二日目レポート、「ふな」さんに翌日の午後5時までに挙げるようにと言われていたのだけれど、年末の買い出し及び年賀状の印刷、おまけに仔猫がまた具合が悪くなって昼までに獣医さんに連れて行くなどの雑事が重なり、12時間遅れになってしまった。やはりこれも完成版ではなく画像をもうちょっと追加する予定です。今回のレポートは生意気なことも書いてしまったようで、ちょっと気を悪くされるかたがあるかも知れません。あらかじめお詫びを申し上げます。おお朝刊が届いてしまった。(2001.12.31午前4時35分) 画像を追加しました。一応完成です(2001.1.2)。

今日は6時前になるとラブリーの前は黒山の人、通りかかる人が「何があるのかな」という顔をしている。今回はチケットゲットが出遅れたのでいつもの席をあきらめ、カウンターに陣取る。次から次へ人が入ってきて、熾烈な席取り合戦。5分もしないうちに満席になってしまったあ。後ろではカップルの女の子が「どうして座れないのよお」彼「いやちょっとチケットを手に入れるのが遅くなってさあ」「だって終わるまで立ってなきゃいけないんでしょ」「2時間ぐらいだからさ」延々彼女がブチブチ言っていて、彼が一生懸命なだめている。うーん、今6時半で、終わるのは11時頃だと思う、2時間では終わらないよ。

私はといえば延長コード持ち込みで盗電(いや本当はちゃんとお聞きしました、そうしたらガムテープでコードを押さえるまでしてくださったの)しつつ、カウンターにデジタルビデオと三脚、MD、デジタルカメラとカードリーダー、Kaoruちゃんに頼まれたDAT、マイク二本、iBookまで広げて陣取る。周りの人は「いったい何者?」と思ったんじゃないかな。ビデオのバッテリーも調達してきた(何と1万円もするの!)のだけれどコンセントを使わせていただけるのなら必要なかったかも。この場所からなら森山さんと田中さんの見交わす目と目が見られるのではないかと思ったのだけれど、柱がちょっとじゃま。MD、ビデオのセッティングなどしていたらあっという間に開演時間。KaoruちゃんのDATの録音をし損ねちゃった、Marchin of seventhの始まりが10秒くらい切れてしまった。ごめん!うわあー、遠くから(といってもそんな距離ではないけど)でも迫力のピアノ!音川さんのバックの森山さんの叩き方、腕の使い方ったら!キーッキッキッキというサックスのフレーズとドラムのリズムがばっちり合う。おおしかし、フツウのグループじゃこんな派手な一曲目はやらないのじゃあないかな、ドラムソロのマーチング、音を小さく小さくしていって、皆息を殺して聴いている、だんだん音量がアップしたと思ったらいきなりトップの音量へ。テーマが終わり、割れんばかりの拍手、初めて聴いたらしい人たちの感嘆の声が聞こえる。

Sun,be motionless。音川さんのカデンツァがかっこいい。この曲のサビの部分が好きだなあ〜。今日の席は会場全体の雰囲気がよくつかめる、聴衆の顔がよく見える。音川さんソロのバックのバスドラの連打ったら、足が何本あるの?って感じ。ビデオでアップにした方がノブ君の顔がよく見える。ズームアップを間違えて、で田中さんの苦しげな顔がどアップに。森山さんの腕の振りも美しい。ああ、ため息が出る。森山ソロ、短めだけれどすごくしまったソロ。かあ〜っこええなあ。テーマが終わり、すごいねー、すごいねー、サイコー!の声がうずまいている。歓声と拍手がしばしおさまらず。森山さんがマイクを持ちつつ、汗を拭く。場内がしーんとして、森山さんが口を開くのを待つが、やはりくすくすと笑いがあちこちから起こる。一言「泣きそう。」場内大受け。「今日はがんばるのやめようって言ったのに・・・。」爆笑。音川英二!望月英明!田中信正!と紹介。

