靴屋さんでの相談会、終わるや否や患者さんに「お先に失礼します」で自転車に飛び乗り、あせって走って中央線の鶴舞駅へ。階段を駆け上り瑞浪行きの普通列車に飛び乗る。ぜーぜーはーはー、間に合ったぁ。途中春日井を過ぎたあたりで座れて、ぼーっと窓の外を見ながら「今日の演奏はどんなんかなあー」と考える。「あっ、今日は井上淑ちゃんが来るんじゃん!」楽しみにしていたのに今更また再認識して、クインテットでの演奏が楽しみになってくる、うふふ。列車の座席の下はぽかぽかだけれど外は冷え込むなあ、きっとスタジオの外で待つのはつらいなあ・・・でも早く行かないといい席に座れないし。もう一番最初の人は並んでる頃だろう。まだまだ先は長い。

タクシーに乗って4時半ころ藤井医院に着くと、目の前をみわちゃんが歩いている。みわちゃんが一番乗り、私が二番、やったあ。15分くらい二人で階段の下で待つともう一人女性が。あとで分かったがYAMさんのお連れの女性であった。そうこうするうちに北海道のツアーの時にお世話になったN瀬さんが現れた。わざわざ北海道は登別から、お連れの女性は室蘭から。凄い追っかけ・・・と思ったら私もそうか、いや私は森山さんの基点に近いからもっと楽。彼は先週の新宿ピットインにも来る予定だった(雪で飛行機が欠航して来られず)し、来週の京都にも行く予定、これは大変。しばらくすると雨がぱらついてきたので屋根のある階段の上に移動。わ、リハの音が聞こえてくる・・・East plantsだわ、今日は昔の名曲が聴けるのねー、楽しみだわ。竹(Take)と遠く・・・、Non checkが聴きたいなあ。みわちゃんとリハが終わって外に出てきた田中さんが一服。彼は最近煙管(キセル)に凝っているらしい。しかし寒いぞ。みわちゃんが温かいお茶を買ってきてくれた。

5時45分頃から入場が始まり、みわちゃんと最前列を確保。ほっと一息。今日は録音失敗できないぞ、MDも電池も仕入れたし、万全の体勢で臨まなくては!なんだかんだとやっているうちに、あっという間に6時半。だんだんドキドキしてきた。藤井先生がご挨拶と、南里文雄賞の授賞式に出かけた時のお話をなさった。全員が拍手とともに入場し、ドラムのマーチングから始まる。私の席はドラムの前なのでこのまま録音するとバスドラムの音しか入らない。ピアノの方に座っているmaroちゃんにお願いすることにした・・・とそのmaroちゃんが "No Discになってるよ!" なんと、MDレコーダーにMDを入れ忘れていたという失態。もう〜、またミスってしまったあ。

[Marching of seventh]あ、いいハーモニー。うれしいなあ、井上音川の2テナーが聴けるなんて。テーマが終わったところで思わず隣のみわちゃんと顔をみあわせてに〜っと笑ってしまった。うーん、井上さんの自分のバンド"Fuse"にも田中さんが在籍しているのだけれど、その時とも、井上田中デュオの時(たまに横浜や東京で演っている・・絶品)とも田中さんは違う姿なんだろうなあ。井上さんの懐かしい音色。おや、音川さんがソプラノを持ったぞ?望月、森山、井上のトリオになった。音川ソロ(ss)になってピアノ戻る。ベースの音がどんどん前に出てくる感じ。音川さんのサックスのベルがマイクに当たった。循環奏法、息継ぎをしないで延々音が続く。いつも気合いが入った演奏だけれどきょうはまた凄いぞ!あ、また胸が苦しくなってきた、pit innの二日目と一緒。息詰まる演奏とはこのことね。三日目の、あの楽しい雰囲気とは質が違う。音川ソロ→森山ソロ。いつもはドラムソロに入っても音量が下がるようには聞こえないのだけれど、音川さんの音が凄かったので一瞬静かになったような気がした。田中さんがドラムを聴きながら準備体操のように体をもぞもぞ動かしている。貧乏揺すりみたいだよ、nobu君。森山さんの顔から汗がしたたり落ちている。小さな音になって森山さんニヤッと笑い、井上さんの方を見る。井上さんもにっと笑って目があった。おお、いい音。

