森山威男公認HPライブレポートNo.122

2006年5月5日(金、祝)井上淑彦(ts)音川英二(ts)佐藤芳明(acc)田中信正(p)望月英明(b)@横浜ドルフィー

今日は観客の列が短いな、井上ファンがとっても多かったからか、どちらか1日聴くなら豪華な方がいいと思う人が多かったのか?今日はトイレもゆったり行ける。Kasumiちゃんのおかげで最前列で聴ける。

Catch up with himから。森山さんだいぶ慣れてきたね、誰からソロをとるのかな〜って顔でフロントの方を伺うノブ君、佐藤君ソロから。アコーディオンの音が少し小さい。アップテンポの細かいレガートをバックに佐藤君の指が鍵盤上をかけめぐる。合図してBメロへ行くのかと思ったらもうちょっと引きずる。ピアノの音が今日も小さいな〜。残念。森山さんは佐藤君の真後ろでよく見えないが、蛇腹の陰から素早い動きのスティックがはみ出して見える。音川さんのソロ、硬質の音がベルから立ち上る。ソロのエンディングに向けてベースの音がぐんぐん盛り上がる、ドラムも爆音!ノブソロ、森山さんリズムを崩して抑えめに叩いていると思ったらいきなり大音量に。ノブ君のズボンから垂れ下がる2本の紐がスイングしている。Bメロとなって佐藤君がバッキング。森山さんがすごすぎてノブ君思わず笑っちゃう、って感じで弾いている。あまりの爆音にこちらも吹き出してしまう。うん、いい曲だなあ。ドラムソロ、爆音からいきなり絞って、無音に。ノブ君がぱっとはいり、テーマに戻る。

昨日も思ったけどステージ、森山さんの所、照明が特に暗い、うまく写真が撮れない。「ありがとうございました。最初の曲は佐藤芳明の曲で、・・・・」と客席に助けを求めながら「Catch up him」惜しい!「Catch up with him」と佐藤君。「惜しかったな〜」と森山さん。「・・・・・・」と次の喋りまで間が空く、佐藤君心配げに振り返る。森山さんマイクを握ったままいきなりノブ君の方を指して「田中信正!」「音川英二!望月英明!佐藤芳明です。・・・・今日は昨日と違って」クインテットでの演奏です、と言うのかと思ったら「ちょっと一人遅れていますが、後から多分来るんじゃないかと思います」客席から「え〜?」「ホント?」という声と、くすくす笑いが。「1ステージだけ聴いてお帰りにならないように。え〜、このセットは4曲考えています。最初の曲がCatch up with himで、そして今度はHole in the world。まずそこまで覚えたから紹介しました(笑)ではHole in the world、音川英二の曲です」

森山さんが「ン、ン」とカウントを出す。ゆったりしたサウンドが流れる。なんかいたずらっぽい顔をしたグズラさん。ノブ君のソロから。米つきネズミのようだな〜。音川ソロ、心地よくスイングする。佐藤君ソロ、膝蹴り。スイングするなあ、いいなあ。バスドラの一撃、ひっくりかえりそうになる。

Gratitude。森山さんの繊細なシンバルワーク。昨日もそうだったけどこういった静かな曲になるととたんに携帯がしっかり切ってるかどうか気になる。あわててバッグの中を探る、大丈夫だった、ほっ。佐藤君ソロ。ゆったり、うっとり。そのままノブ君に振る音川さん。ノブソロのバックで絡む音川さん。グズラさんがベースで自己主張。う〜ん、やっぱり音川さんのソロが聴きたいなあ、なかなかやってくれないんだよね。森山さんのブラシの暴れまくりがまたすごい。

911。緊迫感のあるテーマが終わったところで思わずため息が出る、拍手しそうになる。佐藤君ソロ、グズラさんのベースがよく響く。佐藤君の顔がだんだんしかめ面になっていく。正面を見上げる顔に汗が光る、場内も熱気に包まれる。パワーで押してくるサックス、グズラさんがぐいぐいと後押し。低音がずどーんと響いてくる、はあ、もうこりゃ音を受け止めるのにもパワーがいるわ、うひー、はー、としかメモには書けてない。ベースとピアノのデュオ。雰囲気が一気にうってかわって、咳をするのもはばかられるような感じ、ノブ君がそっと退いたところでベースだけの響きを佐藤君が受け止め、音川さんも座ったまま吹き始める。森山さんはじっと機をうかがっている、何もしていなくてもスネアの響き線がビリビリと鳴って細かいロールが入っているかのように聞こえる。そしていきなり爆走!このメリハリ、なんとまあ。

休憩時間、本当に井上さんがサックスを持って現れた!観客が驚きの声をあげる、うわぁ〜!マイクの本数を増やし、フロントに3人が立てるようにする。さてどんな演奏になるかな?

Birth of Life.わ〜、豪華〜。ちょっと佐藤君がステージの右側に寄ってくれたおかげで音川さんとの隙間から森山さんもよく見えるようになったのでちょっとウレシイ私・・・森山さんが見えなくなってしまった人もいるのだろうけど。テーマの1回目が終わったところで森山さんがアフロから4ビートにいっちゃった、どうするのかなと一瞬思ったけれど、トシちゃんがもう一度テーマを吹き始め音川さんがそれに合わせる、森山さんもアフロに戻ってくる。淑ちゃんソロ、白のストライプのTシャツにベージュのジャケット、太くて柔らかい音。音列がなんだか複雑、アプローチの仕方が婉曲な感じで遠くからだんだん近づいてくる感じ。音川ソロ、吹きまくりで上に行ったり下に行ったりの絶叫型、やはりちょっと力んでいるかのようなウキュキューというソロ。佐藤君のソロはアコーディオンを揺らし、前腕でプレス、森山さんは後ろから見てあおりたてる。ノブソロ、ベースがぐいぐいと押してくる、ノブ君はペダルをガシガシと踏みまくる。録音機のレベルメーターが振り切れる。ピアノの音が少し弱いが、でもフレーズの内容はドラムの叩く音に負けていない。ピアノトーンダウンしてドラムソロへ。森山さんの汗、アコーディオンとトシちゃんのユニゾンがきれい。テーマ、シンバル、バシーッと入ってアフロリズムでノックアウト。う〜、すごい〜、かっこいい〜。

