朝食をネイマでいただく。またまたおいしい、うれしいごはん。気がつけば昨日のランチから三食ネイマでいただいたんだ。納豆、海苔、卵焼き、具だくさんの味噌汁、野菜炒めなどなど。おいしゅうございました。ごちそうさまでした。ネイマの前で子犬と別れを惜しむ。飼い主が見つかることを祈っています(その後無事引取先が決まりました)。松浦さんのダンナさんが望月さんとベース・ドラムを載せて、ネイマの小野さんが音川さん、田中さん、松浦奥さん、私と荷物を載せて大分から宮崎への4時間のドライブ。年季の入った森山ファンである松浦奥さん、元祖追っかけギャルのお話をいろいろ伺った。今日宮崎で待ちかまえている税田さんとお二人、山下さんの本にも出て来るくらいの熱狂的なファン。現役スチュワーデスでいらしたころから最前列かぶりつきでの追っかけであったとのこと。私などまだまだの感。日向灘を見ながら休憩、サーフィンをしている人いっぱい。色々な花が咲いている。既に桜は散っている、春だなあ・・・。

ライフタイムは宮崎駅前通り商店街の端にある。森山さんは列車で一人旅。森山さんが到着前にドラムのセッティングを始める。今日は昨日みたいなミスをしないようにと慎重にシンバルの位置やタムスタンドを確認。一応あっていたようで、森山さんの微調整だけですみ、ホッとする。ウレシイなあ。いつもドラムのセッティングをやっているように思われるのだが(昨日も書いたが)本当に今日で2回目です。実を言うと20年追っかけをやっていてリハーサルにもぐり込んだのは去年の登別(鷲別)が初めて、開演前の楽屋に行ったことは今日が初めてでした。あ、追っかけを始めた頃藤原さんに呼ばれてピットインの休憩中の楽屋におじゃましたことはあったか。ま、打ち上げにはいつも居座っているんですけどね。


やや早めの時間の7時からスタート。宮崎日々新聞に大きく扱われたおかげか前売り券は完売、満席!土岐スタジオFの藤井先生も北海道登別の長瀬さんも立ち見。しまった、ホテルにマイクを忘れてきたと気がついたのは本番一分まえ。もー、ペンまで忘れて来ちゃったじゃない。メモも取れない。用意周到のつもりが・・・ダメだこりゃ。取りに動こうにも人が多すぎかき分けることもできない。今日は直接モバイルギア(携帯ワープロ)に打ち込もう。会場内も明るいし、バックライトなしでも画面が見えるでしょう。まだ息子と旦那が到着しないので気が気じゃない。もうそろそろ着くはずなのだが・・・始まってしまった。スタートはMarching 7th。田中ソロ、最前列で松浦さんと税田さんがのりのり。お二人とも、ご夫妻でこの九州ツアー実現のために獅子奮迅の努力をなさったのだ。森山さんもこのお二人が最前列で聞いていらっしゃるので二十うんねん前に戻ったようなお気持ちでハッスルなさるであろう。マーチング、ボリュームコントロールが絶妙。ソロ終了、拍手はなぜかまばら。テーマ終了。拍手拍手。


何年ぶりでしょうか、やっと九州へ来ることができました。メンバー紹介。今日は新しく作った信正見参のCDからの曲を中心にやります。次の曲も田中信正が作った曲でSun, be motionless、音川さんのカデンツァからはいる。お隣に座っている望月さんの奥さん、とても嬉しそう、幸せそうな表情。夫のしている仕事に感激できるというのは非常に幸せなことである。昨日は主催者としていろいろ気を使わなければならなかったネイマの小野さんも最前列で真剣に聞き入っている。つい乗ってしまい、膝の上のモバイルギアがついつい動いて入力しにくい。音川ソロ、いいぞいいぞ。田中さんソロ。行け行けー。苦しそうな表情で粘る、場内から歓声、もう終わるか、もう終わるかと思うのだがまだまだ。かっこいいー。森山ソロへ。 場内あっけにとられているという表情の人、目をつぶって頭だけゆれているひと、喰い入るように森山さんの手もとに見入る人とさまざま。昨日のドラムレッスンを見ていて昔習っていた頃を思い出したが、本当に森山さんの動きには無駄がない。左手なんか親指以外ほとんど動かしていないのに正確なストロークで三連符が叩き出され、まるでスティックがひとりでに動いているように見える。

さてここで多分MCがはいるところ。伸び上がって後ろを見るとダンナと息子が着いていた。始まってすぐに到着していたらしい。手を振ってここだよーと合図をしたが人混みでよってこられない。メンバー紹介。
 ところで困ったんですけれど、息子が到着しなければしないで気になり、隣にやってきたら来たでおとなしく聞いているかどうか気になる。おもしろくなさそうな顔をしていても実はけっこう喜んで聞いているんですけどね。ああ、メモも取れず、モバイルギアのキーボードも打てず、録音もできない。困ったこまった。ここからは記憶だけ、だいぶ飛んでいるなあ。