テナーサックス音川英二!ピアノ田中信正!ベース望月英明!そして、ゲスト井上淑彦!大拍手。立派な賞をいただきまして、いろんな方からおほめをいただいております。ラジオとか、新聞とか、テレビは・・・あ、可児テレビがありましたか。出演依頼、雑誌のインタビューとかがありまして。今朝もお電話があったんです。是非取材をさせていただきたい、ということで。「みなみざとふみおさんの賞をいただいたそうで」「みなみざとふみおさんの賞はいただいていないんですが」「あっ、なんりって読むんですか」そうですよね、きたざとってのは北里研究所とかありますけれど、みなみざとっていうのは初めてでしたね、冗談かと思いました。でもその記者の方と同じで、私もその賞の意味って言うのをよく知らなかったんです。で、去年の暮れくらいにお電話がありまして、「こういう賞を差し上げたいと思うんですけれど、いただいてもらえますか」って。私も子どもの頃から常々考えていたんです。レコード大賞とかもらう時にね、「イヤ私は一切そういうものは辞退します」って紅白歌合戦も辞退しようかなって。そういう人を見ると立派だなと思って。それで賞をくれるって言っても辞退しようかと。でもよくよく考えたら電話で「お受けしてくれますか」「いや辞退します」って言ったらそれで終わりで誰も知らないわけで何にもならないのでこれはしょうがないな、と。えー、急遽いただくことにしました。嬉しかったのは金一封がついていました。そんなわけで今日は藤井先生が、スタジオFで演奏をやらないかっておっしゃっていただいたんで、感謝しています。ただ普通にやったんではお祝いにならないので、お祝いには付き物の井上淑彦さんに来ていただきました(何のこっちゃ)大爆笑。それで今日は何かいつもやっている曲じゃなくて、もうちょっとみんなが知っている曲をやりましょうよ、って藤井先生がおっしゃるので、ああそりゃあいいでしょう、それは良い企画だっていって、今日は知っている曲ばかりやりますけれど、大体板橋と井上の曲で、私の知っている曲はその三人の曲しかないんで、田中の曲か板橋の曲か井上の曲。次の曲は板橋の作りました曲です、[渡良瀬]です。

きゃーん、ウレシイ嬉しい!すごーい!ざああっとロールが入ってグズラさんのベースラインの音、田中さんのイントロ、美しい〜。ここでトシちゃんのソプラノ(あ、すんません昔から井上さんのことこう呼んでるもので)が聴けるとは。テーマが始まったところでもう胸がバクバクしだした。しみじみ嬉しい。この曲をこのバンドで演奏するのは何年ぶりだろう?少なくとも音川、田中両名は初めてのはず。昔この曲を弾いて金沢厚生年金会館のグランドピアノを血だらけにしたことを思い出した。音川ソロ、懐かしいベースライン。森山さんの嬉しそうな顔!音川さんの吹きまくり、もっとやって!ソプラノで井上さんつける、音川ソロから田中ソロへ。本当に今日が二人とも初めての演奏?あーん、井上さんのソプラノのソロを聴きたかったよー、なんだかあっさり終わってしまったような気がする。

今度の曲は井上淑彦の作ってくれた曲[Gratitude]です。

イントロは静かに美しく田中さん、テーマを吹くのは音川さん、バックで絡むのが井上さん、かすかな音で彩りを添える望月さん。デジカメがピントを合わせるジジジという音すらうるさく感じる。もちろん「ピッ」という電子音は切ってあるのだけれど。ああ、トシちゃんのソロ!!もう、ふにゃ〜と体から力が抜ける、脱力。夢見心地。あれ、でもエコーがかかりすぎているような感じがする。これ、本当のトシちゃんの音じゃないよ。田中さんいつの間にか帽子を取っている。田中ソロも絶品である。