「ありがとうございます。え〜、これでメンバーが揃いました。ゲスト井上淑彦。最初の曲は井上淑彦のBirth of Life。次の曲は音川英二の曲」音川さんはサックスを床に降ろして楽屋に行きそうになっている、「あ、そうでした」とあわてて戻ってサックスを頚にかける。後から聞いたらアフロブルーをやるのかと思ってソプラノを楽屋に取りに行こうと思ったらしい。「一人だけ違う曲やるの?」と森山さん。「Blue Indigo

佐藤君だけひとりで弾き始めて止まる、あれ?「あ、ゴメン!」と音川さん。「だよねえ、だよねえ!」と佐藤君。「(カウントを)1234,12にしようか12にしようか迷っちゃって。ワンツーで行きます」と音川さん。「ワンツーね!」と確認してやりなおし、こんどは森山さんが出遅れた。Blue Indigo、あ〜、音川ソロにしばらく聴き入っていた。グズラさんの弦がバチバチとネックに当たる音。淑ちゃんソロ、額を汗がつたう。ノブソロ、スイングするフレーズからちょっと不思議な感じになる。ノブソロのあいだに音川さんと佐藤君がテーマのフレーズをちょっと入れていく。目で合図してテーマ、サックスの旋律が絡み合い、とても雰囲気がいい。

さて、何やるのかな〜、え、Sunrise?テーマのユニゾン、ハモリがあってもよかったかな?佐藤君からソロ、スウィングしながら少々夢見心地になってしまった、でも佐藤君の眉間にはしわが寄っているよ。熱くなってきた、音川ソロ、抑えめに吹いてなかなかいい感じ、佐藤君がバッキング。また井上さんはアプローチの仕方が全然違う!佐藤君のバッキングが小さく響く。ノブ君お腹に手をやる、さっきお腹の調子が悪いっていってたけど大丈夫かな?ノブ君のソロは優しい感じの音列から、いったい何?って感じ、メジャーっぽいスケール?佐藤君楽しそうにバッキングしている。ピアノの音、フロントに返すモニターにはちゃんと入っているみたいだけど客席にはこもって聞こえる。佐藤音川の二人でノブ君のソロに合わせてバッキングする。ドラムソロ迫力あるがコンパクトにまとめ、ズカン!で最後のテーマに。え、あっという間のように感じたけれどもう1時間近く経ってる!

「ありがとうございました、田中信正!望月英明!音川英二!佐藤芳明!ゲスト、井上淑彦!ありがとうございました!」

音川さんがサックスを置こうかどうしようかと迷っている、アンコールに「いつもの行きましょう」で、お互い目を見交わして井上さんからHush-a-byeを吹き始める。音川さんがサビ、井上さんが最後の8小節を吹いて佐藤君の方を見るが佐藤君は腕を組んでアコーディオンの上に載せたまま、「絶対弾かないもんね」って感じ。そういえば昨日、ソロの出だしで井上さんと佐藤君がぶつかったんだった、さ〜て誰がソロを?この間2小節足らずと思うが、いろんな思惑が舞台上を飛び交っているのがわかり、客席からもクスクス笑いが。井上さんがソロをとる、フレーズにぴったりあわせたノブ君のバッキング。優しい音列の深みのある響き。音川さんソロしっかりとしたフレーズ。佐藤君は少しコミカルな雰囲気、ノブ君はそれを少し受け継いで。グズラさんのソロにはサビで音川さんが音を添える。さてどうするんだろう、あ、今日はドラムソロやっぱりやるのね!淑ちゃんは森山さんのハッシャバイのソロが大好きだそう。エンディングで森山さんは大きく右に倒れるようなポーズ、思わず拍手と共に笑いが。

アンコールの拍手、でもさっきのがアンコールだね。拍手に応えて森山さんが楽屋から出てくる、そしてマイクを持つ。「なんだか今日はいつまでも叩けそうな気がしておそろしいんです」おお、という声、拍手。「恐ろしいからやめようかと思って。ありがとうございました」と頭を下げる、笑い。「え〜、今年も可児のalaで、第6回目になるんでしょうか、年に1回やってるんですが、今年は9/16かな?の土曜日に決まっています。メンバーがやっと出そろいまして、今年は全部で10人でやります。トランペットにアルトサックス、テナーサックスが二本にバリトンサックスという構成で、出演者それぞれがアレンジしてくれるということなので私としては楽なコンサートになりそうです。今日もそうでしたが出演者が多いということはドラムはずっと叩き続けなければいかんということで、これは覚悟してかからなきゃいけないなと思って、いくらホーン奏者が燃えてもドラムは絶対燃えないというこの術を心得ないと、火をつけられるとみずから燃え上がる方ですから(笑)注意深くやりたいと思います。是非予定の中に組み入れてくださればと思います。ありがとうございました。何か楽しい話ができればと思うんですが、できなくてごめんね。何か頭の中にあるのは事件のようなことばかりでよくないニュースばかり聞いているので・・・。楽しい話をまたの機会にさせていただきます。いろいろあるんですが、家でのことをいろいろいうと娘に叱られますのでそっとお知らせします。よろしければ後ほどビールなど一緒に飲めれば。ありがとうございました!」

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