三日ほど前に、井上淑彦の所に電話をかけました。・・・元気そうでした。あんまり、演奏回数多くないんじゃないの?って言ったら、「あなたこそ」って言われました。(爆)それで、何のために電話したか忘れてしまいました。井上淑彦がグループを去る前に書いてくれた曲、Gratitudeです。

んー、きょうはテンポがややゆっくりめ。静かなので自分で撮っているVTRの音が少し気になる、ごめんなさい、うむ、TOMさんが指摘していたが田中さんの背中がまっすぐ伸びている(Gratitudeはまっすぐでグッドバイは猫背になると)。森山バンドのファンのお坊さんが昨日「音川君、すばらしいねえ」と絶賛していた。あれ?終わりのテーマ、いつもだとここはドラムが静かになるところじゃなかったかと思うけれど、かなりブラシで暴れまくっている。

今日も1st setの終わりはSound River。このリズムが好きだ。シンバルのトップを叩くカンカンという乾いた音がイイ。ピアノソロの最中ドラムが止まる、お、デュオだ。あれ?今までこの曲でデュオってあったっけか。ここで森山さん入るか!というタイミングで入らず、まだ1コーラスデュオが続く、おお、ピアノの音にベースが絡んで、隙間がない。おーお。音川さんのソロもすごい、森山さんあおるあおる。おお、後ろのテーブルの人たちは総立ち。イスの上に立ってみている人もいる。テナーとドラムのデュオ、これもかっこいいなあ、音川さんが大きくテナーを振って終わりの合図。森山さん目に汗が入って痛そう。ぱっと森山さんが田中さんの方を見て合図、ばしーっと決まった。わざわざ「はーはー」と肩で息をして、メンバー紹介。しばらく休憩します」

休憩の間に、じゃんけん大会。こんどは隣の人同士でじゃんけん、勝ち抜き戦となった。Take Oと書いてあるドラムヘッドを賞品に、CDも大盤振る舞い。私は一回戦負け。実は、先日のユーグリーンの時に気がついたのだが、何故かビデオの音声が録音できていないのだ。その原因がわからない。それをころっとまた忘れていた、馬鹿な私〜。休憩時間になんとかならないかと悪戦苦闘していたため、じゃんけん大会のゆくえの詳細は不明。スティックも賞品になっていたらしいが。藤井先生に「今日の演奏(のビデオ)は売り物になるよ」と言われたのだが、「音声が採れないんですう〜」と申し上げたら「なんて事だ!」ホント、そうですね。

2nd setの始まりはやはりFree People。ピアノソロから、アフロリズムで。田中さんが森山さんに目で合図、4beatに変わる。今日はベースの音が良く聞こえる。うーむ、何て演奏だ、きゃあー、森山さんすごいよ、このもりあげ方!音川さんソロ、振り返り森山さんに合図。ドラムソロにはいるのかと思ったら、ドラムvs.テナーのデュオ、ドラムソロ、の4-8バース(?)。 また新しい試みだわ、もう何て素敵なのこのバンド。毎回あれっ?と思わせてくれて、マンネリに陥ることがない。ここからドラムソロへ。5-6才くらいの男の子が来ている。とても楽しんでいるようで、イスの上で飛び跳ねて聴いている。かわいいなあ。2回目のテーマ、ドラムがブレイクしそこなった。テーマが終わり、大拍手と歓声。男の子がおおきな声で歓声をあげている。太い声で何か訳の判らない掛け声(これからオレンジ色で表示)をかけている人がいる。