ありがとうございます。先日、1月16日に南里文雄賞の授賞式がありまして、300人くらいいらしたでしょうかね、いろいろな関係者の方がいらして、レコード会社の社長さんとか、重役の人とかがほとんどで、あとはまあ、ミュージシャンが何人かいらっしゃっていて、私みたいな田舎者が行く所じゃなかったような気がして、行ってすみっこの方で小さくなっていました(これ、けっこう本当)。真ん中のテーブルにはそういうお偉い人たちがいらして、すこしそれから離れたところにジョージ川口さんとか、今田勝さんとか、澤田俊吾さんとか、マーサ三宅さんとか、大先輩の方ばかりいて、私なんぞの若者が出る幕じゃないような・・・。でもジョージ川口さんぐらいは少しは覚えていてくれるかしらって、だって私が受賞する日にいらして下さったんですから。そばへ行って、「森山です、ご無沙汰しています、先生お元気ですか」って言ったら、「うん、僕は君をずっと注目しておったんだよ」そんな、注目されているとは思っていなかったんですけれど。さっきからこちらの会場の中で注目していたんじゃないかと思います。多分それくらいのことでしょうね。あるいは誰かと間違えてたんじゃないでしょうか。終わったら待ちかねていたように、ありがたいものです、長年一緒にやっていた山下洋輔が来てくれて、徳間ジャパンというレコード会社がうちわのパーティーを開いてくれたんですけれど、そこに一緒に行って二人で仲良く呑んで、二人とも去りがたくて、山下さんが「今夜は二人で呑もう!」とか言って誘われましたので、それじゃあ!とくっついていってしまったんですけれど。美味しいシャンパンを二人で2本ものんでしまって、案内の中にも書かれてしまったんですから白状しますけれど、「森山一緒にやろう!」「やろう!」って言ったんですけれど、ドラムがなかったんです。小さい六本木のクラブでしたから、そこで他にもお客さん誰もいなくてママさんもいなくて、二人っきりだった者ですから、何やろうかって言ったって何もやることがないものですから、しょうがない、じゃああれやろうってんで菅原つづ子の「月がとっても青いから」(爆笑)。考えてみれば私はカラオケはやらないんですが、生オケで昔チックコリアに伴奏していただいて「夢は夜開く」を歌ったことが(!)あります。それ以来、山下洋輔にピアノを弾いてもらって「月がとっても青いから」。何かやたらうまく聞こえましたけどね。そんな風にして周りがみんな祝福して下さって、感謝しています。「歌ってー」の声が会場内の女性から。拍手。森山さんが歌いかけるまね?をしたら望月さんがベースでド・ソ・ド・ソと歌のラインを弾きはじめ、場内バカ受け。お開きにしようという雰囲気で「今夜はどうもありがとうございました」爆笑。今度の曲は凄いですよ、難しい曲。ドラムは易しくて、サックスはむずかしいんです、もちろん井上淑彦の作った曲、[take/竹]です。

うわ、このアップテンポの難しい曲、懐かしいけど、今日一日でリハやって本番やるの?大変〜。作曲者の井上さんはともかく、音川さんはめっちゃ大変だと思うけど。テーマの終わり、高音でカラコロカラカリクレカラコロカラカリクレとピアノがつける。前にパーカッショニストの人が入っていた時は木琴で入れていた音、ああ雰囲気が出ている、Very good。この曲、ピアノが入るのは初めてでしょう、すごい田中ソロ楽しみ。井上さんの、井上さんらしい感じがどんどん出てきた。あれっ、井上さんのソロのバックでリフをつけている音川さん、ちょっとひっくりかえっているというか、2拍くらいずれているような感じ、大丈夫かなとハラハラ、どうなっちゃうの?と思ってステージを見ていたら望月さんと目があった、でもタカタカタタッタ!と合わせるテーマの終わりのブレイクはばっちり合った、さっすがプロ。うふふふふ、自然に笑いがこみ上げてくる。音川ソロ終わってぱっと音が切れ、森山ソロに突入。うー、なんだ、やっぱり田中ソロはないのか。深胴のスネアが良く響くわ!テーマに戻ってすごいドライブ感、名曲だわ、これも。終わりの部分で一瞬どうなるのかと思ったところがあったのだけれどエンディング、CDに入っているのよりも簡潔にビシ!と終わるうーん、決まったぁ。会場をゆるがす大拍手と歓声。音川さん笑顔、森山さんも喜んで手を叩いている。

ここで休憩。周りの女性に「取材ですか?」と訊かれる。よくグループについてまわっていると、「関係者の方ですか?」と訊かれるが、関係者とは言えないなあ。マネージャーと間違えられることもある。何て答えようか・・・「ただのファンです」では納得してもらえないので最近は「ホームページを作ってるんです」と答えることにしている。ホームページの説明をしたら是非見たいと言ってくださったのでアドレスをお教えする。念のためMDを入れ替えると同時に電池も交換。今日の土岐は雨模様、夜中に雪に変わらねばよいけれど。休憩時間はスタジオの下でコーヒーやスナックが振る舞われる。私は日本酒を冷やでちょっといただいた。