うちの父親が亡くなる前、私のドラムを聴いて、あんなに叩かなけりゃ生活できないのかい、なんてそんな問題じゃないんですけれど。このグループで長くやってくれていたテナーの井上は、すばらしい才能の持ち主で、いい曲をいっぱい書いてくれました。もっと世に出て欲しいと思っているうちにグループを去ることになってしまいましたが、後任のサックスが音川に決まったと聞いたときには、「ああよかった、俺より数段うまい」と言っていました。その彼が、グループを去る前に残していってくれた曲です。Gratitude.サックスからではなく音川さんの体から音が響いてくるようだ。なんだか本当に胸の奥から切ない気持ちが湧いてくる。満員の客がしーんと聴き入る。Free Peopleで一部終了。norikoさん、この時代に生きていて幸せと思いませんか?と私に。幸せです!と即答する。

二部が始まる前に、販売用のCDが足らないかも知れないとホテルまで走る。ついでにマイクも取ってきた。もう座る間もなくステージが始まってしまった。税田家の息子がドラムのどまん前にかぶりつき状態。Departure from the mysterious flash。ありゃりゃ、最終日だけ一曲多いぞ。こんな事書くと他の所だけ効いた人が「ずるい!」と怒るかも?やはり森山バンドはなるべく沢山聴くに限りますな。気迫のドラミング、かなり速めの曲だけれど、最後ったらめちゃくちゃなハイスピード、ちょっと走ったかな?テーマに戻るところが少し合わなかったのですが、ご愛敬。ここからは録音に基づき再現。

えー、というだけでみんなから笑いが。頑張れーのかけ声。うちの父親が、もう2年前になるでしょうか、86才で亡くなったんですけれど、亡くなる少し前に田舎に帰ったときに父親が「威男、お父ちゃんはどうも歯医者は性に合わないみたいだ」80過ぎてから歯医者が自分に合わないって、いまさら職を変えるわけにいかないししょうがない気もするんですけれど。えらいこと相談されちゃったな、と思いましたけれどそのうち私も娘に同じことを相談するんじゃないかっていう気がします。今は岐阜県の可児市というところに住んでいるんですが、年をとってくるとだんだん都会より田舎の方が良くなって、今日もここまで来る電車の窓から、片方に海が見えて、片方に山が見えて、ああいいところだなあと。だんだん人の住んでいないところへ、住んでいないところへと行くような気がして。しばらく走っていくと、そのうちお墓が見えてきて(場内笑い)まさかそんな所に住んでみたいというわけではありませんが。でも、いつまでもこうやって元気でやれるのは嬉しい限りです(拍手)。今日は北海道からも、名古屋からも、岐阜からも来て下さいました、ありがとうございます。

えー、父親が亡くなる前に、「威男、お前はまだドラムを叩いているのか」、っていうから「ハイ叩いています」、といったら、「そうか、お父ちゃんもそうだけれどな、お前も今からでも遅くはない。一生懸命やって、ふたりでりっぱなタヌキになろう!」爆笑・・・何を考えているのかよくわからないんですけれど(私としては、ドラム→タヌキの腹つづみの連想ではないかと思うのですが)。・・・まあ、歯医者が性にあっていないっていう相談を持ちかけるくらいですから、ぼけて話しかけたんじゃないと思うんですけれど。未だに謎なんです(場内爆笑)。まあ、そのようにして親子仲良く暮らしてきて、勝沼から甲府に出てきて、進学校にすすんで、高校の時からドラムを習いに東京に通って・・・・(前にも書いたので中略)・・・・・・想い出の曲です。このグループには似合わないかも知れませんが、むりやりやります。

Danny boy.音川さんカデンツァから、望月田中入る。テンポはぴったり。よしよし。テーマ終わり、田中森山デュオ。ブレイク決まる、また静かな睨み合いが始まる、ジャブの応酬、だんだん音量がアップ。あれ、森山さんブラシで叩いていたはずなのにいつの間にかスティックに持ち替えている。早業。タムの連打を高音から低音域へ、ここで田中ソロ終了、テーマへとなだれ込む。最後はいつものように美しく締め。本当に無理矢理だなあ。

