・・・・・音川英二!田中信正!望月英明!しばらくは日本語で紹介します。最初の曲は音川英二の作りました曲で、サウンド・リバー、音・川です。次の曲は田中信正の作りました曲で、Sun,be motionlessです。・・あと2曲ぐらい・やります。・・・・なんかもう終わっちゃったような・・・・田中さん大丈夫?・・・・・望月さん、ず〜っと大丈夫そうね。・・・・・・・・・・・・・やるよっ!」

舞台、バックが明るい緑色になる、テーマから音川ソロへの入り口、森山さんのスネアロールがざざあっと久しぶりに聴くこの曲、いいじゃない、またやってくださいよう。音川さんソロ、タパタパああいい気持ち。ノブ君少年のような顔つきに見える。ああ、徐々にクライマックスに近づいていく、この盛り上がり。森山さんのドラミングの快走。ノブソロへ。ガンガンという音が。森山さんのシンバル、いつもより一本多い。気持ちよいノブ君の和音と森山さんのリズムがからみあって、ベースのぐんぐんという伸びのある音もGood。ノブ君が音川さんを見上げて音川さんが入る。スティックの先が折れて飛んだ!ドラムソロ終わる直前一瞬の静寂が、ここで拍手を入れる人が、そりゃちょっと早い。ああ、このドラミング、すてきー。わーい、いいぞー。

Gratitude。イントロのあまりない凄くストレートな入り口。いつもこうだったっけ?テーマにはいるとバックがグレーからオレンジっぽい照明に。ああ、ノブソロ、きれい。透明。音川ソロ、深みがある。終わりのテーマ、入るなり森山さん暴れ出す。Ending、暗転。 う〜ん、拍手が毎回少し早い気が。曲が終わった後の静寂、余韻を少し楽しみたい気がする。

Sunrise。バックが朝焼け調の色に、でも夕焼けに見える。音川ソロ、このドライブ感、たまりませんね。森山さんが入れるテーマのリズム、ノブ君がつける。のけぞる音川さんのサックスがきらりと光る。2人でブレイクして音川望月デュオへ。森山さん望月さんの方に向き直って、椅子の上で踊るようなまねを。少し小さく、スティックを振ってノブ君に合図、いろんなパターンを出してノブ君を挑発。音川ソロ終わるとみるやスカーンとリズムリフを。ノブソロへ、森山さんウォーと吠える。ノブ君ゴージャスな音の集まり、いろいろなリズムパターン、3拍フレーズ、4拍、スケール、ドラムもただの連打でなく、リズムが見えるような。森山さん笑っている、叫んでいるが終わらせようとしているわけじゃないよね。連打、終わりのパターン、吠え、パカン!でEndingへ。

森山さんMC。「ガゾーンとはずいぶん前からいっしょにやる話はあって、2年前でしたかね、この可児市でいっしょにコンサートに出演してもらう予定だったのですが、あの同時多発テロが起きて、飛行機が飛ばなくなってしまって、断念してからずいぶんかかりましたが、やっといっしょにやることができました。・・・・何か、ガゾーンも年取りましたか?(と音川さんに向かって)そんなことないですね、おひげのせいでしょうかね。・・・・事前に何を着て演奏するか訊いたら、ダークスーツだっていうんで、Tシャツじゃ勝負にならんと、スーツを着てみたんですけど、出る前に楽屋に大きな鏡があるんで映っているのをみたら、危な系のような感じで。・・私だけでしょうか(ガゾーンもイタリアの危な系のようだと言外に)。・・芸大の学生の時、一生懸命にクラシックを勉強して、末はN響か日本フィルハーモニーかって思っていたんですが、加古隆っていうピアニストがジャズ聴きにいかへん?って銀座に誘われて、それからやみつきになったんです。それから彼のアパートでコルトレーンのレコードを聴いて、うるさくて、こんなの聴く人がいるんだろうかと思ったら、一年後に山下洋輔といっしょにもっとうるさい音楽をやっていました。こんなことではいけないと可児市に引っ越してきて心機一転、静かに暮らそうとしていたのに、こんなことになってしまって。こんどは優しい曲をやります。本当はわたしはこういう曲が好きなんです。Hush-a-bye。」

音川さん、テーマのテンポ、一瞬狂った?ノブソロ。短いぞー、もっとやれー。音川ソロ。お、舞台の袖にボブ・サップじゃないバートンがいる(余談だが、バートンは森山さんのことを最初は本当にジャパニーズ・マフィアじゃないかと思ってびびっていたとのこと。イタリアン・マフィアみたいのが真後ろにいるのに加えて、自分こそボブサップみたいなのに、森山さんにビビルというのはなんだかおかしい〜。ついでながらもっと余談をいうと、バートンは吉野屋の牛丼が大好物という)。音川さんに交代してソロ、サビの所、テンション入りまくり。そろそろソロ終わりそうだけど・・・舞台の下手からガゾーンがソプラノを吹きながら出てくる。スタンドマイクじゃなく、サックスについたピックアップマイクの音を拾っているのだね。ガゾーン、森山さんに向かって吹いている。ガゾーンソロから音川さんへ。16小節吹いたところでバートン16小節、次いでガゾーン16小節、音川さん16小節で2コーラス終わり。バートンから4バースに入り、ガゾーンでコーラスが終わり、3人でいっしょに好きなフレーズでソロを吹きまくる。さびで森山さんトーンを落とし、グズラさんがよく聞こえる。曲の終わりのテーマを音川さんが入れ、最後テーマ、曲の頭へ。3人でテーマを吹く(絡めばいいのに〜)。

「ジョージ・ガゾーン!エイブラハム・バートン!音川英二!田中信正!望月英明!」

音川さんとガゾーンが握手する。舞台暗転、皆退場。舞台の袖で森山さんとガゾーンが肩を抱き合っている。拍手が鳴りやまず、ノブ君だけ出てきた。舞台の上手、床の方から放射状にライトが当たり、とてもきれい。ノブ君ソロでGoodbyeが始まる。ぼーっとなって聴いていた。ずっとソロで終わるのかと思ったら、そーっと3人が出てきた。テーマ8小節が終わったあたりでスタンバイ。サビから入るんだね。ノブソロ。ホール中がしーんとなって聴き入っている。終わりのテーマ、あ、音川さん吹き方が最初と違う。森山さん暴れまくり、で終了。ふうう・・・・・。すばらしいコンサートでした。

二日目のレポート

せっかく作ったページだから残しておこうっと。A Live Supreme Takeo Moriyama at ala