じゃんけん大会開始。私の座っている列は男性だけが参加してじゃんけん。右の方の列は女性だけ参加してじゃんけん。かなりの熱戦が繰り広げられた。一番遠くから来た人、で室蘭の女性がゲット。始まる前に、「手袋落とされた方いませんかー」と会場の係りの人からアナウンス。森山さん「手袋落とされた人手を挙げて、・・・じゃーんけーん」場内笑い。

あれ?このイントロ聞いたことがない、何かな何かな〜。あっ、わかった![East plants]。全然イメージが違うイントロ。なつかしい〜。あーうー、トシちゃんのソプラノ、好き〜。望月さんがつけるベースラインも、よいわよいわ、と浸っているうちにあれ?テーマに戻った。ピアノソロもあっても良い曲のような気がするけど、けっこうあっさり終わっちゃった??

この曲も井上淑彦が作った曲で、East plantsといいます。同じ題名のレコードが出ています、でもあれは日本じゃなくてドイツじゃなかったっけ・・・と井上さんの方を見る。vapレコード、と井上さんが答えて、vapレコードだそうです。昔のことは忘れてしまうんです。・・・井上の曲は良い曲がいっぱいあるんだよね、と井上さんの方を見る。井上さん「これで終わりです」森山さん「後は月がとっても青いから」拍手と笑い、そこにまた望月さんがド・ソ・ド・ソと歌のラインを弾きはじめ、大受け。そうしたら、これも井上の曲なんです。[遠く・・・・。]。そのうち歌詞をつけて売り出しますんで。この前も徳間ジャパンのパーティーに行きましたらね、面白い企画を森山さんまたやりましょう、っていうんで面白い企画って言ったって、こんど「しーそー」というピアノとデュエットのCDを出しましたけれど、あれがまあ瓢箪から駒みたいなもので、売れると思って作った訳じゃないんですけれど、割と評判になってねえ、日本ジャズ賞って言う大きな賞をいただいて、文化庁芸術祭優秀作品賞ってのもいただいて、徳間の社長さんがいたく喜んでおられて、是非やりましょう、っていうんであとは演歌しかやる人はいないって言ったんです。誰をご存じですかっていうから吉幾三さんて知ってますよって言ったら、冗談で言ったんですけれど、次の日早速現れて、吉幾三さん是非って言ってますけれど(笑い)。どうやってやるんでしょう、吉幾三さんとドラムで。分かりませんが、注意深く見ているとそのうちどこかで宣伝が出るかも知れません。・・・何やるんだったっけ?

おおっ!音川井上2人のソプラノ、この曲のハーモニー、いいわあ〜。望月さんが弓を使ってズーッという音で響きを添えている。おや、望月さんの弓は久しぶりじゃないかな?ソロはどうなるのかな?おっ!!意表をついていきなりドラムとピアノのデュオ!!記憶にある流れでは、ここで井上さんが静かに入るのに、一瞬どきっとした。そんなに長いデュオではなかったが迫力満点。ビシィーっとブレークが決まったところでホーンが二人で入ってくる。テーマで終了。

タタン!とドラムが入り、おなじみの[Sunrise]テーマが始まる。ノブ君の服の袖から覗くピンクのシャツの色がかわいい。ダブルのテナー。テーマアレンジのヒマがなかったかしら?あんまりハモリがなくほぼユニゾン。音川ソロ、すごいノリノリで吹きまくり、ピアノのバッキングもガシガシと、はじけんばかりの勢いでだあーっと疾走する。井上さんはソロのスタートはまた低音で入ってくる、うわーうわーシブイ!胸に迫る低音、音の切れ間がない。低いところからどんどん高めにあがってくる感じ、おとなしく座っていようと思うのだけれど、わくわくじたばたしてしまう。ドラムがリズムパターンを入れ、ノブ君がつける。だんだんメモが取りにくくなって来た。うー、もっとやって、もっとやって!あ・・・終わっちゃった。ベースとピアノのデュオ、森山さんが手拍子でバッキングしている、これは初めて見たわ。音川さんが違うメロディーパターンでリズムをつける。わ、はずしてあったスネアドラムの響き線をばちんと戻してロールから森山さんが戻る。凄いピアノソロ、あーお?
終わるかとともったらまだもう1コーラス!やるなあ!森山ソロ、さすがの大迫力、バシッ!と切ったので入るのかと思ったがまだ続く。ちょっと昔のパターンに戻ってタカタドン!でテーマに戻る。うううううー、終わったところで拍手が!わうわう、ふわふわしてきちゃった。