タタン!とサンライズがスタート、古くからのファンのかたは大喜び。ずっと以前はイントロ、というか行くぞ行くぞの合図がもうちょっと長かったような気がするが、このバンドはいつでもどんな風でもきちんと反応できるのでこれ見よがしの合図は必要ないのでした。音川ソロ太い音、ばりばり吹いて会場ノリノリ、ソロが終わって田中ソロへ。吹き終わった音川さんが荒い息で田中ソロを聴いている。横顔が赤いライトに照らされているがこれがまたかっこいいんだな。うーむ、だんだん自分のボキャブラリーが少ないのがいやになってきてしまう。毎回同じようなことしか書けないのに読んでる人おもしろいんかしら。田中ソロからデュオになるのかと思ったけれど、森山さん手を休めずそのまま森山ソロへ。タカタドン!でテーマへ、歓声と拍手。


 ありがとうございました、とメンバー紹介。拍手拍手。一番激しい曲の一番激しい部分から始まるのがかつてやっていた山下洋輔トリオでした。あのころは、ジャズというとそれしか知らなくて、ただ4曲ぐらいをとっかえひっかえやっていただけなんですけれど、このグループになってそれが倍に増えまして、8曲くらいになりました。7曲終わりましたので、これが最後の曲になります。何もメロディーのない、しかけだけの演奏の山下トリオ時代に、前にもいいましたが、歌が好きでしたので、何かのことでもしこのグループを辞めるようなことがあったらやりたいなあーと思っていた曲があるんです。それが、この曲です。

ハッシャバイ始まる。拍手!もう前の税田さん、松浦さん組は嬉しくて仕方ないという気持ちが全身からたちのぼっているのが後ろから見ていてもわかる。田中ソロ、高音のピアノの音が少し気になる。ちゃんと調律がしてあっても多分かなり激しい弾き方なので弦がゆるむんでしょう。音川ソロに。うー、いいなあ、と思っているうちに終わってしまった。望月ソロ。サビの部分で森山さんがルールラルールーとうたっているのにつられうちの息子も歌い出す、慌てて口をふさぐ。メンバー紹介。今日は本当にありがとうございました。拍手鳴りやまず。

あまりにたのしい九州旅行でしたので、夢の中にいるみたいで、今少しさめないでいてほしいなあと、思います。この演奏を最後に帰ります。(息子がやめちゃうのと心配していた)岐阜県の山の中に帰って家族とともに静かにくらしていきます。遠く九州の方を眺めながら、胸を熱くしていきます。拍手拍手。ありがとうございました。拍手の中グッドバイのイントロ。テーマに入って周りからため息が。森山さんがドラムの下にもぐっている。何か不手際があったかと胸騒ぎ。あとでお聞きしたら椅子の調子が少し悪かったとのこと。しかしちゃんと座り直してソロ、テーマへと。万感。ありがとうございました。

終わって、みんな感激の歓声。ああ楽しかった。うーむ、やはり息子がいると集中して聴けませんが、しかたないですね。もう少し大きくなると、もっと興味をもって聴いてくれるようになると思うのですが。それでもちゃんと最後まで聴いていましたよ。彼がよく知っているのはやはりサンライズ、ハッシャバイ、グッドバイあたり。母親のお腹の中にいる頃に既にドラム教室に通っていたのだから。ハッシャバイが始まると「きっとこの曲だと思った、まだやってないのこれだけだもん」なんてやつだ。終わってドラムの撤収。

右の写真はドラムをばらしている管理人。ファン冥利に尽きます、はい。

打ち上げは北海道からの長瀬さん、土岐からの藤井先生、東京からの望月奥さん、などなど豪華メンバー。税田、松浦組の嬉しそうな表情。お二方ともダンナさまが裏方に徹してドアの外、ご本人たちは最前列かぶりつき。これは正しい森山追っかけの姿なのだと私も同意。うちのダンナもいつも名古屋でクレイマークレイマーパパして私の追っかけをサポートしてくれております。今日は家族で来られてウレシイです。写真前列左端からnorikoさん、松浦和子さん、税田節子さん、税田ダンナ、松浦ダンナ、一番手前がうちのダンナ。奥の若いのが税田家の三人息子、立派に育っております。

自己紹介が始まって、音川さんがグループに入ることになった経緯や、長瀬さんが昔ライブハウスをされていたこと(今は税理士さん)など色々な話が出ました。今のグループで独身なのは田中さんだけ、誰かいい男性(!)がいたら紹介してやって下さいなんて森山さん。うちの息子も森山さんとツーショット。

楽しい九州ツアーでした。お世話になった方々、本当にどうもありがとうございました。また森山グループを呼んで下さい。森山さんの「このグループの結成10周年には・・・」のお言葉がウレシイ管理人です。本当にこのままずっと、元気で、ドラムを叩きまくっていただきたいものです。音川さんも、田中さんも、もちろん望月さんもずっとずっと森山バンドで演奏し続けて下さいね。力のつづく限りこちらも追っかけを続けたいと思います。

ここまで読んで下さったあなた、どうもありがとう。掲示板に管理人へ励ましのお便りを。

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