ありがとうございます。えー、[ハイー] Free People。[ぎゃははは] 自由の民。[おおー]えー、今日は入り口の所にポスターが貼ってあるんですけれど。南里文雄賞というスイングジャーナルが作った、ジャズの専門誌の賞なんですけれど、南里文雄さんというトランペッター、日本のジャズの草分けの方を偲んでって言うんですかね、内田先生なんて言うんですか(笑い)?内田先生です。と紹介。場内拍手。昔のことは私はよく分からないので・・・とそこへ内田先生「お・め・で・と!」拍手。[また訳の分からない掛け声] 大層な賞なんだそうでございまして[すごいことです]私はあまりよく知らなかったので、お電話をいただいて「南里文雄賞に決まったんですが、いただいていただけますか?」と聞かれたので、どういうものかわからなくて「何で文雄賞?」「南里文雄賞です」なんて馬鹿なことを言ってたんです(多分冗談と思われる)。そうしたらもう一つ、レコード大賞じゃなくて・・・(場内大爆笑)、せっかく賞をくださるっていうのに [イエーイエーイエーイエー] その名前も知らないって言うのは不遜ですね、えー、そういうのもいただくことになって、(爆笑)・・日本ジャズ賞!と思い出されたようだ。(拍手、[イエーイエーーー、イイイエエエエー]そうしたら、もう一つそれは文化庁の主催の芸術祭があるんですけれど、文化庁の芸術祭の優秀賞もいただいてしまいました [イエー] [ヒョウー] 。全部三つの賞とも1月の16日に東京プリンスと赤坂プリンスで授賞式があるので行って来ようと思っているんですけれど[イエー] 、金一封はいただけるんですか、って聞いたらないんだそうで、ここから東京までの往復と、宿泊代をそれまでに貯めなきゃいけない [ハーッハッハ] 笑い[何ちゅうー])。そうしたら、あとからこのラブリーの河合さんにお聞きしたら、南里文雄賞っていうのは10万円金一封が出るんですよ、って教えてもらって大いに喜んでいるんですけれど、それでつまり気前が良くなってそんならこの使ったスティックぐらいはいくらでもさしあげようかっていう気になったんです[それがいいのおー] [ハーッハッハ] [おめでと]。ありがとうございます。 何かその電話がかかってきて、もらおうかなーと思ったんですけれど、こういう仕事になった時にそのうち私も何か賞をもらうことがあるのかしら、そんな風に思って、あるいは天皇陛下様にお招きを受ける事がありはしまいかと思っていたんで、もしそのようなことがあるとしたら野球のイチローみたいに「イヤ私は現役でやってますから」(爆笑) [ハッハー] [イエー]ってかっこよく言おうかと思ったんですけれど、そういう、受賞が森山さんに決まったよ、っていうことが皆さんに知らされてから断るのなら意味があるんですけれど、電話で断ったんじゃ「ああそうですか」って他の人がもらったんじゃ何にもならないんで [アアアアー] 思い直してやっぱりいただくことにしました。 [アアアー、そりゃ貰わなきゃ] ハイ。こういう賞を貰うようになったのも、私が東京を離れてジャズの本場の名古屋に来たからだと思います。(拍手) [ イエエー ] なぜかというと名古屋に来たおかげで内田先生には大いによいしょしていただいて、あちこちにお誘いの声をかけていただいて、ヤマハのジャズフェスでも、浜松でやらせていただきましたし、また来年はまた、ねえ、先生、やるような気がしてるんじゃないかしらんと思って(笑い)(これはやりたいというアピールに違いないな)気が気でならないんですけれど。その隣にもこういう方がいらっしゃって(と新聞を取り出す)藤井修照先生は、スタジオFといえばご存じでしょうけれども私よりも有名になっちゃって、新聞にこんなに大きく出ちゃって、私が先生のはずなのに生徒の方が有名になっちゃって[ あーっはっはっは]どうしよう。あちらにいらっしゃってます、先生どうもありがとうございました。 [ イエエー] (拍手) [ おめでとうー] そつなく皆さんをよいしょしております、(爆笑)だれかよいしょして欲しい人がいたらしますので。[ よいしょ***賞!] (なんのしゃれだかわからなかった)そうですね。・・・今一曲やりましたが、田中信正の作った曲を中心に演奏しています。次の曲は田中が作ったんじゃあなくて、これは昔の、どっかの民謡なんでしょうかね、Danny Boy [ アアーイイネエー!] うん。