定番の[Hush-a-bye]。軽快なドラムのスタタスタタという三連の音が大好き。うーん、トシちゃんの音色だ、フレーズだぁ!。時々井上バンドのFuseを聴きにいったり、井上田中デュオを聞いたり、横浜ジャズプロムナードでは井上カルテットを聴いたりと、井上さんの音には触れていたのだけれど、このなじみのある懐かしい曲だとうれしさが倍増。うふふ。音川さんのソロのバックで宙を見つめる井上さん、何を考えているのかな。音川ソロが終わったところで、どうするのかなという顔で田中さんが一瞬森山さんを見、そのままソロに入る。ふわりとあがる森山さんの腕、しなやかにのびあがって無駄のない動き、まるで大空を羽ばたく鷲のよう。
田中さんの左足が2拍4拍で床を蹴る。テナーのバッキングといっしょに森山さんが「ウォーウォウォウォーウォーウォーウォーウォー」と歌う。さあドラムソロかベースソロか?ベースソロ1コーラス、ドラムソロに突入。ん?テーマに入り損ね、森山さんつなぎ、井上さんはいる。グズラさんがつけて曲の流れが戻る。ふう。

maroちゃんが呼んでいる、え?MD終わった?ホント?だって80分のが入れてあるんだよ?変だな、maroちゃんごめん、気を遣わせて。新しいMDを慌てて取り出す。(あとで録音を聞いたら全体的にMDがけっこう音飛びしていたんだけれど、どうも振動が原因だわ。よくよく分析してみると田中さんの足が床を蹴っている衝撃で飛んでたみたい。それから停まっちゃったところはSunriseの田中さんソロの最中、足蹴りが原因というのが分かった、だからHush-a-byeの前後のMCは不完全。ああ、おもしろかったのになあ、残念。MDがあると思ってメモを取っていなかったんです)。・・・・・・今が一番良い時かも知れません。57才になります。昔、20台のころ山下トリオで演奏していた頃に、50を過ぎてドラムを叩いているなんていう人を見ると「何て愚かな人なんだろう、あんな年になってもあんな事をやっているのか」なんてそう思ったんですけれど、皆さんもきっとそう思っておられることでしょう。まあ、あと一年ぐらい、せっかく賞をもらったから今年はやろうと思っています(掛け声と歓声)。藤井先生にもお願いして、ニューヨークで一遍、思い切り叩いてみようと思っています(大拍手)。その時は皆さん一緒に行きましょう(ウォーという歓声、拍手)!今日は本当にありがとうございました!

美しいイントロ、[Goodbye]nobu君没頭して弾いている。みんな身動きできない。足の位置に無理があって直したいんだけれど、靴が擦れる音すら周りに聞こえちゃいそうなくらい静かで美しい。あー、トシちゃんの吹くソロ、ぞくぞくしちゃう。音川さんも真剣に聴き入っている。音川さんがテーマを吹いて戻る。最後の部分森山さん、もうシメの大暴れ!

ありがとうございましたー!花束贈呈。アンコールの拍手。

藤井先生のご挨拶。今日はありがとうございました、森山さんおめでとうございました。今日は本当に嬉しそうな、楽しそうな顔で演奏されました。我々も本当に楽しく過ごせました。ありがとうございました(後略)。

藤井先生の偉いところは、森山さんがきっかけでこうやってスタジオを作られてコンサートを開いておられるのに、一番後ろで立ったまま聴いていらっしゃること。すごいと思う。私だったら絶対特等席で聴いちゃう。その他、藤井医院のスタッフの方々、ボランティアの方々、貴重な土曜日の夜というのに寒い中コーヒーをサービスしたり、会場整理をしたり、本当に頭が下がります。感謝!写真はメンバーと藤井先生ご夫妻、スタッフの方々です。ありがとうございます。

えー、右の写真は田中信正に見えますが、これはビル・エバンスです。打ちあげの会場に飾ってあったレコードジャケット。