あれはねえ、何度も話しましたが話せば悲しい物語がありまして、(笑い)私が甲府でもって生まれ育った田舎ものでしたががんばりに頑張って、芸術大学音楽学部という所に受かってしまったんですよ、ところがドラムが叩けるだけで受かってしまってクラシックのことを何も知らなかったので入ってからうんと馬鹿にされまして、打楽器の先生からも本当にいじめられました。(くすくすと笑い・毎回森山さんが「いじめられた」とおっしゃると必ず笑いが出る。いじめる方にしか見られていない?のか?)退学届けも出しました。こんな学校やめてやる、って。それで、退学する時に、痩せた先生なんですけれど一つぐらいアタマを叩いてやる、それでやめようかと、そんな風に決めてたんですけれど、N響の先輩の百瀬さんとか、日フィルの先輩の山口さんとか、そのころ私は上の人ばかりとつきあっていたんですけれど、夜中まで麻雀してまして、そうしたら電話がかかってきましてね、その芸大の打楽器の先生からで、「森山はそっちに行ってるか」って。私が電話に出たら、「用事があるからすぐ来てくれ」って。夜中の二時か、もうまったく夜中なんですよ。麻雀をやってたんですけれど、先輩たちも何かよっぽどの用事だから行ったらどうだ、っていうんで代田橋っていう所にある先生の家まで夜中に行ったんです。そうしたら玄関が開いてましてね、入っていったらね、そしたら板の間にいきなり先生が正座して「森山、長いことすまなかった」ってこうなんですよ。[ワアーオ] 「実は俺がおまえをいじめるのは訳があったんだ」と。そのわけを話すと長くなるので終わってから希望者だけにお話ししようと思います(笑い、しまった聞き損ねた)。それで私はすっかり積年のうらみもはれてしまって、先生と二人で朝までウィスキーを飲んだんですけれど。それから三日四日あとでさ、先生が一人で湯河原へ行って、それでお風呂の中で死んでたんですね[ アアー] [ イエー]何がイエーなんだか)。自殺じゃないか、なんていう風にも言われたんですけれど。それで、学校葬になって上野の奏楽堂っていう古い建物の中で葬式をしたんですけれど、その時学生代表で私が弔辞を読むことになっちゃってねえ、泣いて泣いてまあ、本当つらかったです。そのつらい日を思い出す曲なんですよ(おお)[ イエィッ]。その先生に退学届けを出して、もうこれで自分の音楽家としての将来は何もなくなった、とそう思って、本当にもう生きる望みもなくなったくらい、がっかりした帰りの夜道で、遠くから聞こえてきたのがDanny Boyだったんです。聴いてください。[ ヒョオウッ] 拍手。

しかし、この話も初めて聞いたわ。先生がお風呂で死んでしまったっていう話は確か九州ツアーで温泉に行ったときだったかにお聞きした記憶があるけれど、こんな深いエピソードがあったとは。メンバーのみんなも驚いた顔で聞いていらした。んー、芸大時代の苦労話も何バージョンもあって、ただの繰り返しにならないところがすごいわ。

テナーのソロから静かに始まる。[イヤー ] [ イエー] [ テーマに合わせてメロディーを歌う] 黙って聴いててよ、もう!

ん?んん?ピアノとドラムのバトルの入り口、田中さんの感じがまた違う。バトル、もう何ともすごいバトル、[ ギャオウ] ブレイクした瞬間の静かな瞬間に[ヒャッ! ] 田中さんからテーマに戻ってタラララーの一番盛りあがるところ、二人ともすごい形相!睨み合いで対決、ビシーッと入る。ふっと静かになって最後のシメをきれいに決めるところ、[ヒャーッ] [ 一人だけ拍手をいれる] ふうー、美しい。[イエーイ!] [オイ!]

妙な掛け声をかけているのが二人、同じ方角にいる。もちろん掛け声をかけるのは悪い事じゃないけれど、タイミングだって重要だと思う。掛けている本人は気分がいいのだろうけれど、雰囲気を壊すようなのはちょっとね・・・。派手な大音量の曲で、盛りあがる時なら良いが、静かな曲では曲の間(ま)も楽しみたい。一人は立ち見の完璧に酔っぱらいおじさん、バトルの間も声だけあげているがよろよろしていてステージなんぞ見ちゃいない。もう一人、夏のラブリーでも掛け声をかけていてみんなから睨まれていた人だと思う(本人は判っていないと思われる)。今日始まる前、「あの人来ないと良いね」と話題になっていたわ。多分いつもの最前列にいたらあまり気にならないのだろうが、横でやられると気になって気になって集中できない。前日からの寝不足もたたっている上、人が多いのとまた今日はタバコを吸う人が多いので空気がいまひとつ良くなく、少しアタマがぼーっとして演奏を聴くのにベストコンディションとは言えない。皆様お願いします、できましたら演奏中だけでもタバコをお控えください。もちろん休憩中やステージ前後はご自由にどうぞ。ご自身の健康のため・タバコが苦手な私のためだけではなく、皆様もご存じと思いますが森山さんは以前舌ガンの手術を受けられました。その時に口中に放射線治療を受けておられ、喉の粘膜があまり丈夫でないのです。空気がよくないとホーン奏者もつらいらしいです。ブランフォード・マルサリスを聴きに行った時大阪ブルーノートの入り口には「本日演奏者の希望により前列は演奏中は禁煙とさせていただきます」と書いてありました。

In a sentimental mood。サックスの音色、バックによく粘って伸びの良い(麺やトロロ芋じゃないが)ベースの音が絡んですごーく気持ちよい。うーん、シブイ。サビからピアノとドラムが入る[ヒャッ! ] 。うーん、音川さんのソロ、よいわあ。高音でビブラート(というのかな)をかけて音を伸ばしていて[ヒャーッ] 。サマータイムのフレーズが入った[ イエー]。うむ、良いソロだー。

サンライズ。後ろのおっさんが騒いでいるが、まあこういう曲ならキェーと声を掛けても叫んでも気にならない。ばしーっとブレイクしてベースとピアノとのデュオ。このベーシストは本当にただ者ではない!ザアーッと森山さんがロールから入ると、また拍手!まだソロの途中だが森山さんの奇声が上がる。

ありがとうございました、テナーサックス音川英二!ベース望月英明!ピアノ田中信正!それぞれに大拍手と大歓声。ありがとうございます。今日は見事なにやらの受賞に輝いた、渋谷毅とのピアノとのデュオの「しーそー」[しーそー!]を少し持ってきていますので[オオー]もし買ってくださればサインをいくつでも書きますので[アアー]、下が見えなくなるほど[ヒェーッ]、書きますのでよろしくお願いします。それから、そのあとラブリーで演奏するのは実はつい最近決まったんですが、3月にやることになっています、3月の7日に、去年果たせなかった夢で、ジョージ・ガゾーンという(拍手と歓声)テナーサックスといっしょにやります。いっしょにやるミュージシャンは、もうだいたい決まっていると思うんですが、えー、田中信正と、それから、アキコ・グレース[オオー]、日本人なんですけれど、何とか覚えてもらおうと思って、そういう名前にしたらしいです。あの、飛び入りで去年の暮れにやって貰った時に、「坂本龍一みたいだね」って、顔がね、ちょっと似てたんですよ[あっはっはっは]。女性ですけど。その方と、ピアノが二人いて、ベースは・・・いないんですよね(といってグズラさんの顔を見る)。爆笑。あ、そうそうスケジュールが合わなかったのかギャラが合わなかったのか、難しかったようで。望月はいくらでもイイよ、って言ったんですけれど、むこうが「千円出すならやらしてあげる」って、じゃあギャラが合わない、って止めになりました(冗談です!)。そんなわけでやめるやめると言いながら何年経ったんでしょうか、もう誰も信用してくれなくなりました[あーっはっはっは]。止め時をなくすと、こういうようなもので、星野仙一の気持ちがよく分かります(爆笑)。話はでかいんですけれど(大阪へ行かないでねー、との声)。話が長くなったんですけれど、そういう事でジョージ・ガゾーンという人がコルトレーンを非常に研究している人で[ホオ]、音色もまあコルトレーンによく似ているんですけれど、私も少しは何か練習しておかなきゃいかんかなあと思って、この次の曲をやります[よっしゃ]

Giant steps。スローテンポのバラード調で始まる[ホオー][オオー]。タータッと音を切って、アップテンポのテーマに変わる。音川ソロ、田中ソロの順、昨日と逆。音川さんやはり首が太くなった。すごい、としか書きようがないな、ああ、この曲でこんなソロができるなんて、今まできいたのとコードの展開が違うのかな?響きに広がりがある。あ、ビデオを撮っていたらサックスソロが終わったのに拍手し損ねてしまった。田中さんのソロも快調にどんどん行く、もう森山さん絶好調だね!この二日叩きまくって来た人とは思えない。ばしっと切ったところで田中さんと望月さんがテーマに入った、音川さんが入っていなかったので一瞬田中さんがどうしようかという表情をみせたが続けるよう合図する音川さん、和音で展開して16小節、テーマに入る。

即、定番のハッシャバイ[一拍三拍で手拍子]を打たないでくれ、頼むから。演歌じゃないんだから。揉み手でもしてるんじゃないかい?ぶちこわしだよお、もう。田中さんソロ、小さな小さな音で森山さんがつけている。おや三拍フレーズなど使っちゃってえー。[ウォーウォウォウォーウォーウォーウォーウォー] 吠えるな!森山さんが歌っているからっていって!グズラさんソロ。[ウォーウォウォウォーウォーウォーウォーウォー] ドラムヘッドをじゃんけん大会でゲットしたお嬢さんが、立ち見のまま大事そうに胸に抱きしめて聞いている。

ありがとうございました。聴く皆さんより、ドラムを演奏している私の方がこの日が来るのをずっと待っていたかも知れません。本当にあの、楽しみで、演奏させてもらっています。できれば、来年もまた、楽しんで演奏したいと思っています。一年間待っています、また来てください。ありがとうございました。・・・・一年間やらないわけではあるまいが。

拍手の中、Goodbyeが田中さんのイントロから始まる。テーマにはいるまでのイントロ、うーんすごい!音域を広くこなして、和音も響きが深いし、今まで聴いた中で一番いいような気がする。オットもあとでそう言っていた。静かな、美しい響きの中、[ イエーィ]。いい加減にして!あっ、しまったこの位置だと柱の影で田中さんがビデオに映っていない。夢中で聴いていたら忘れてしまっていた。

不思議。今、出ているこの音は、この場にとどめておくことはできない、空中をただよって消えていってしまうのに、この切ない気持ちや感動は胸の中に大事にとっておける。

ピアノソロ。あ、本当だやっぱりGoodbyeだと田中さんは猫背。なぜ?前のビデオもチェックしてみようかなー、あ、でもそんなに持っていないか。

いいなあー、このグループ。

終わって、アンコールを要求する拍手が始まる。森山さんが汗を拭きながら、スティックをまとめて持つ。スティックを配り始めるが、もちろん全員分はなく、取り合いが始まる。男の子が欲しいと、「ハーイハーイ」と手を挙げて絶叫しているがかなわず。まるでもち投げ状態・・(えー、棟上げ式やお嫁入りの時、屋根の上からお餅を投げて近所のみんなで奪い合うという風習が愛知県にはアルのですが、全国版なのでしょうかね?)。アンコールの拍手などどこかへいってしまった、うんアンコールを避けるには良い手だ。しかし、アンコールがなくても十分堪能でき、完成されたステージだったと思うよ。

終わってからは恒例打ち上げ。ラブリーのマネージャーは現・長尾君の前はポール、その前は天之助、その前はりゅうじさん。(八木ちゃんは天ちゃんの前だったっけ?)私がラブリーで初めて森山さんを見た20年前にマネージャーさんだった、そのりゅうじさんがノリノリで、なぜかダンスなど。上手なのだがお酒のため足許がふらついて危ない。後ろ姿は望月さん。久富の串カツ、味噌おでんなど登場したのは午前2時。お開きは午前4時でした。従業員の皆様、お疲れさまでした。来年もよろしくお願いします。